2000年代に起こった「韓流ブーム」以降、韓国のメディア作品は日本市場において急成長を果たしました。テレビドラマや音楽のK-POPばかりに注目がいきがちですが、映画分野においても、名作といわれる作品がたくさん揃っています。そこで今回、みんなの投票で決定したいのは「韓国映画人気ランキング」。キュンとする恋愛作品でも感動の歴史ものでも、韓国映画であればなんでもOK。絶賛上映中の作品もランクイン?あなたが好きでおすすめしたい韓国映画に投票してください!
最終更新日: 2021/04/02
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1位パラサイト 半地下の家族
2位殺人の追憶
3位猟奇的な彼女
4位サニー 永遠の仲間たち
5位新感染 ファイナル・エクスプレス
1位パラサイト 半地下の家族
2位殺人の追憶
3位猟奇的な彼女
4位サニー 永遠の仲間たち
5位新感染 ファイナル・エクスプレス
条件による絞り込み:なし
引用元: Amazon
制作年 | 2019年 |
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上映時間 | 132分 |
監督 | ポン・ジュノ |
メインキャスト | ソン・ガンホ(キム・ギテク)、イ・ソンギュン(パク・ドンイク)、チョ・ヨジョン(ヨンギョ)、チェ・ウシク(キム・ギウ)、パク・ソダム(キム・ギジョン)ほか |
主題歌 | - |
公式サイト | http://www.parasite-mv.jp/ |
『パラサイト』のポン・ジュノ✖️ソン・ガンホ初タッグのミステリー
今やアカデミー賞監督のポン・ジュノが初めてソン・ガンホと組んだ実話がベースの犯罪ミステリー。韓国で大ヒットはもちろんのこと、東京国際映画祭アジア映画賞を受賞。しかも音楽は『レッドクリフ』『血と骨』など世界的に活躍する岩代太郎が担当。
韓国の田舎町で若い女性の変死体が相次いで発見されます。担当することになった2人の刑事は、雨の日に犯行に及ぶのではないかと突き止めるのですが、捜査は難航するばかり...。
時効を迎えた韓国で実際に起こった未解決連続事件の映画化であり、最近、犯人ではないかと顔写真が公表されたのも、映画が起こしたムーブメントの一つ。残忍極まりない犯行の数々の中で、ソン・ガンホ演じる刑事のコミカルさが重厚な画の中にピリリと輝きを与えています。
雨の音、画の表現力、役者を捉えるカメラ、どれもが力強く、ポン・ジュノ監督の突き抜けた才能を感じずにはいられない映画なのです。
韓国映画で断然1位!
未解決事件を元にした作品。ラストシーンに震えました。結末をどうするのか、楽しみにしながら見ていましたが、こう来たか!という感じ。
韓国映画でおなじみのアジョシたちの演技が満載の作品で、見応えあり、号泣あり。見て絶対に損はない作品です。
実話を基にしている
まだ未解決の殺人事件を題材に作られている作品です。とても臨場感があって重々しいですが、こんなことがあるんじゃないかとか、この人じゃないかとか捜査の難しさがすごく、日本とも似ているし、複雑な事件が起こっているのだなぁと思いながら見ていました。刑事さんたちもやりきれない思いだろうと思います。どうか早く解決して欲しいですね。
「彼女」の破天荒っぷり
最初から最後まで「彼女」で通したのは面白いですね。ジヒョンちゃんの男前過ぎる暴走っぷりが見ていて気持ちが良いです!キョヌのヘタレだけど優しいキャラも好きです。低予算で作られた映画だといわれていますが、全く気にならない完成度だと思います。笑って癒される素敵な作品です!
恋がしたくなる恋愛映画です!
とても可愛らしいが凶暴な性格が玉に瑕な主人公の女の子と、その子に恋をする男子大学生の物語です。明かされていく過去や、徐々に縮んて行く距離など、とにかく目が離せない映画です。そして、見終わった後には恋愛の良さを実感し、恋がしたくなります!
