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ナナイチさんの「週刊少年サンデー漫画ランキング」

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更新日: 2021/04/07

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まえがき

①単行本を購入した作品
②連載時に読んでいた作品
③完結後に読んだ事がある作品

以上の順番でランキングしました。

毎週購読していたのは1982年~1989年の間ですので、ほぼ昭和の作品のランキングです。

「増刊」にも好きな作品たくさんありますが、対象外なので泣く泣く除外しました。

ランキング結果

愛がなくちゃね

●石渡治
●1982年32号~1985年15号

石渡氏特有のトンデモ成分が、学園モノの爽やかさと「ハングリィィ!」のバカバカしさで上手く中和された、奇跡のバランスを誇る一作。
作品内の時間経過は現実通りで、各エピソードを半年くらいでまとめているので、展開を暴走させる時間がなかったのも大きな要因。
きっちり3年で卒業させないといけないですからね。
最盛期は「アニメ化してほしいランキング」で常に上位でした。
絶対無理ですが。

音楽の可視化という革命

●上條淳士
●1985年16号~1987年15号

ともすれば、ダサさの極致となってしまう「歌」の場面で、一切「文字」を書かず絵のみで表現する事で、読者の頭の中に「音」を鳴らしてしまうという漫画表現の一大転換点となった作品。
上記の表現を可能にしたのも、無駄なタッチを排し、スタイリッシュに洗練されていった筆致あってこそ。
時代が産んだ漫画家「上條淳士」と、時代が産んだ歌手「藤井冬威」がオーバーラップされる、まさに時代の寵児による奇跡の一作。

「ヨシムラ」「モリワキ」「エルフモト」はこれで覚えました

【第30回小学館漫画賞少年部門受賞】
【週刊連載デビュー作】
●新谷かおる
●1981年44号~1985年32号

テコ入れでコメディに路線変更した事によって、シリアス路線よりも人物の熱さがより際立つという、その後の新谷氏の作風を確立させた作品。
マニアックさとポップさが、ギリギリのバランスを保ち、同じく漫画家である奥様の「佐伯かよの」氏が描く可憐な女性キャラが華を添え、男女問わず人気作となりました。
当時は、二輪駆動の「バトル・ホーク」が実現されると信じてました。

4B・B

B・B

引用元: Amazon

作者石渡治
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1985年24号~1991年9号)
巻数全31巻

おはよう…パパ!

【第34回小学館漫画賞少年部門受賞】
●石渡治
●1985年24号~1991年09号

「レイプ」「撲殺」の展開時はジャンプ派しかいないクラスメートを瞬間最大風速的にサンデーに振り向かせた破壊力がありました。
まさに「10センチの爆弾」。
エロあり、グロあり、戦争あり、政治あり、宗教あり、宇宙あり、何でもありの力技で小学館漫画賞をもぎ取ったトンデモボクシング(?)漫画。

5機動警察パトレイバー(漫画)

機動警察パトレイバー(漫画)

引用元: Amazon

作者ゆうきまさみ
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1988年17号~1994年23号)
巻数全22巻

リアルロボットブームの終焉

【第36回小学館漫画賞少年部門受賞】
●ゆうきまさみ
●1988年17号~1994年23号

てっきりオタク漫画家と思っていた、ゆうき氏のストーリー漫画家としての実力を思い知らされた作品。
コメディ回あってこその、シリアス回の熱さに感服しました。
服のデザインセンスだけはオタク丸出しでしたが…

621エモン(漫画)

21エモン(漫画)

引用元: Amazon

作者藤子・F・不二雄
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1968年~1969年)
巻数全4巻

「日常の中のSF」ではなく「SFの中の日常」

●藤子・F・不二雄
●1968年01号~1969年06号
●連載時未読

藤本氏が一番楽しんで描いたといわれる、長編の中で最もSF色の濃い作品。
藤本氏のSF愛がギミックとしてだけではなく、舞台設定に生かされており、うんちくや解説も非常にタメになりました。

