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Twitterでシェアまえがき
作品を知らない人が少しでも興味を持つきっかけになると嬉しいです。
ランキング結果
「初めまして」「ただいま」を感じて。
『けいおん!』シリーズの2作目。
前シリーズの続編なのだが山田尚子監督を筆頭とする制作者は、初めて視聴する人、前シリーズを見たことある人。どちらも楽しめるような作り方を意識したと説明している。
「初めまして」は作品を既に知っている人、知らない人両方に向けて。
どちらも同じ気持ちで見られるよう、一度気持ちをリセットするために、学年が新しくなる4月の始業式を1話に持ってきたというもの。
「ただいま」は作品を知っている人に向けて。
この作品は「アニメキャラクター」ではあるが「実際に生きている人間」のようにリアルに描かれている。
新シリーズになり、1話から突然彼女達の見た目や内面に大きな変化が現れてしまえばそれこそリアリティがない。
だからこそ制作者は1期から「変えない」ことを決めたのではないか。
1期の彼女たちが変わらず「ただいま」と言って帰ってくるように。
1期に引き続き青春を生きる彼女たちを見守るような感覚でお楽しみください。
3位映画 けいおん!
私たちは、いつまでも放課後です。
『映画けいおん!』シリーズ3作目。現時点ではこれがラストとして位置付けられている。
・あらすじ
クラスメイトが卒業旅行にいく話を聞いて、軽音部も卒業旅行へいくこととなった。行き先はロンドン。
思わぬハプニングに遭遇しながらも、唯たちは梓と一緒のロンドン旅行を満喫する。
しかし、旅行中、4人はずっと考えたいることがあった。それは、彼女達の卒業後、1人で残される梓に送る曲のことだった…。
『映画「けいおん!」公式ガイドブック: 桜高軽音部Travel Diary』より
この物語はあらすじにもある通りロンドンに卒業旅行へ行くのだが、行くまでのやり取り、帰ってきたあとのやり取りがとても長い。
ただその長さは『けいおん!』には絶対に必要なものだ。
いつものお茶をし、部活中みんなでふざけている様子。ロンドンにいってもその様子は変わらない。いつも通りなのだ。
この長さやこそが『けいおん!』らしさであり、彼女達はどこにいっても変わらないというメッセージでもある。
この作品のラストも「変わらない」というメッセージがとても強く込められたシーンやセリフが多く描かれている。
全シリーズ『けいおん!!』(2期)20話で平沢唯さんは私たちはいつまでも変わらないということを唯さんなりの表現で言うセリフがある。
そして、それはほぼ同じニュアンスで映画のキャッチコピーにも使われている。
「私たちは、いつまでも放課後です。」
あとがき
知れば知るほど奥深いのが『けいおん!』という作品です。
これから見る方も、もう見た方も、いつまでもいつまでも愛される作品であることを願ってやみません。
彼女たちと友達になりたいと思ってもらいたい
大人気TVアニメ『けいおん!』シリーズの第一期。
制作は綺麗な作画、繊細なキャラクターの描き方などで有名な京都アニメーション。
このシリーズのテーマに「等身大の女の子」という物がある。
それを表す表現の1つにキャラクターの描き方の素晴らしさが上げられる。
アニメのキャラクターは「属性」的に描かれることが多々ある例えば「天然」「ツンデレ」等。
この『けいおん!』という作品に登場するキャラクターは「属性」を持っていない。
回数を重ねるごとにキャラクター同士が影響しあい、一人一人に色んな側面が見えてくる。まるで生きているかのように。
そんな生きていると錯覚してしまうほど、リアルに描かれた彼女たち。
監督の山田尚子の言葉を借りてレビューを締めよう。
「彼女たちと友達になりたいと思ってもらいたい」