「人生の主人公」だったときを思い出させてくれる
80年代に眩しい青春を送っていた仲良し女子7人組の当時の思い出と今を交互に描いていく作品。
若かりし頃のシーンでは、自分が『人生の主人公』だったときを思い出し、胸がキュンとなったり、チクりとしたり。一方、別々の道を歩む現実のシーンでは、様々な境遇や現実に、心が傷んだりもします。
その眩しさと曇り感が絶妙なバランスを保って物語が進んでいき、やがて晴れやかなエンディングとなっていく構成がなんとも気持ちいい作品です。
執筆&演出したカン・ヒョンチョル監督は、デビュー作の『過速スキャンダル』も、『スウィング・キッズ』も、感動のエンディングへの向かって行き方がうまい監督という印象があります。46歳と若い監督さんなので、これからの作品も楽しみです。
楽しくて、切なくて、温かい。
80年代後半、ソウルの女子高で仲良しグループだった7人。ひょんなことから別れ別れになった彼女らの25年後のリユニオンを描いた作品です。
7人の少女たちの個性の違いも、彼女らの交流を生き生きと描いたシークェンスも楽しく魅力的です。
25年後、再会を果たそうとするくだりはワクワクドキドキ。最後には、切なさと温かな思いが胸に広がっていくのですが。
大好きなガールズ・ムービー・ジャンルの傑作だと思います。日本をはじめ各国でリメイクされるのも当然でしょう。
女同士の友情はアツイ!!
高校時代の仲良しガールズグループが、大人になってから再会し、それぞれの人生を振り返っていく「サニー 永遠の仲間たち」。
80年代後半の韓国の街並みが逆に新鮮でした!
劇中で流れる音楽もノリノリで、ミュージカルを観ている気分に♪
日本でも篠原涼子主演でリメイクされ、話題になりました。
女性の友情を暖かく映画いた作品
女の子の友情を素朴に暖かく描いた作品です。
現時点と高校生時代のシーンを行ったり来たりしながら、
”その時の私たち”を振り替えてみるようになり懐かしさを感じる映画です。
主人公たちのキャラがひとりひとり強く、それぞれ自分の色が強い人生を過ごしていくのもこの映画の見どころです。
昔の韓国の流行りファッションや音楽なども出てくるのでKpopが好きな方にもお勧めです。
引用元: Amazon
制作年 | 2016年 |
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上映時間 | 118分 |
監督 | ヨン・サンホ |
メインキャスト | コン・ユ(ソ・ソグ)、キム・スアン(キム・スアン)、チョン・ユミ(ソンギョン)、マ・ドンソク(ユン・サンファ)、チェ・ウシク(ミン・ヨングク)ほか |
公式サイト | http://shin-kansen.com/ |
銃を使わない、ゾンビの概念がない
日常に押し寄せるパンデミックとは、庶民にとって銃でどうこうできる問題ではなかったり、そもそも概念がないのでパニックに陥る。
コロナ禍だからこそこの作品の普遍的な人間の汚さから学ぶものがあります。仕事に忙しすぎて娘にも他人にも関心がなくなってしまった男は、社会がゾンビパンデミックで大惨事になっていることも知らずに地獄行きの新幹線に乗ってしまう。直線ルート袋の鼠な空間で、同じく心が汚れてしまった人を目の当たりにし、生死をかけた戦いを通じて男は自分の生き様を猛省する。
ロメロ的社会派ゾンビ映画でありながら、銃を用いずスタイリッシュなアクションと、緊張感溢れる脱出劇にエンタメとしても120%満足できる代物と言えよう。
ゾンビ映画で涙もあり
ゾンビ映画好きとしては見逃せない韓国製の初ゾンビ映画です
列車内にてウィルスが爆発的な拡大を見せていく。列車内での戦闘をこれほどリアルに表現した作品はないのでは!??
ゾンビとして襲ってくるのはなんと。。、今まで一緒にいた仲間です。
ゾンビの襲来のシーンはハラハラ感もあり、面白くて目が離せません。
そしてもうひとつ。
家族愛もあります。
大切な家族の為に次々と犠牲になっていく人々、無念ではあるがそうでなくては大切なものを守れない決断に心を揺さぶられてしまうこと間違いなし!!
最後は本当に涙が止まりません
ゾンビ、アクション、人間ドラマ、家族愛、すべてが揃ったすんばらしい映画です。
映画を見て思うことが1つ。。
父親を大切にしようと思います
おすすめの一本!
