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simple読書会 前田さんの「ノンフィクション本ランキング」

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更新日: 2020/10/26
simple読書会 前田

『simple読書会』主催者

simple読書会 前田

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ランキング結果

答えのない問いに対する考え方

自分はノンフィクションが好きと言っているが
社会心理学が好きなだけかもしれない。
今まで読んできた自分の好みの本は小説からノンフィクション含めて
社会心理学のうえになりたっているものばかりであり
その全てを代弁した本書読書という大きなジャンルでも3本には入る。

芸術家の想像力は未来の真実を予言する。

プルーストは一日中ベットで過ごし、自分の過去に思いを巡らした。
ポールセザンヌは何時間もリンゴを見つめた。
オーギュストは客を喜ばせようとし、ストラヴィンスキーは客を喜ばせないようにした。

プルーストは記憶に関して正しく、セザンヌは視覚皮質に関して驚くほど正確で、ウルフは意識の謎に分け入ったことを知っている。

本書は神経科学の発見を先取りした芸術家たちについて論じたものである。科学が今になってようやく再発見しつつある、人間の心に関する手応えある現実的な真実を発見した作家、画家、作曲家、を取り上げてる。

3イェルサレムのアイヒマン-悪の陳腐さについての報告

イェルサレムのアイヒマン-悪の陳腐さについての報告

引用元: Amazon

『エルサレムのアイヒマン──悪の陳腐さについての報告』(Eichmann in Jerusalem: A Report on the Banality of Evil)は、ハンナ・アーレントが1963年に雑誌『ザ・ニューヨーカー』に連載したアドルフ・アイヒマンの裁判記録。 日本語版は『エルサレムのアイヒマン』(大久保和郎訳、みすず書房、新版2017年)。

悪の陳腐さについての報告

「イェルサレムのアイヒマン-悪の陳腐さについての報告」を書いたことで
ユダヤ人から猛烈な批判を受ける。
その理由の一つで有る”アイヒマンは怪物的な悪の権化ではなく、
思考の欠如した凡人”という文章がユダヤ人に火をつけたという。
この文章でアイヒマンに情状酌量の余地が生まれてしまうことと、
自らの種を屠った相手が怪物でなく凡庸であることが許せないとのことだ。
なんという誇りの高さだろうと感銘を受けた。

「親が読む」等の冠はいらない

30年以上臨床に携わりながら保育園、幼稚園、学校、児童相談所、養護施設、家庭裁判、保健所と地域のあちこちの施設や機関をたずね歩きそこで出会った多く人たちとの体験を通して書かれた本書。
「親が読む」等の冠はいらないくらいに出来上がっている素晴らしい一冊である。

ミステリーが好きである。そこに事実があると尚更である。

カニバリズムが原因で起こるプリオン病を謎解くメディカル・ミステリーである。
狂牛病と言えば知名度は飛躍するのではないかと思うが同種のようだ。
細胞に死をもたらす方法のはっきりとしない殺人タンパク質の謎解きであるが、原因不明の病気を解明する研究者や医師たち、
病気が発生してしまった時の各国の政府の対応などや当時の農場の背景などはなかなかのものである。
理解できない恐怖の物語が読み手としては非常に面白い。

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