7漂流教室(漫画)

漂流教室(漫画)

引用元: Amazon

作者楳図かずお
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1972年23号~1974年27号)
巻数全11巻

「きょうからおれが学校の支配者だっ!関谷さまといってみろ!」

【第20回小学館漫画賞少年部門受賞】
●楳図かずお
●1972年23号~1974年27号
●連載時未読

説明不要、日本漫画史に残る問題作。
「デビルマン」と並んで、全漫画読みの必須古典科目。

あだち充連載作品で初の野球漫画

●あだち充
●1976年05・06号~1976年18号
●連載時未読

定時制高校、軟式野球部の熱い青春群像劇。
まだ劇画タッチだった頃の作品。
一見ラブコメ作家と思われている、あだち作品の根底に流れる熱い展開は、この頃に養ったものでしょう。

9炎の転校生

炎の転校生

引用元: Amazon

作者島本和彦
ジャンル少年漫画
出版社小学館

滝沢国電パンチ!

●島本和彦
●1983年31号~1985年48号

笑える熱血を発明した島本氏の実質上の週刊連載デビュー作。
全編、言霊に溢れています。

「これでわかったわ!ジンギィがいやらしい理由が!」

【週刊連載デビュー作品】
●上條淳史
●1984年22号~1984年51号

雁屋氏のベタすぎる原作が、逆に上條氏の作風を開花させた作品。
「上條淳史」というのは、実は「上條淳史」氏と「Yoko」氏の連名ペンネームですが、Yoko氏の描く女性キャラのタッチが向上するにつれ、荒涼とした世紀末の世界が徐々に華やかに見えるなど、作風全体にも変化が表れてきた印象です。

ジャップ

●新谷かおる
●1985年43号~1986年21号

「タイトル変更」に端を発した、新谷氏が小学館と決別する原因となる、ある意味問題作。
連載当初は新谷氏自身の力の入れようも並々ならぬものがあり、新谷版「ゴルゴ13」になったかも知れない作品なので、「主人公退場」「設定変更」「打ち切り」は非常に残念でした。

12LOVe(ラブ)

LOVe(ラブ)

引用元: Amazon

作者石渡治
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1993年46号~1999年10号)
巻数全30巻

「B.B」の続編

●石渡治
●1993年46号~1999年10号

「えー、サンデーに出戻ってB.Bの続編?石渡もすっかり落ちぶれたもんだな」と連載前は思っていましたが…完全に裏切られました!
「BL」「ボクっ娘」「薬物」「主要人物ナレ死」と普通にテニス漫画を描けない石渡氏はやはりトンデモない。

バイクロマンからマッドマックスへ

【週刊連載デビュー作品】
●石渡治
●1980年41号~1982年27号

事故死する前半、戦死する後半。
いくらテコ入れと言えど「命」をテーマに、ここまで作品カラーを変えられるものなのか。
同じく命をテーマにした「B.B」のトンデモ展開の原型がここにある!

学園サイエンスから密室サスペンスへ

●石渡治
●1999年24号~2001年38号

病みまくった石渡氏は、この作品を最後に再びサンデー本誌を去っていき、以降は白石渡に生まれ変わりました。
プライベートもお幸せそうです。
嬉しいんだか、悲しいんだか…

スポーツにおける「ゾーン」を描いた先駆的作品

●小山ゆう
●1984年46号~1987年17号

「廃人」になるリスクを負いながら、肉体の限界を超えようとする挑戦者の物語。
「狂気」を熱く描けるのは、さすが小山氏。

16なんか妖かい!?

なんか妖かい!?

