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伊藤 さとりさんの「韓国映画ランキング」

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更新日: 2020/10/07
伊藤 さとり

映画パーソナリティ

伊藤 さとり

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まえがき

韓国映画は、恋愛映画においても、社会派映画においても、感情の振り幅が広いのが特徴です。それは『新聞記者』など、日本でも活躍する韓国の女優、シム・ウンギョンもインタビューで語っていますが、”韓国では、感情のメリハリがしっかりしている演出”がベースにあるからなのです。

大いに泣き、大いに喜び、大いに怒る、そのパワフルな感情表現は、観客の心へ直球で伝わり、観る者を魅了します。
そんな韓国映画から押さえておいて欲しい名監督3人の代表作をご紹介します。

ランキング結果

1殺人の追憶

殺人の追憶

引用元: Amazon

制作年2003年
上映時間130分
監督ポン・ジュノ
メインキャストソン・ガンホ(パク・トゥマン)、キム・サンギョン(ソ・テユン)、キム・レハ(チョ・ヨング)、ソン・ジェホ(シン・ドンチョル)、ピョン・ヒボン(ク・ヒボン)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-

『パラサイト』のポン・ジュノ✖️ソン・ガンホ初タッグのミステリー

今やアカデミー賞監督のポン・ジュノが初めてソン・ガンホと組んだ実話がベースの犯罪ミステリー。韓国で大ヒットはもちろんのこと、東京国際映画祭アジア映画賞を受賞。しかも音楽は『レッドクリフ』『血と骨』など世界的に活躍する岩代太郎が担当。

韓国の田舎町で若い女性の変死体が相次いで発見されます。担当することになった2人の刑事は、雨の日に犯行に及ぶのではないかと突き止めるのですが、捜査は難航するばかり...。

時効を迎えた韓国で実際に起こった未解決連続事件の映画化であり、最近、犯人ではないかと顔写真が公表されたのも、映画が起こしたムーブメントの一つ。残忍極まりない犯行の数々の中で、ソン・ガンホ演じる刑事のコミカルさが重厚な画の中にピリリと輝きを与えています。

雨の音、画の表現力、役者を捉えるカメラ、どれもが力強く、ポン・ジュノ監督の突き抜けた才能を感じずにはいられない映画なのです。

2チェイサー(2008年)

チェイサー(2008年)

引用元: Amazon

制作年2008年
上映時間125分
監督ナ・ホンジン
メインキャストキム・ユンソク(オム・ジュンホ)、ハ・ジョンウ(チ・ヨンミン)、ソ・ヨンヒ(キム・ミジン)、キム・ユジョン(ユ・ウンジ)、ク・ボヌン(オジョ)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-
動画配信サービスU-NEXT:配信中
Amazon Prime Video:配信中
Netflix:なし
Hulu:なし

韓国シリアルキラー映画といえばコレ!

今や韓国のトップスターとなるハ・ジョンウ(『神と共に』)の代表作となる本作は、実話の映画化となるクライム・サスペンス。”殺人機械”と呼ばれた21人を殺害した連続殺人鬼と刑事の攻防を描いていきます。

デリヘルから女性が相次いで失踪し、同じタイミングで連続猟奇殺人事件が発生。元刑事でデリヘルの経営者ジュンホは、早速、独自の調査を開始するのですが...。

國村隼さんが出演した韓国の傑作『哭声/コクソン』の監督、ナ・ホンジンの長編映画デビュー作。もちろん脚本も監督自身が出がけ、演技派キム・ユンソクを主演に迎え、ハ・ジョンウとの頭脳戦、肉体戦を繰り広げます。

重厚感のある映像の中での激しい攻防や、演技力ある2人の俳優に魅せられ、一気にラストまで持っていかれる上質なサスペンスです。

3ペパーミント・キャンディー

ペパーミント・キャンディー

引用元: Amazon

制作年1999年
上映時間129分
監督イ・チャンドン
メインキャストソル・ギョング(キム・ヨンホ)、ムン・ソリ(ユン・スニム)、キム・ヨジン(ヤン・ホンジャ)、パク・セボム(シン・クァンナム)、ソ・ジョン(ミス・リー)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-

韓国アカデミー賞5部門受賞、天才監督の伝説作

韓国では動員50万人突破、映画賞も総ナメとなった世界に熱狂的なファンを持つイ・チャンドン監督の初期作。

ひとりの男が「帰りたい」と叫日ながら電車の前に飛び出るシーンから物語はスタート。ヨンホというその男の20年間を振り返るドラマは、7つに分かれ、光州事件や民主化など、韓国の歴史的出来事に巻き込まれて生きる男の姿を描いていきます。

名優ソル・ギョングがひとりの男のドラマティックな半生を見事に演じきり、恋する純粋な姿や、戦いに巻き込まれる姿など、様々な感情をスクリーンに焼き付けていきます。イ・チャンドンが描き続けるテーマ”人間の心理”が、社会によってどれだけ影響を与えられてしまうのか、という痛烈なメッセージがいつまでも心に残る傑作です。

あとがき

いかがでしたか?
まだまだ韓国映画にはご紹介し切れないほど傑作が揃っていて、ハリウッドリメイクされたり、リメイク権を買われた映画も多くあります。そして演技をしっかり勉強した俳優達と仕事をしたがる日本の監督も多く、『万引き家族』の是枝裕和監督が韓国映画を撮ることが発表され、『パラサイト』のソン・ガンホ、『1987、ある闘いの真実』のカン・ドンウォン、『グエムル ー漢江の怪物ー』のぺ・ドゥナの出演が決まっています。

しかも韓国映画は、政治的事件も積極的に作る”攻めの姿勢”での映画作り。後世に語り継ぐべき出来事を映画というエンターテイメントで残していくから、力強い作品が多いのです。
是非、韓国映画に触れてみて下さいね。

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