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小田 真琴さんの「昭和の少女漫画ランキング」

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更新日: 2020/08/25
小田 真琴

女子マンガ研究家

小田 真琴

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まえがき

少女マンガの黄金期といえば1970〜1980年代、つまり昭和40〜60年代であろうと思われます。なぜこの時期が「黄金期」とされるかと言えば、それは市場が拡大したことと、多種多様な作品が生まれ出たことに由来します。少年マンガより下に見られがちだった少女マンガは、自分たちの力で以て、下に見られる謂れはないことを証明してみせたのです。

それどころか萩尾望都作品や大島弓子作品を取り上げて、文学作品にも比肩するなどと語ってみせる人たちまで現れました。そんなことは少女マンガ好きからすれば周知の事実であったのですが、それはさておき、そうした時代を経ての今の隆盛があるわけです。

そんな時代ですから名作には事欠かないのですが、3つに絞るのは非常に難しい。そこでその時代の熱量を伝えるめっぽうおもしろいエッセイコミックと自伝的ファクション(事実と虚構の中間作品)をご紹介します。

ランキング結果

1薔薇はシュラバで生まれる ―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―

薔薇はシュラバで生まれる ―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―

引用元: Amazon

作者笹生那実
ジャンル女性漫画
出版社イースト・プレス
連載-
巻数全1巻

美内すずえ、山岸凉子、くらもちふさこ…天才たちの生身の姿を描く

『ガラスの仮面』美内すずえ先生、『アラベスク』『日出処の天子』山岸凉子先生、『いつもポケットにショパン』『天然コケッコー』くらもちふさこ先生……天才少女マンガ家たちの姿をアシスタントの立場から見つめてきた著者の貴重すぎる自伝。発売直後から話題を呼び、ロングセラーとなっています。少女マンガ界最凶と言われる美内先生のシュラバの様子、山岸先生の苦悩、樹村みのり先生の先進性。天才たちがなにと戦ってきたのか、苦悩してきたのかが見事に描かれていて、少女マンガ好きなら感涙必至。70年代少女マンガ名作ガイドとしても読めます。昭和の少女マンガ入門にぜひ。

2松苗あけみの少女まんが道

松苗あけみの少女まんが道

引用元: Amazon

作者松苗あけみ
ジャンル女性漫画
出版社ぶんか社
連載-
巻数全1巻

伝説のマンガ雑誌「ぶ〜け」の裏側

1980年代の少女マンガ好きに熱烈な支持を受けたのが伝説の雑誌「ぶ〜け」。個性溢れる作家陣を擁し、美麗な絵と豊かな物語世界で読者を魅了しました。そんな「ぶ〜け」の看板作家だった松苗あけみ先生の自伝的コミックエッセイです。師匠である一条ゆかり先生や盟友として同時代を生きた内田善美先生などの様子がわかるのも楽しく、ファン必読でありましょう。それにしても松苗先生、盛んに自虐していらっしゃいますが、松苗先生だって大天才ですよ! 「ぶ〜け」のもう1人の看板作家・吉野朔実先生は松苗先生に憧れ「ぶ〜け」の門を叩いたのでした。

3ゴールデン・エイジ

ゴールデン・エイジ

引用元: Amazon

作者庄司陽子
ジャンル女性漫画
出版社双葉社
連載-
巻数全3巻

『生徒諸君!』庄司先生が描く昭和の少女マンガ界は刺激的でスキャンダラス!

『生徒諸君!』で知られる庄司陽子先生の自伝的作品。登場人物の名前は微妙に濁されてはいますが、少女マンガに詳しい人なら「あの人かな…」と思い当たるはず。そしてその内幕たるや、編集者との色恋沙汰やセクハラ騒動、マンガ家同士の嫉妬や嫌がらせなどの様子が赤裸々に描かれており、なんともスキャンダラスです。庄司先生、こんなに描いちゃって大丈夫ですか!? ちなみに先の笹生先生の作品では主に白泉社、松苗先生の作品では主に集英社近辺の様子が描かれていますが、庄司先生の場合は講談社になります。

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