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レポスさんの「感動小説ランキング」

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更新日: 2021/02/13

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ランキング結果

1人間失格(小説)

人間失格(小説)

引用元: Amazon

『人間失格』(にんげんしっかく)は、小説家・太宰治による中編小説。『ヴィヨンの妻』『走れメロス』『斜陽』に並ぶ太宰の代表作の1つである。 他人の前では面白おかしくおどけてみせるばかりで、本当の自分を誰にもさらけ出すことのできない男の人生(幼少期から青年期まで)をその男の視点で描く。この主人公の名前は、太宰の初期の小説『道化の華』に一度だけ登場している。

若者の代弁

この作品を読んだのは20年以上前の学生時代であるが、読んでいるときの衝撃は未だに鮮明に残っている。強い自意識と羞恥心を持つ者の心情を一人の人間を描くことで吐露したものであるが、これは自分のことなのではないかと思ったほど、私も主人公の気質と似た部分があった。今から考えれば、若者の一定割合はある時期にそういった悩みを抱えているであろうと理解できる。なので1948年に世に出てから今に至るまで、一定の指示を受けているのであろう。

壮絶

第二次世界大戦中のナチスの強制収容所での体験をもとに書かれた小説であるが、とにかく秀逸であった。収容所に入ったときから解放されるまでの主人公の心情の移り変わりが見事に表現されている。なかでも印象に残ったのは、とある心優しき将校が内密に薬などの物資を収容者に支給していたのだが、人間扱いされない中で、その優しさに触れて感極まった被収容者の心の底から出てくる感情を表現した箇所である。全体を通して現実感がないほど過酷な状況に引き込まれて息をのむように一気に読ん。世にはナチス、ホロコースト関係の映像作品や書物はたくさんあるが、それらに興味がある人にとって、本書は必読であると思った。

3蹴りたい背中

蹴りたい背中

引用元: Amazon

『蹴りたい背中』(けりたいせなか)は綿矢りさによる中編小説である。初出は『文藝』2003年(平成15年)秋季号。同年8月に河出書房新社から単行本が刊行され、金原ひとみの『蛇にピアス』と共に同年下半期の第130回芥川龍之介賞を受賞した。 周囲に溶け込むことが出来ない陸上部の高校1年生・初実(ハツ)と、アイドルおたくで同級生の男の子・にな川との交流を描いた青春小説。「蹴りたい背中」は一般に「愛着と苛立ちが入り交じって蹴りたくなる彼(にな川)の背中」を指すものと推測されている。 2007年(平成19年)9月17日に日本テレビ系で放送された『あらすじで楽しむ世界名作劇場』にて初めてドラマ化された。

軽妙

題名とは裏腹に、結構重いテーマの小説だと思うが、文体が読みやすくコミカルで単純に面白かった。主人公のハツは簡単に言えば根暗なのだが、自分もそうなので、感情移入してしまい一気に読ん。思春期の微妙な心情が他の登場人物とのやり取りを通して手に取るようにわかり、もっと頑張れよとか、そこは違うだろうとか自分がさも第三者としてその場にいて、遠巻きから眺めているような錯覚に陥るほどで、読後何年もたった今でも鮮明に覚えている。

明るくて重い

無鉄砲で短気な主人公と、周りの魅力あふれる他の登場人物の会話、駆け引き、やり取りが終始軽妙なタッチで書かれていて非常に面白かった。映像化もたくさんされているが、間違いなく小説の方が面白い。とにかく面白いの一言なのだが、時代が明治維新後の急激に社会が近代化するときで、保守的な登場人物を描くことで、それらを対比させて当時の政府に対する皮肉も込められているという見方もすることができ、楽しく読んだ後、その点を考察することによって歴史の勉強にもなった。

5カラマーゾフの兄弟(小説)

カラマーゾフの兄弟(小説)

引用元: Amazon

『カラマーゾフの兄弟』(カラマーゾフのきょうだい、露: Братья Карамазовы)は、ロシアの文学者フョードル・ドストエフスキーの最後の長編小説。

傑作

終始暗い雰囲気で物語が進んでいき、読み終えるとどっと疲れが出て数時間ボーっとするほど重たかったが、いろいろと考えさせられる作品で良かった。宗教がわからないと理解できない箇所が結構あって、その時は一旦読むのをストップして調べたりして勉強にもなった。扱っているテーマは宗教・国家・死などなど多岐にわたるが、カラマーゾフ兄弟の父親が殺されてからは本当に犯人が誰なのかわからないので単純に推理小説としても楽しむことができた。

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