マブリー最高
韓国映画は何やっても面白いというのはこの作品によって証明された。列車の中でゾンビに襲われるサバイバル映画というだけでも十分面白いと思うけど、重厚な人間ドラマがとても良かった。マ・ドンソク兄貴が泣かせる。
今までとはレベルが違うゾンビの登場
今までのゾンビ映画をアップグレードした映画です。
ゾンビがパワフルで早く、最初から最後までハキハキしますが、
悲しい父子愛も描かれていて感動もある作品です。
子役者の演技がすごく上手で、最後父に叫びだすシーンは韓国でも話題になったぐらい印象的でした。感動もスリルも欲しい人にこの映画をお勧めします。
考察をしたくなる謎の乱れうち!
次から次へと登場する怪しい存在。一体何が起こっているのか。誰が真実を知る黒幕なのか。この映画を見てしまった瞬間、あなたも逃れられない呪いにかかってしまっている。
じわじわ怖くなった
淡々と進むストーリーに、激しく割り込む個性派俳優たち。いろんなことを想起させるラスト。結局なに!どーなの!って思いつつ、見終わった後、じわじわ怖くなって、この映画がしばらく頭から離れなかったです。
泣ける韓国映画を見たいならこの作品です!
愛し合って結婚し、幸せに過ごしていた二人。しかし妻が若年性アルツハイマーを患ってしまいます。次々に記憶が薄れていってしまう妻・スジンの姿は見ていてとても切なく、それでも愛したいと思う夫チョルスの姿にも涙が零れる作品です。
真実の愛とはこのこと
感動恋愛映画「私の頭の中の消しゴム」。
好きな人が自分のことを忘れてしまう、切ないストーリー。
そんな絶望的な状況も大きな愛で受け止めてくれる、この映画の主人公みたいな男性に出会いたい♡
愛がなにかわからなくなった、婚活中の女性におすすめの一本です。
記憶を失っていく恋人を愛する姿に涙が止まらない‥
韓国映画の名作といえば、やっぱりこれ!
涙なしには見ることができない感動作です。
職人と令嬢という二人の置かれている環境が違うのがなおさら涙を誘います。
特に、ラストシーンの彼が彼女に対して愛を伝える瞬間は、彼女に対してわずかな希望を見出したような気がして、号泣しました。
後味悪いが
普通の中年サラリーマンである主人公が泥酔で警察に保護されてから帰ろうとしていたとき、何者かに突然に誘拐されてしまう。監禁生活中に自分の妻が殺害され、自分がその犯人に仕立て上げられたことを知った彼は自殺を図るが、妨害されてしまう。15年後、いきなり解放された主人公は日本料理屋で気絶してしまい、そこの女主人と親交を深めることに。その後、主犯格を割り出すが、「誘拐した理由が分かったら俺が死に、分からないならお前らを殺す」という奇妙な宣告を受ける。手がかりを探している間に女主人と愛を育み性行為に及ぶ。ついに手がかりを掴んだのだが……あらすじはこんなところですが、最後のオチまで救いはありません。登場人物のほとんどが言葉にならない結末を迎えます。それ故にとても後味が悪いですが、唯一の救いは主人公への最後の一言でしょう。複雑な心情で迎えるからか、シンプルな台詞なのに妙に心に残ります。
レベル高いモンスタアクション映画
ハリウッド主力のモンスターアクション映画たちに負けないレベルの韓国アクションスリル映画です。
韓国の漢江に住んでいる怪物の話ですので、漢江に行ったことある方はすごく移入しやすいと思います。2006年の映画だとは信じられないレベルのCGスキルでびっくりします。
映画の中に感動も、コメディもアクションもスリルも全部入っているオールマイティー映画だと思います。
よく見るとかわいい怪物
俊敏な動きをする巨大モンスターが襲ってくる、韓国のパニックエンターテインメント。面白いとかよりも、とにかくインパクトがすごい。たまたまBSかCSかでやっていたのを軽い気持ちで見た結果、何年も経ったいまでも鮮明に覚えているほどのインパクト。また、一口に「未知の生命体」系といっても、ジョーズやゾンビものような洋画・邦画とはまったく違った雰囲気なのがポイント。韓国映画独特です。
引用元: Amazon
制作年 | 2016年 |