引用元: Amazon

作者原作:きむらはじめ / 作画:里見桂
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー (1982年~1984年)
巻数全11巻

少し不思議な現代的寓話

【週刊連載デビュー作品】
●里見桂
●1982年21号~1984年21号

誰も傷つけない優しい世界観が現代にも通用しそうな、一話完結形式のファンタジーコメディ作品。
二人と一匹のロードムービーは、子供心に自由な世界を感じ憧れました。

第31回小学館漫画賞少年部門受賞の実績を携えて、サンデー本誌デビュー

【週刊連載デビュー作品】
●尾瀬あきら
●1986年39号~1988年01号

時間転移サバイバルSFものですが、古臭いながらも柔らかいタッチによって、現在の異世界転生ものにも通ずる世界観を感じさせます。
少年ビッグコミックでの作風しか知らなかったので、最初は食わず嫌いでした。ゴメンなさい。

「花田くん、なんだねそのかっこうは。今日からうちは演劇部になったのだよ」

【週刊連載デビュー作品】
●吉田聡
●1985年17号~1987年20号

まさか漫画で「天丼笑い」を学ぶ事になるとは思っても見なかった。
スピンオフは総じて泣ける展開で、さすが湘爆の作者です。

ギリギリアウトな下ネタギャグ

●安永航一郎
●1985年42号~1986年52号

同人出身の安永氏ですが、この作品からタガが外れたように、下ネタギャグの巨匠へと登りつめていく様は壮快でした。
そして、現在は同人へと帰っているらしいですが、現代のコンプライアンスではメジャーシーンに戻るのは難しいでしょうか。

「ごはんが食べられないと、おなかがすくじゃないか」

●ゆうきまさみ
●1985年34号~1987年32号

当時は世間一般的に「あ~る」が好きだと公言出来る空気ではありませんでした。
しかし、確実にオタクの市民権獲得はこの作品から始まったと断言できます。

第一次F1ブームを影で支えた先駆的作品

●村上もとか
●1977年13号~1979年38号
●連載時未読

まだF1がロマンに満ちていた時代の作品。
村上氏のタッチも、まだ荒々しいのですが、それがこの時代のF1に良く似合います。

「赤いペガサス」続編

【週刊連載デビュー作品】
●千葉潔和
●1988年46号~1989年42号

スタイリッシュな筆致、リアルな車体描写は師の前作を超えたと感じました。
バブルに沸く日本人が熱狂した第二次F1ブームの渦中で、村上氏との師弟コンビにより産まれた佳作。

23六三四の剣(漫画)

六三四の剣(漫画)

引用元: Amazon

作者村上もとか
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1981年17号 ~1985年41号)
巻数全24巻

サンデー的王道スポーツ漫画

【第29回小学館漫画賞少年部門受賞】
●村上もとか
●1981年17号~1985年41号

アニメ化、ゲーム化もされた剣道漫画の最高傑作。
どこまでも真面目で爽やかです。
この作品で村上氏のタッチは徐々に洗練されていきました。

24がんばれ元気(漫画)

がんばれ元気(漫画)

引用元: Amazon

作者小山ゆう
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1976年19号~1981年14号)
巻数全28巻

「暗くアウトロー」 なボクシング漫画を「明るく爽やか」に転換した最重要作品

【第22回小学館漫画賞少年少女部門受賞】
●小山ゆう
●1976年19号~1981年14号
●連載時未読

この作品以降、サンデーのスポーツ作品は明るく爽やかになっていきます。
しかし、作品序盤の父との二人時代は充分に暗く貧しく、その対比により中盤以降の展開を明るく見せているのかも知れません。

メカデザイン:出渕裕、原作: 火浦功の隠れた本格SFコメディ

●里見桂
●1984年31号~1985年10号

軽妙なキャラ設定で一見取っつきやすいが、SF設定はかなり本格的。
初SF作品の里見氏は相当に苦労したらしく、短期連載に終わってしまったのは残念。

SF・怪盗・アクション・コメディ、要素盛り沢山の隠れた娯楽作

●里見桂
●1985年15号~1986年30号

前作「奪戦元年」で教訓を得たのか、ギミック、舞台設定ともに一般読者にも取っつきやすくなっています。
その分、心理描写が深みを増しており、後年開花する里見氏の本領が発揮された作品。

27帯をギュッとね!

