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さて、そんな映画業界ですがあまり話題になっていない且つ重要な存在があります。それが映画配給会社です。映画館で洋画が上映されるのは、映画配給会社の鋭い選定眼と、公開に至るまでの複雑なプロセスの結果です。もし、映画配給会社がなかったら、『パラサイト 半地下の家族』も『ミッドサマー』も公開されなかったでしょう。最近、日本の映画ファンの間ではアメリカの配給会社A24のユニークなビジネススタイルが注目されています。
実は、映画配給会社も様々な特色、強みを持っているのです。
貴方の推しの映画配給会社をランキング化し、映画業界を一緒に盛り上げませんか?
ランキング結果
1位ビターズ・エンド
2位株式会社ツイン
アジア映画に強い!『バーフバリ』旋風の巻き起こした会社
シネマート新宿で上映されるアジア映画の配給を中心としている会社。2018年に『バーフバリ 王の凱旋』が一大ブームを引き起こしてから注目度が一気に高まった会社です。
アジア映画はアジア映画でも囲碁格闘技映画『鬼手(キシュ)』や『イップマン外伝 マスターZ』といったパワフルな作品を中心に配給しています。
また、祭映画との相性が良く、『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』、『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』といった作品や『Tommy/トミー』、『ガリーボーイ』、『白い暴動』といった音楽映画で映画業界を盛り上げている。
映画はエンターテイメントだ!精神を貫き通して活動している会社です。
3位サニーフィルム
ニッチドキュメンタリーの開拓者
ドキュメンタリー映画に陽の目があたることは少ない。海外には素晴らしいドキュメンタリー作家が沢山いるのだが、中々日本に紹介されない。その状況に一石を投じる会社がサニーフィルムです。
ウルリヒ・ザイドルによる狩猟文化の闇を描いた『サファリ』などといったマニアックなテーマを持つ作品を配給している。
11月には映画ファンの間では日本に紹介されない監督として名高いウクライナのセルゲイ・ロズニツァドキュメンタリー特集が組まれている他、1999年のNATO爆撃の際に、セルビアのスロボダン・ミロシェビッチ大統領が行った大量虐殺の真相を追った3時間39分にも及ぶドキュメンタリー『Heimat Is a Space in Time』が公開を控えています。
4位ギャガ
ミニシアター映画の代表
アカデミー賞映画に始まり、TOHO シネマズ シャンテ等といったミニシアター映画に強い配給会社。あの『ラ・ラ・ランド』の配給はギャガが手がけています。
またカルト的人気を持つアニメ会社ライカの作品に強く、『パラノーマン ブライス・ホローの謎』(東宝東和)以外の作品の配給実績を持っている。ライカ社の新作『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』の公開が11月に控えている。
5位ミモザフィルムズ
アート映画といえばここ!
アート映画に強い会社で、前編手話で描かれたバイオレンス映画『ザ・トライブ』やダフト・パンクをはじめとするフレンチハウス全盛期における青春の蹉跌を描いた『EDEN/エデン』、ニューヨーク公共図書館の活動を多角的に描いたドキュメンタリー『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』などを配給しています。
心が豊かになる美的知的な作品を多数配給しており、応援している配給会社です。
9月に『マーティン・エデン』が控えています。
あとがき
#SaveTheCinema というハッシュタグが一時期話題となりましたが、実は映画配給会社も重要です。少しでも、映画配給会社のことを思っていただけると光栄です。
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『パラサイト 半地下の家族』の配給会社!長尺映画に強い
第92回アカデミー賞で韓国映画初の作品賞、国際映画賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』を配給した会社です。
ビターズ・エンドの面白いところは、長尺のアート映画を積極的に日本に持ってきてくれるところにあります。2019年はなんと『サタンタンゴ(7時間半)』、『象は静かに座っている(3時間54分)』、『読まれなかった小説(3時間9分)』を公開に結びつけています。
社会の閉塞感を捉えた作品を積極的に買い付け、2020年は『在りし日の歌』、『その手に触れるまで』、『行き止まりの世界に生まれて』といった作品を配給しています。誠実で鋭い作品選定眼に毎回驚かされます。