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後味の悪さ
非常に心をえぐられる作品でした。
名作と太鼓判を押せる作品でしたが、万人におすすめできる作品ではありません。現に自分も、学生時代はその後味の悪さに、数日立ち直れませんでした。
ですが、これこそ著者の真骨頂。大人の今では、その結末に納得し、人の二面性を如実に描いた技量に感服します。
未熟な心
自殺者の真意を、多種多様な人物が考察する群像劇です。
その特徴は、登場人物達が大変自分本位である点でしょう。
大人として成熟した登場人物が少なく、陰鬱な展開が続きます。
ですが、それが現実的で、没入しやすい仕上がりになっています。
清濁
杉村シリーズの一作目ですね。
個人的には著者の作品で最も読みやすく、その魅力によって、犠牲者が最も生み出された作品であると感じています。
ビターエンドで締めくくり、見えない人の内面を考えさせる、著者の持ち味が大変良く出ています。