帯をギュッとね!

引用元: Amazon

作者河合克敏
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1989年1・2合併号〜1995年52号)
巻数全30巻

史上初、スタイリッシュな柔道漫画

【第1回コミックグランプリ受賞】
【週刊連載デビュー作品】
●河合克敏
●1989年01・02号~1995年52号

上條氏のアシスタントを経ての鮮烈なデビュー作品。
師のスタイリッシュなタッチを受け継ぎつつ、より漫画表現に適した進化を遂げていて、サンデーを代表する作家に成長していきます。

神々を滅ぼす男

●岡崎つぐお
●1984年34号~1985年52号

数百年に渡る星間戦争、特殊部隊の生き残り、神に選ばれた主人公。
アニメ「装甲騎兵ボトムズ」のハードな世界観が好きな人には間違いなくオススメ。

リアル「目からビーム」の衝撃

●池上遼一
●1985年14号~1986年16号

池上氏の超劇画タッチで「ボクっ娘」の超能力バトルを描くって卑怯すぎる。
当時、かなりネタにされてました。

30青空しょって

青空しょって

引用元: Amazon

作者森秀樹
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1987年24号~1991年51号)
巻数全24巻

近年の若手プロゴルファーブームを先取り

●森秀樹
●1987年24号~1991年51号

序盤はプロである父親のダメっぷりを容赦なく描き、主人公は明るく爽やかに王道を突き進む展開。
まさに「がんばれ元気」で確立された「サンデー的スポーツ漫画」の様式美。

この作品で「テニスエルボー」を間違って覚えました

●みやたけし
●1984年49号~1985年25号

かわいい頭身のスポーツ少年を描かせたら天下一品。
集英社→小学館→秋田書店と渡り歩いていく苦労人が、サンデーに遺した数少ない佳作。

35プロゴルファー猿(漫画)

プロゴルファー猿(漫画)

引用元: Amazon

作者藤子不二雄Ⓐ
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1974年~1980年)
巻数全19巻

36オバケのQ太郎(漫画)

オバケのQ太郎(漫画)

引用元: Amazon

作者藤子不二雄
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1964年6号~1966年51号)
巻数全12巻

39サバイバル(漫画)

サバイバル(漫画)

引用元: Amazon

作者さいとう・たかを
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1976年~1978年)
巻数全22巻

41人造人間キカイダー(漫画)

人造人間キカイダー(漫画)

引用元: Amazon

作者石ノ森章太郎
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1972年30号~1974年13号)
巻数全6巻

43男組(漫画)

男組(漫画)

引用元: Amazon

原作/作画雁屋哲/池上遼一
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1974年~1979年)
巻数全25巻

45カムイ外伝(漫画)

カムイ外伝(漫画)

引用元: Amazon

作者白土三平
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1965年21号~1967年3・4合併号)
巻数全2巻

46どろろ(漫画)

どろろ(漫画)

引用元: Amazon

作者手塚治虫
ジャンル少年漫画
出版社小学館
連載週刊少年サンデー(1967年8月27日号~1968年7月21日号)
冒険王(1969年5月号~1969年10月号)
巻数全4巻

安孫子氏、藤本氏、最後の合作

●藤子不二雄
●1971年37号~1972年4・5号
●連載時未読

藤子不二雄伝説、本格始動

【週刊連載デビュー作】
●藤子不二雄
●1959年創刊号~1961年14号
●連載時未読

49おそ松くん

おそ松くん

引用元: Amazon

作者赤塚不二夫
ジャンル少年漫画
出版社小学館、少年画報社、講談社ほか
連載週刊少年サンデー(1962年16号~1969年15号)
ボーイズライフ(1966年4月号~1966年12月号)
週刊少年キング(1972年13号~1973年53号)
コミックボンボン(1987年11月号~1990年3月号)
テレビマガジン(1988年2月号~1990年1月号)
巻数全34巻

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