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瑞季さんの「西川美和監督の映画ランキング」

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更新日: 2021/01/10

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ランキング結果

1ディア・ドクター

ディア・ドクター

引用元: Amazon

制作年2009年
上映時間127分
監督西川美和
メインキャスト笑福亭鶴瓶(伊野治)、瑛太(相馬啓介)、余貴美子(大竹朱美)、香川照之(斎門正芳)、八千草薫(鳥飼かづ子)ほか
主題歌・挿入歌笑う花 / モアリズム
公式サイト-

真実と虚構

この作品は、嘘の滑稽さと真実がどこにあるのかを描いていると思いました。
果たして、医師だと嘘をついた伊野が悪いのか。それとも、些細なことから彼を名医だと信じた周囲の人が悪いのか。
その滑稽な展開は、観ていて時々クスッと笑わせてくれます。ですが、人を助けようとした伊野の気持ちもまた本物で、その真実を描いた面がとても考えさせられました。
伊野は、決して悪気があって医師のフリをしていたわけではありません。そういう風にしてしまったのは村人の方ではないかと思わせ、とても深い作品だと感じましたね。

夫婦の距離感

結婚詐欺を働く夫婦の話で、あまりにも思いがけないストーリー展開に驚くばかりでした。ですが、一番驚いたのは妻である里子の態度の変化。
最初こそ結婚詐欺で得たお金を嬉しそうに眺めていたのに、次第に女性と過ごす夫への嫉妬のような、怒りのような気持ちに陥り、表情が無表情のようになっていく様子が、とてもゾクゾクしてきました!

リアルな描写

あんなに厄介者だったのに、自分達か困ったらあんなに態度が変わるのかなと思いました。
でも、心のどこかでとてもリアルな描写だとも思いました。
家族のなかの闇を掘り起こしたような作品でしたね。

4ゆれる(映画)

ゆれる(映画)

引用元: Amazon

『ゆれる』は、2006年7月8日に公開された西川美和監督の日本映画。西川美和監督の『蛇イチゴ』に続く長編第2作。自分が見た「友人が殺人を犯す」という悪夢から着想した。第59回カンヌ国際映画祭監督週間 正式出品作品。優れた演出力が高く評価され、多くの映画賞を受賞し、2006年度の日本映画における最も高い評価を得た作品の一つとなった。

兄弟の複雑さ

兄は、本当に人を殺したのか。それとも、殺していないのか。ですが、その真実は猛にはどうでも良かったと思うんです。ただ、兄が無実になればそれで良かったのではないかと思います。
ですが、そのことが間違いだということは兄の稔が一番よくわかっていたのです。
真実を述べる猛に、満足そうな笑みを浮かべる稔の姿に本当の兄弟愛を見たような気がしました。

5永い言い訳(映画)

永い言い訳(映画)

引用元: Amazon

西川美和監督が自らの小説を本木雅弘主演で映画化。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫は、突然の事故で妻を失ってしまう。しかし夫婦に愛情はなく、幸夫は悲しむことができずにいた。そんなある日、彼は同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族と出会う。

愛の表しかた

側にいながらも、その存在の大きさに気づけなかった。愛する妻を失い、その虚無感に襲われる幸夫は、泣けない自分を誰よりも驚いていたのかもしれません。ですが、それこそリアルな描写だった気がします。
愛する人を失ったとは信じたくない。それこそ、その人を愛していたという、表現方法だったように感じました。

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