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上映時間 | 137分 |
監督 | チャン・フン |
脚本 | オム・ユナ |
音楽 | チョ・ヨンウク |
メインキャスト | ソン・ガンホ(キム・マンソプ)、トーマス・クレッチマン(ピーター)、ユ・ヘジン(ファン・テスル)、リュ・ジュンヨル(ク・ジェシク)、パク・ヒョックォン(チェ記者)、ダニエル・ジョーイ・オルブライト(デイビッド・ジョン) |
主題歌 | - |
公式サイト | http://klockworx-asia.com/taxi-driver/ |
タクシー野郎 突撃一番星
ソン・ガンホのお茶目なロードムービーかと思いきや、突然事態は急変する。隔離された都市で勃発していた思わぬ戦場に巻き込まれたノーテンキなタクシー運転手から段々と笑みが失われていく。
『トラック野郎』ばりにパワフル抱腹絶倒なコメディパートと光州事件と辛辣に見つめたパートとの塩梅が鋭利となっており、韓国映画が得意とするエンタメと社会派のバランス感覚に痺れる一本となっている。
他人事ではいられない恐怖の実話
『タクシー運転手 約束は海を越えて』は、1980年に韓国で実際に起きた光州事件を描いた実話ベースの作品。
事件の取材に来ていたドイツ人記者と、記者を乗せた平凡な韓国人タクシー運転手のスト―リー。
今まで事件を知らんぷりしてきたタクシー運転手だけど、目を疑うような光景を目の当たりにすることで見過ごせないと心が変化していく。
今を生きる僕たちにとって、人間としての大切な姿勢を示してくれる作品です。
自分が生まれる少し前に、日本の隣で無差別に国民が殺される悲惨な事件が起きていたことがすごく衝撃的でした。
本作を通して、平和の価値を改めて感じます。
デモなんて意味はないと思っている人へ
主人公のオッサンは若者がデモ活動をしているのを小馬鹿にしている。しかし自分自身の目で歪んだ社会の現実を直視したとき、価値観は変わる。韓国で実際に起きた暗い歴史的事件を描く本作は、ジャーナリズムを嘲笑う人が多い日本でも他人事ではない。
あまりにも感動的
ポスターのソン・ガンホのこの愛おしい笑顔とは裏腹に、1980年の韓国で起こった悲劇。『マッドマックス フューリーロード』よろしく、ラストのカーチェイスは枯れるほど泣いた。自国の汚点にしっかりと目を向け、さらにエンタメとして面白い。大傑作。
◎勇気あるタクシー運転手の物語
映画のパッケージからは想像できないくらいシリアスな映画です。
この映画を見るまで40年前の韓国での事件について本当に知りませんでした!
一言で言うならこんなに勇気があってかっこいいタクシー運転手はいません!
目をつむりたくなる光景もたくさんあるけど、事実が世界に知られて本当によかった。
間違いなく韓国映画で一番泣いた作品です。
おすすめです♪
事実はフィクションを超越する
1980年5月、韓国の全羅南道光州市での、民主化を求める民衆蜂起「光州事件」を描いたチャン・フン監督のヒューマン・ドラマの傑作です。ソン・ガンホ演じるタクシー運転手が、高額な運賃を期待して、ドイツ人記者をのせて、光州へと向かう。観客であるわれわれは、メディアで報道されることのない、軍による民衆への暴虐を、主人公たちと一緒に目の当たりすることになります。
極限状況下のジャーナリストとタクシー運転手が、真実を世界に伝えるために、ともに、命がけの行動をしていくクライマックスは、サスペンスとしても秀逸。ソン・ガンホのユーモラスな演技が、次第にリアルになっていく展開も含めて、映画でなければ描けない「歴史の転換点」をぼくたちは、体感することができます。
◎心温まる家族ムービー!
コメディ要素もありながら、家族の絆、人と人との温かさを感じられる作品です♪
主演のシム・ウンギョンさんはこの作品で初めて知りましたが表情豊かな演技がとても印象的でした。去年日本アカデミー賞を受賞した作品、新聞記者にも出演されています!
日本でも多部未華子さん主演でリメイクされていてこちらも話題みたいです♪
シム・ウンギョンさんの歌唱シーンも必見!
