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1位007 消されたライセンス
引用元: Amazon
『007 消されたライセンス』(ダブルオーセブン けされたライセンス、米: License to Kill, 英: Licence to Kill)は、1989年公開、ジョン・グレン監督のスパイアクション映画。『007』シリーズ第16作。ティモシー・ダルトンがジェームズ・ボンドを演じた最後の作品である。イアン・フレミングの原作からは短編「珍魚ヒルデブラント」の登場人物(クレスト)を使用。鮫に足を食いちぎられる、減圧室での頭部破裂、粉砕機での圧死など控えられてきた血生臭い表現を演出した。
当時は気づけなかった
公開当時、007映画はある種「オワコン」みたいな感じでした。ハリウッドの送り出すSFX映画やマッチョなヒーロー活劇に比べると、スパイ映画は僕の目には時代遅れにも見えました。ですが、時を経て見直してみると、ダルトンボンドのなんと素敵なことか。もしかすると、ボンドが女王陛下のためでなく自らのために動くのは、マンネリ化を防ぐための奇策かもしれません。でも、今に至ってクレイグボンドが換骨奪胎のように私情を前面に出している作品を楽しんでいると、むしろ時代が早すぎたのかもしれません。悪役のロバート・ダヴィの、「すべてのセリフを一度スペイン語にして覚えてから再度英語で話す」といったこだわりの演技も凄味があり、ボンドの敵として不足なし。ムーア時代に「私を愛したスパイ」がそうだったように、本作の音楽も007畑ではないマイケル・ケイメンが担当しており、いつもとは違ったOPテーマや劇伴が聴けるのも面白いですよ。お勧めです。