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ランキング結果
1位大覚寺(京都府)
2位流れ橋(上津屋橋)
Nagarebashi-02.jpg by Ignis / CC BY
全長356mの巨大な木橋
木津川にかかる全長356mもの長く武骨な木造の橋は、ただの橋としてだけではなく、ドラマの見せ場にダイナミックで豪華な印象を与えてくれます。欄干がないところもワイルド。橋上のシーンだけでなく、橋をバックに河原で行われる乱戦も迫力満点です。増水時はロープで繋がれた橋板だけを流して橋を守るという構造ですが、時代劇ファンとしては、いつか費用の関係でこの橋が木造ではなくなってしまうのではないかと、台風の時期はいつもヒヤヒヤしています。
よくチンピラが叩き込まれる江戸の小川
境内を流れる"ならの小川"は、石で護岸された穏やかな浅い流れです。撮影できる距離も長いので奥行深く撮れるのが特徴。川にチンピラが叩き込まれたり、女たちが洗濯をしていたり、様々なシーンが繰り広げられてきました。川岸にある摂社周辺も、尾行や襲撃のシーンで使用されることが多い場所です。小川にかかる小さな石橋・神事橋も時代劇の数多くの名シーンに花を添えてきました。御家人斬九郎のシリーズ最終話の斬九郎と蔦吉の別れのシーンは時代劇の宝です。
4位南禅寺
「絶景かな!絶景かな!」の巨大な三門
歌舞伎の『楼門五三桐』の有名な一幕、石川五右衛門の「絶景かな!絶景かな!」で知られるのが南禅寺の巨大な三門です。時代劇では隠密、盗賊、殺し屋など、秘密裏に活動する人間たちの情報交換の場としてよくこの三門の下が使用されます。虚無僧と飴売り、商家の大旦那と浪人など、異色の組み合わせがこの門の前ですれ違いざま瞬時に情報交換。時には御同業同士がかち合って斬りあいになることも。黒く重厚でどっしりした三門が、緊迫のシーンにさらに重みを与えてくれます。
5位仁和寺(京都府)
鬼平エンディング・春
仁和寺の御室桜は遅咲きで知られていますが、鬼平のエンディングで桜の向こうに見える五重塔は仁和寺のもの。五重塔の周辺や五重塔を遠景にしてロケができるのは仁和寺だけです。さらには内部も含めて、五重塔自体を撮影に利用することも!また境内でもあまり人気のない九所明神辺りでは、善良な手代が遊び人に強請られていたり、観音堂周辺は縁日がたったり。赤い中門越しの巨大な二王門も迫力ある映像。裏山の御室八十八か所は諸堂や尾根道が、山中の旅の景色に用いられます。
6位金戒光明寺
Kurodani3.JPG by NORITO,S / CC BY
くろ谷 金戒光明寺(くろだに こんかいこうみょうじ)は、京都市左京区にある浄土宗の寺院。山号は紫雲山。本尊は阿弥陀如来。通称をくろ谷さん(くろだにさん)と呼ぶ。知恩院とならぶ格式を誇る浄土宗の七大本山の一つであり、また京都四箇本山(他に知恩院、百万遍知恩寺、清浄華院)の一つである。初めは念仏道場として利用されていた。境内には皇族・公家の茶の湯に使われた黒谷明星水という名水がある
チャンバラが映える無機質な石段
幕末に京都守護職の本陣が置かれただけあって、全体的に城郭のようなお寺。その中でも三門周辺がロケによく使用されます。三門は南禅寺と似ていますが、金戒光明寺は三門の向こう側が無機質な石段になっていて、乾いたイメージがチャンバラをよりハードに見せてくれます。石段の頂上に松の木が二本立っているのが特徴。また境内の黒谷墓地の石段も、長い石段の上にそびえる三層の文殊塔が実に絵になります。
7位光明寺(京都府長岡京市)
131130 Komyoji Nagaokakyo Kyoto pref Japan06s3.jpg by 663highland / CC BY
光明寺(こうみょうじ)は、京都府長岡京市にある寺院。西山浄土宗の総本山。法然が初めて「念仏」の教えを説いた地である。また、紅葉の名所としても広く知られる。
江戸の女性が映えるしなやかな石段
紅葉の名所である粟生の光明寺、山門の先にある緩やかで長く、ステップの広い石段がロケによく使用されます。この優雅でしなやかな石段は、豪華な着物を着た上級武士や大店の妻女が上品に上っていく姿がよく似合います。一方、チャンバラは石段の上部がメイン。画面に石段と御影堂の屋根だけを映り込ませると、実に格好の良いド迫力の画面になって、見ている側も圧倒されます。
追い詰められる断崖
峠道で殿が差し向けた追手に追われる若侍。ついに追い詰められ、振り返ると後ろは断崖絶壁。崖の下は深い碧色した川が・・・若侍は覚悟を決めて川へダイブ。こんなシーンに使われるのがこちらの崖。山奥に見えますが、意外と嵐山から車ですぐ行ける場所です。保津峡下りの船に乗ったら、船頭さんに時代劇で人が落ちるところと尋ねれば、すぐ教えてもらえます。
池に突き出た観音島が印象的
かつては大沢池とともに、水辺のロケ地のツートップを占めていた広沢池。現在は周辺の開発が進むと共に、西岸と橋でつながった観音島が利用されるのみとなっています。しかし小さな観音島の先端に小さな祠と清げな石仏がある美しい風景は、ドラマのワンシーンに深い印象を与えてくれます。本来は鯉の養殖用の溜池で、毎年12月から3月頃は池の水が抜かれ、露出した池底がロケに使用されることもありました。
鬼平エンディング・秋
秋には紅葉で人気の東福寺です。鬼平のエンディングで、秋の紅葉狩りのシーンに使われているのが東福寺の通天橋。橋の真ん中には、突き出したベランダのような構造があるのが特徴的。広い境内には洗玉澗という谷があり、そこにかかる渡り廊下のような大きな通天橋は、その華麗な姿から江戸城内の紅葉山として多くの大名・旗本が行き交うシーンにも使用されます。
昔から変わらない時代劇ロケの聖地
大覚寺だけで時代劇が1本撮影できてしまうくらい、昔からずっとロケに使用され続けているダントツの聖地です。武家屋敷や奉行所として使用される大門や明智門・宸殿だけでなく、境内を流れる川や水路もロケに使用できてしまいます。隣接する広大な大沢池は、時には江戸湾として用いられることも。心経宝塔前の広場では縁日が行われ、五社明神周辺では浪人たちが主人公を襲ってきたりと様々なシーンの撮影が可能なロケ地です。