心が温かくなる作品を探している方は怪しい彼女に癒されてみてください。
ピチピチのおばあちゃん
70歳のおばあちゃんが自分の孫と同じ世代の20歳になって若き時代を謳歌するハートフルコメディです。主演のシム・ウンギョンでおくられ、かわいいルックスに癒しの歌唱力、持ち前の毒舌っぷりが存分に発揮されています。とにかく、演技がうますぎて悶絶レベル。そしてその辺のラブコメとはくらべものにならないくらい泣ける。日本・中国でもリメイクされたヒット作です。
引用元: Amazon
制作年 | 2013年 |
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上映時間 | 134分 |
監督 | パク・フンジョン |
脚本 | パク・フンジョン |
メインキャスト | イ・ジョンジェ(イ・ジャソン)、チェ・ミンシク(カン・ヒョンチョル)、ファン・ジョンミン(チョン・チョン)、パク・ソンウン(イ・ジュング)、ソン・ジヒョ(シヌ)ほか |
主題歌 | - |
公式サイト | http://www.atarashikisekai.ayapro.ne.jp/ |
キング・オブ・韓国ノワール!ドラマチックでヤミツキになるギャング映画
ここまで徹底的に人物を描くのだから、韓国映画は世界と闘える。
そう確信したのがこちらの1本。
犯罪組織に潜入する警察官が、組織のナンバー2との友情と職務の間で葛藤する様子を描いたいわゆる"潜入捜査モノ"です。
力強い演技も、残酷な描写も、涙するストーリーも、心をえぐる脚本も、美しい音楽もどこを切り取っても百点満点。
たくさん映画と出会ってきた私が、人生でもっとも痺れた映画の1つです。
潜入捜査モノというジャンルは各国で多々作られていますが圧倒的な緊迫感と熱量があります。
騙し合い、偽りの環境下でも生まれる男と男の熱い絆に涙しました。
この映画に出てくるような強い絆を、私は持っていないかもしれない。
どこまでも血生臭いこの友情が、なんでこんなにもうらやましいのだろうと。
自分の心を覗くきっかけにもなるんです。
演者面では誰の演技が好きだったか総選挙できてしまうほど主要キャラ全員がうまいのですが、個人的には裏社会の組織No.2を演じるファン・ジョンミンの兄貴役にベストアクトを捧げます。
普段はニコニコしながら、ギャグばっかり言っている面白いアニキなのに、バイオレンスシーンで見せる狂気のギャップに何度も目眩がするはずです。
セリフを発さない沈黙のシーンでは、役者たちが顔だけですべてをものがたります。
これぞ、本当の顔芸!
ちなみに韓国映画ではファン・ジョンミンとマ・ドンソクとソン・ガンホの出ている作品をチョイスしておくと面白い作品に出会える可能性がぐっと上がります。韓国映画は顔面相撲!
強い顔力を持つキャストが出てる映画は、キャラクターも作品力も強い傾向にあり。
この3人の名前だけは、ぜひ覚えてくださいね。
引用元: Amazon
制作年 | 2008年 |
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上映時間 | 130分 |
監督 | ヤン・イクチュン |
メインキャスト | ヤン・イクチュン(キム・サンフン)、キム・コッピ(ハン・ヨニ)、イ・ファン(ヨニの弟ヨンジェ)、チョン・マンシク(マンシク)、ユン・スンフン(ファンギュ)キム・ヒス(サンフンの甥ヒョンイン)、パク・チョンスン(サンフンの父スンチョル)、チェ・ヨンミン(ヨニの父)ほか |
主題歌 | - |
公式サイト | http://www.bitters.co.jp/ikimodekinai/index.html |
不器用な男の胸の苦しみが伝わる
ヤン・イクチュン演じる主人公は荒々しい性格で、罵詈雑言を吐きながら暴力でしか感情表現ができない借金取り。
そんな男が家庭に問題を抱える女子高生との出会いをきっかけに、少しずつ心を変化させていく姿に胸が打たれます。
人間が抱える“息もできなくなるような胸の苦しみ”や、気持ちの通じ合える人と出会えた喜びが切実に伝わってくる。
どうにもならない現実にもがいている人が見たら、希望をもらえる作品だと思います。
韓国映画史上屈指の傑作
スター俳優なんて出ていない。
莫大な予算で作られた作品でもない。
役者陣の熱のこもった魂のぶつかり合いだけで魅せるまさに“これぞ映画”と言いたくなる極上の1本。
ヒリヒリした空気感、どうしようもなく底辺に生きる人たちの話。私の好きな要素がこれでもかと詰まった大好きな作品。
衝撃のラストに震えが止まらない!
