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ギャグの潮流を変えた革命的漫画
自動車学校のロビーでたまたまジャンプを手に取った時に、毎週読んでないからストーリーものより一話完結ものが読みやすいなと思ってふいに読んだのが「すごいよ!! マサルさん」の第4話でした。
人が何人もいるロビーで笑いがこらえられず恥ずかしい思いをしたのを覚えています。
「○○みたいな漫画」と形容できないことが衝撃でした。
ギャグセンスと、作者のうすた先生称するところの「古くさ絵」と共に斬新すぎて、当時すでに漫画家を志していた私は分不相応にも嫉妬してしまいました。
ギャグの種類としては、なぜそうなのかを説明していないというギャグが多いので、シュール系に該当すると思います。
結局マサルさんの肩に付いているアレは、未だに何なのかよくわかりません・・・。
マサルさん以降、いろんな漫画のギャグシーンがマサルさんの影響を受けているなと感じることが多くなりました。
ギャグの潮流を変えた革命的漫画です。
キャラギャグ漫画の金字塔
この漫画を一言で形容するなら「キャラの宝庫」です。
登場キャラクターの数は日本の漫画史上トップクラスだと思われます(たしか「うる星やつら」もかなりの数だったかと)。
ギャグ漫画のなかでも奇面組は「キャラギャグ」系です。
そのキャラだからそのシチュエーションでその面白い行動を取って笑いを作る、というタイプのギャグ漫画です。
まさにその金字塔。
私も講師としてキャラクター作りの授業をしていますが、キャラ作りのお手本のような作品です。
奇面組は一話完結のパターンが多いですが、一話完結ものって毎回一からお話を考えないといけないので実はとても大変なんです。
しかし奇面組くらいそもそものキャラを面白く作っておけば、シチュエーションを落としてあげるだけで必然的におもしろいストーリーが出てきたんだろうなと、今なら納得できます。
よく言う「キャラが勝手に動く」というやつですね。
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芸人並みのトーク系ギャグ漫画
言うなれば数少ない「トーク系ギャグ漫画」。
男子高校生の瀬戸と内海の関西弁での掛け合いが主体となった構成で、二人のどーでもいい無駄話が芸人の立ちトークのように笑えるんです。
川辺で2人がただ座ってトークしているだけの回もあり、会話だけで漫画が成立するのか…と衝撃を受けました(私も若い頃掛け合いだけのギャグ漫画を描いたことがありましたが、あっさりボツくらっただけにこれは衝撃でした)。
会話の掛け合いだけで面白い漫画に出来ている理由は、ブレーンとして芸人が描いてるんじゃないかというくらい、お笑いのセオリーにきっちり沿っているトーク力のせいです。
分析してみると毎回一応、起承転結があります。
個人的に一番好きなのは「承」のパートです。
つなぎである承のパートはある意味、一番自由な無駄話にできるとも言えます。
ですから承にこの作品の醍醐味であるどーでもいい無駄話感とトークセンスが出ています。
そして何気に背景がハイクオリティーなのもこの漫画の特徴です。