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simple読書会 前田さんの「読んで衝撃を受けた小説ランキング」

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更新日: 2020/10/26
simple読書会 前田

『simple読書会』主催者

simple読書会 前田

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ランキング結果

メタフィクションを味わう

”あなたはイタロ・カルヴィーノの新しい小説「冬の夜ひとりの旅人が」を読み始めようとしている。さあくつろいで。精神を集中して・・・”
から始まるメタフィクション小説の傑作と呼ばれている本書。
最初の章の半分はこの本を読む現実の作業の準備、「あなた」への案内である、特殊な技法を味わいたい方にオススメ。

意識の迷宮を味わう

この本を読むことは読み手の調子や体調すら求められてるような
読むのにすごいパワーをつかう本である。
エンデは「意識の迷宮」といっていて、鏡の中の鏡-迷宮とはいいタイトルでその通りである。
言葉で表すととても抽象的になってしまい難しいのだが合わせ鏡のさらに奥を覗くような感覚になる。

多人格を味わう

ペソアについて語ることは容易でない。
ペソアという詩人は一人ではなく、複数人いるからだ。
自分とはことなる人格とエクリチュールを持った数人の異名者たちを創造した詩人は、ペソアをおいて他にはいない。
ペソアの書く作品はそれぞれ実名と異名と呼びうる二つのカテゴリーに属する。

4肉体の悪魔

肉体の悪魔

引用元: Amazon

『肉体の悪魔』(にくたいのあくま、Le Diable au corps )は、フランスの作家・レーモン・ラディゲ(Raymond Radiguet)の長編小説。原題は『魔に憑かれて』。ラディゲが16歳から18歳の時に執筆された作品とされ、第一次世界大戦を背景に、放縦と無為に陥った少年と、出征中の夫がいる人妻との恋愛悲劇が冷徹で聡明な洞察力で描かれている。1923年に出版されたこの作品は、ラディゲの処女小説で代表作でもある。ベストセラーとなり、映画化もされている。

早熟を味わう

この作品はラディゲが16〜18の時に書いたとされる。
早熟な天才児と言われることを迷惑がっていたというが
その通りだからしかたない。
恋愛小説もここまでクレイジーで陰翳にされると面白い。

何も起こらないを味わう

何の出来事も起こらないという掟破りの小説で、
来るはずのない伝説のタタール人をひたすら待ち続ける青年を描く。

「自分の人生には何か素晴らしいことがきっと起こるはず」という期待は誰もが覚えのあることで、人生の一つの真理を覗き込んでいる気持ちになる。

主人公の人生の空虚さが凝縮された「そして20年が経った。」というあっけない一文の衝撃はすごい。

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