こんなエンディングを見せられたらどうすればいいんだ!と思ってしまうようなラストの後味。恐ろしく、切なく、愛情深く、無慈悲。ショックすぎて言葉を失った韓国映画はこれがベスト級。
観たあとのザワザワ感がハンパない!
これまでポン・ジュノ監督は『格差社会」を数多くテーマとしてきました。今作では“知的障害者”が題材になっています。
母親が知的障害者である息子の無実を証明しようと奔走するという内容なのですが、その中で、何が真実で、何が“作られた真実”なのか、母親自体がわからなくなっていき、錯乱し、追い詰められていく姿が、じわじわと描かれます。「韓国のお母さん」とも呼ばれる国民的女優キム・ヘジャさんの演技力がただただ素晴らしい! 「母性愛からくる狂気」を静かに、だからこそ不気味に表現しています。
『パラサイト:半地下の家族』を筆頭に、ポン・ジュノ監督の作品はどれも名作揃いですが、中でもラストの“心のザワザワ感”(映画としては最高の褒め言葉として)がハンパない! ラストの、ウォンビン演じる息子が放つ一言とその表情に、サ~ッと血の気が引いていくこと間違いなしです。
父と娘と七番房の仲間との絆
この映画はもう100回は見直したくらい私の大好きな映画です!知的障害者のヨング演じるリュ・スンヨンの演技力は映画「レインマン」で自閉症を演じきったダスティン・ホフマンを思い出させるくらい、本当に素晴らしいです・・・!娘のイエスンちゃんも天使のように可愛くて癒されますし、大人になったイエスン役のパク・シネもさすがだとうなる演技と魅力です。この映画はとても痛々しくてつらい気持ちにもなりますが、お父さんと娘の明るさと優しさに救われます。七番房の仲間のヨングを助けようとする一生懸命さにも心温まります。感動するだけではなくて、コミカルなシーンも多くて、「笑いと涙の作品」とはこの映画のことだな~と見るたびに感じます。ハッピーエンドのようでバッドエンドのようで…最後は何の涙を流しているのかわかりません。笑 イエスンを抱っこして歩くヨングパパの背中のシーンだけでも号泣です…!
今まで見た韓国映画の中では何度でも見れる一番好きな名作です!
障害者父と娘の感動物語
私的障害を持っている父が刑務所で娘を育つ温かい話です。
父子愛はもちろん刑務所の同僚たちの同僚愛も感じられる感動的な映画です。
面白いシーンも悲しいシーンも感動的なシーンもあり、韓国でも大ヒットしたと言われる映画です。
韓国シリアルキラー映画といえばコレ!
今や韓国のトップスターとなるハ・ジョンウ(『神と共に』)の代表作となる本作は、実話の映画化となるクライム・サスペンス。”殺人機械”と呼ばれた21人を殺害した連続殺人鬼と刑事の攻防を描いていきます。
デリヘルから女性が相次いで失踪し、同じタイミングで連続猟奇殺人事件が発生。元刑事でデリヘルの経営者ジュンホは、早速、独自の調査を開始するのですが...。
國村隼さんが出演した韓国の傑作『哭声/コクソン』の監督、ナ・ホンジンの長編映画デビュー作。もちろん脚本も監督自身が出がけ、演技派キム・ユンソクを主演に迎え、ハ・ジョンウとの頭脳戦、肉体戦を繰り広げます。
重厚感のある映像の中での激しい攻防や、演技力ある2人の俳優に魅せられ、一気にラストまで持っていかれる上質なサスペンスです。
一瞬たりとも見逃せない大傑作!
刑事を辞めたデリヘル業者。彼女は女たちを商品としか扱わない。
しかし、心の奥に残る正義感は消えていなかった…。彼の前に現れた、連続殺人事件の容疑者。彼の元から消えたひとりのデリヘル嬢。彼は容疑者をさばけるのか?彼は彼女を、見つけ出せるのか?
