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2位細雪(小説)
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『細雪』(ささめゆき)は、谷崎潤一郎の長編小説。1936年(昭和11年)秋から1941年(昭和16年)春までの大阪の旧家を舞台に、4姉妹の日常生活の悲喜こもごもを綴った作品。
金銭感覚の精密な描写
庶民の金銭感覚が如実に描かれています。給料が何円、どこに行くのに何円、と細かく記してあることで、当時の金銭感覚が分かります。すると物語中で登場人物が金銭的根拠をもとにどのような感情に浸っているかを想像することができ、登場人物に感情移入して作品をより楽しめるのです。
3位痴人の愛(ライトノベル)
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『痴人の愛』(ちじんのあい)は、谷崎潤一郎の長編小説。カフェーの女給から見出した15歳のナオミを育て、いずれは自分の妻にしようと思った真面目な男が、次第に少女にとりつかれ破滅するまでを描く物語。小悪魔的な女の奔放な行動を描いた代表作で、「ナオミズム」という言葉を生み出した。
夫婦善哉の別バージョン
織田作之助の著書「夫婦善哉」によく似た風情を感じます。男が女に惚れ、寝起きを共にし、紆余曲折あって一つ所へ落ち着くプロセスは、昔ながらの説話を読んでいるようです。表題は痴人とありますが、至って現実に当時よくあった夫婦の形を、ごく自然に描いた作品だと思っています。
4位刺青
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『刺青』(しせい)は、谷崎潤一郎の短編小説。谷崎本人が処女作だとしている短編で、皮膚や足に対するフェティシズムと、それに溺れる男の性的倒錯など、その後の谷崎作品に共通するモチーフが見られる初期の作品である。1910年(明治43年)11月、同人誌の第二次『新思潮』第3号に掲載された。単行本は、翌1911年(明治44年)12月に籾山書店より刊行された。
ゆるやかに流れる日常の景色
刺青にフォーカスしていますが、今のような反社会的な風情はなく、ただ男女の気遣いに彩を成す存在として描かれています。戦後のヤクザ映画で悪いイメージが定着した刺青ですが、本作は刺青を通して通じ合う二人の心持ちを緻密に描いていることに、淡い美しさを感じます。
学生同士の葛藤に覚える懐かしさ
ただただ、互いの主義主張の違いから議論を吹っ掛けあいぶつかり合う姿に懐かしさを覚える。社会人になると、近年はとかく「空気を読む」ことが要求されますが、純粋に芸術や学問を究める学生二人の討論が、読んでいて心地よく感じられます。
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手に取るようにわかるリアリティー
題名からして内容が手に取るようにわかります。初めて読んだとき、掲載されていた教科書には漆の椀に入った白米の写真が寄せられていました。それを見たとき、難しいことを考えたり読んだりしなくとも、著者の言いたいことが題名そのまま、すっと腑に落ちる感覚がしました。