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1位痴人の愛(ライトノベル)
引用元: Amazon
『痴人の愛』(ちじんのあい)は、谷崎潤一郎の長編小説。カフェーの女給から見出した15歳のナオミを育て、いずれは自分の妻にしようと思った真面目な男が、次第に少女にとりつかれ破滅するまでを描く物語。小悪魔的な女の奔放な行動を描いた代表作で、「ナオミズム」という言葉を生み出した。
富美子の足
初めて読んだときは衝撃でした。
この時代に「脚フェチ」という概念が存在していたこと、更にそれをオブラートに包むこともなく、生々しく綴られている文章は忘れることができません。
それが下品にならず、むしろ耽美な作品になっているところに魅力を感じます。
特に印象深かったのがヒロインの脚が好きすぎる主人公が「彼女の脚に触りたい。それが叶わないなら彼女の脚に踏まれる床になりたい」と思うシーン。
完全に現代のオタクの思考と一致していて、谷崎潤一郎が一気に好きになった一文です。
明治の源氏物語
タイトルが気になって購入した作品です。
冴えない男性が、若い女の子を自分好みに教育させようとする話。源氏物語のようで、しかしながら主人公はありふれた会社員で、それが少しの背徳感を感じさせドキドキしました。
最初はお互い親子か兄妹のような関係だったのが、だんだん男女の仲に発展していきます。このまま二人で幸せに暮らすのかと思いきや、どんどん男友達も増え、更にはその中の数人と肉体関係も持ち、現代でいう「ビッチ」に成長してしまうヒロインの姿に驚きました。それでもお互いを必要とする二人の姿を見て、恋愛が理屈じゃないのは今も昔も変わらないなと思います。
英語やダンスの教室など、当時の時代背景も新鮮で、想像するだけで楽しくなります。
実写化するなら、主人公は風間俊介さん、ヒロインは菜々緒さん、主題歌はシドか椎名林檎さんのイメージです。