手に汗握る、追撃にあなたは一瞬たりともスクリーンから目を離せない!
その刺激は体に深く入り込む!
完全に大人の官能作品としての体裁を保ちつつも、物語が進めば進むほどに衝撃の裏が見えてくる快感。パク・チャヌク監督による、巧みなストーリーテリングと芸術性が融合したセンスには脱帽!
◎世界観が抜群!泣ける物語
まずストーリーが面白い!
亡くなった主人公が冥界の使者と共に7つの地獄で裁判を受けて、新たな人生を目指す姿が描かれています。
死後の世界のリアリティさがすごかったです!
7つの地獄の裁判を取り仕切る大王様も個性あるキャラクターで、テンポよく物語が進むので飽きることなく楽しめました♪
主人公の家族とのストーリーがホントに切なくて、大切に思っている気持ちとか家族への愛を生きている間にたくさん伝えることって大切だと感じました。
韓国ドラマでしか見たことなかったチュ・ジフンさんとハ・ジョンウさんのアクションもかっこよかったです♪
アクションあり、感動ありでバランスよくておすすめです!
ハリウッド映画を超える!?エンターテイメント映画
「あの世」をイマジネーション全開の壮大なスケールで映像化。
韓国はこの手のファンタジー・アクションが本当に上手いと思います。
7つの地獄を舞台にした今までにない物語設定と、
VFX技術を使った、ハリウッド映画にも匹敵する迫力のある圧倒的なビジュアルが見事で、エンターテイメント性抜群!
年齢制限はなく、子供たちに観せる映画としてもおすすめです。
少し怖いシーンありますが「地獄は悪いことをしたら行くところ」と言葉で説明するより、この作品を観れば、「悪いことはするものではない」と自ら悟ってくれるはず。
エンターテイメントでありながら、さまざまな教訓を学ぶことができる作品です。
続編の『第二章:因と縁』とともに1位にします!
アジョシ(訳:おじさん)というタイトルの潔さ
邦画、洋画問わず、おじさんが小さな子どもを守る映画は多く存在しますが、中でも本作は別格です。
ウォンビン演じるアジョシこと隣に住むおじさんが、麻薬事件に巻き込まれた少女のために命をかける物語。どうしてただの隣人がそこまでするのか、むしろそこまで戦えるのか…。
麻薬組織のやり方がちょっとグロいので、普段あまりアクション映画を見ない人は少し覚悟が必要です。逆に、アクション映画をよく見る人は、いつも以上に楽しめることでしょう。とにかく悪い奴らを全員始末してくれるウォンビンの姿に「かっこいいってこういうことなんだ」と思い知らされる1本です。
キング・オブ・骨太映画!実在した諜報員をモチーフに描く説得力抜群のスパイ映画
日本でも大流行を生んだ「愛の不時着」とは異なる角度から描いた南北の分断モノ。
実在するスパイの話を脚色して作られました。核開発をめぐって揺れる北朝鮮に商人として潜入し、権力の上層部に接触せよという指令を受けた韓国の国家安全企画部の工作員(韓国のスパイ)の話がモチーフ。
彼のコードネームは映画のタイトルにもある”黒金星”でした。
一度のミスでも命が危なくなる状況下、黒金星はついに最高権力者である金日正(キム・ジョンイル)に直接の接見を認められるまでの関係になっていきます。
ジェームズ・ボンドやイーサン・ハントの活躍するスパイ映画のようなアクションはありません。
韓国本国ではこの映画を宣伝する際に"マウスアクションという言葉を使いました。どういうことかといいますと、会話しているシーンで戦っているように見せたからだそうです。
そのように身体をつかったアクションは控えめですが、代わりに物語にしっかりとした厚みがあり、ワンシーンワンシーンの説得力と本物感から生まれる見応えがすごいです。
そして、国と国を越えて生まれた男と男のかけがえのない友情にひたすらグッときます。物語がリアルだからこその唯一無二の作品です。
それにしても、どうしてこんなにもパーフェクトな映画が作れるのでしょうか?
