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2位乳と卵
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引用元: Amazon
『乳と卵』(ちちとらん)は、川上未映子による日本の中編小説。第138回芥川賞受賞。 芥川賞候補にもなったデビュー作『わたくし率イン歯−または世界』の第2作に当たる。本作は『文學界』2007年12月号に中編小説として掲載され、2008年に芥川賞を受賞した。同年の『文藝春秋』3月特別号に再掲された。
女性必読の女性小説
母との関係というのは娘として生まれたものにとって愛おしく、時にめんどくさくややこしいものですが、川上未映子さんのこの作品はそういった関係を大阪弁の個性的な文体でみずみずしく描き切っています。
自分が大阪人ゆえ大阪弁の文体は気になることなく、それ以上にポップな印象を与え、スピード感すら感じてサクサク読み終えることができました。
愛おしい日常に拍手を送りたくなる一冊
吉田修一さんの作品は「悪人」のインパクトが強いですが、これは横道世之介に通じるような日常の連続を描いた一冊。
とはいえ何かが起きそうな雰囲気に覆われていて、でも何も起こらないという誰もが過ごす「日々」を異なる視点で俯瞰しているような感じがとても好みです。
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独特の筆致が癖になる
町田康さん独特のパンクな文学ともいうべき特徴的な言い回しや表現がツボにハマり、気づけばあっという間に読み終えてしまった一冊。
ダメな男が主人公でどこまでが現実か虚像化が読み進めていくうちにこんがらかってくる展開や、ギャグ的だったり不条理だったりが全部詰め込まれたストーリーは唯一無二。
読むものをグイグイ町田ワールドに引っ張り込んでいく勢いは他にない存在で、これを皮切りに町田作品を一気読みしてしまいましたが、いずれも町田節がコテコテにきいた仕上がりで読んで損はなしでしょう。