1度みてもゾッコンになる面白さですが、とにかく内容が濃いので何度みても新しい発見があるはず。
より深くリアリティに触れるためには時代背景をきちんと知っておくと、すべての字幕を理解できるかもしれません。
ワードとしては「金大中」「国家安全企画部」「金正日」などといった予備知識があればより作品に没入できるはずですよ。
熱い
スパイ映画。北朝鮮というのがテーマになっているので何もないシーンでも手汗が止まらない。この映画が他の映画に比べて頭抜けているところは、熱い友情のドラマが展開されるところ。ラストのとある登場人物と交わす視線が…。
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きっかけをつかむ努力の大切さを感じる
2020年のアカデミー賞で外国語の映画として、史上初の作品賞を受賞したことが記憶にも新しいですよね。
格差社会を描いたストーリーや、終盤で起きるどんでん返しも面白い。
でも僕は、もっとシンプルに“現代人ならではの人間の性質”が描かれているところに魅力を感じています。
古くは家柄や学歴、インターネットが発達してからはSNSのフォロワー数で人間としての価値をジャッジされる風潮が世の中にはありますよね。
他人からの評価を気にして、本来描いていたはずの夢や挑戦を諦めてしまう人も少なくないのではないでしょうか。
この作品を見ていると、周りからの評価や格差に捉われず、常にきっかけをつかむ意思を持って行動する大切さを感じさせられます。
映画アドバイザー
見えない世界というものがある
著名人は、災害が発生した際に、貧しき者に施しを与える。しかし、そんな善人である富める人ですら、下界は氷山の一角しか見えていない。
ポン・ジュノ監督は格差社会で生じる断絶、と幾重にも重なる上下関係による差別をハラハラドキドキのエンターテイメント、そしてどこまで掘っても底なし沼な考察し甲斐のあるアート性の抜群なバランス感覚で現代社会の問題にメスを入れました。
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映画の伝道師
◎ラストが衝撃!考察が深い作品
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前半は半地下に暮らす家族の様子が細かく描かれていて韓国の住宅事情も感じられるのが面白い。
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新大久保グルメマイスター
世界が認めたポン・ジュノ監督の快作!
第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初のパルム・ドールを受賞し、第92回アカデミー賞では作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞の四冠に輝いた『パラサイト 半地下の家族』は、いろんな意味で世界中の映画人を驚かせました。
貧困層と富裕層が生み出す犯罪映画といえば、黒澤明監督の『天国と地獄』(1963年)という傑作があるが、ポン・ジュノ監督はこの普遍のテーマを、現代の韓国の「よくある一家」の物語としてスタートさせていきます。前半の詐欺師映画のようなテンポの良さ、思わず一家に共感してしまうような作劇で、あれよあれよと展開。そして、一度狂った歯車で、一家の運命やいかに・・・ という構成に、世界中が抱えている「貧困」という問題をするどく抉っていきます。
ブラックユーモアと、サスペンス、そして意外や意外の後半の展開まで、ポン・ジュノ監督の巧みな演出が堪能できます。作品のテーマの重さ、演出の軽快さ、主演のソン・ガンホのとぼけた味わい。さまざまなミスマッチが融合して、忘れられない映画体験となります。
娯楽映画研究家
説得力のある絵作り
やっぱり1位に選んじゃいますよね。いまいちばんホットでパワフルな作品ですから。
貧しい一家がリッチな一家に寄生して、あわよくば全てをのっとろうとするサスペンス・ドラマに、格差社会テーマを織り込んだ作品です。(いまさら説明の必要もなさそうですが。)ドキドキさせつつ一気に見せてしまうストーリーテリングが魅力です。
それ以上に、うならされるのが絵作りのうまさ。格差を、分かりやすく高低差で見せているのもそのひとつですが、雨水が本流となって道路を流れていくシーンなど、本当にうまいなあと思います。
ポン・ジュノ監督の絵作りのうまさは、他の作品、たとえば「グエムル 漢口の怪物」などにも、その手腕が光っています。
映画評論家、ミュージカル評論家
圧倒的完成度で世界を震撼!
世界で最も評価された韓国映画。あらゆる視点で多層的に解釈できる作品の深さは、これぞ映画の醍醐味というものを堪能させてくれます。
映画ブログ『シネマンドレイク』管理人