2020/06/30
2020年6月19日、新型コロナウイルス感染拡大対策の新たな施策として、厚生労働省は接触確認アプリ「COCOA」をリリースしました。
Bluetoothを利用し、アプリをインストールしたスマートフォン同士が1m以内の距離で15分以上留まっている場合に「接触」と判断。
ウイルス陽性者の登録を行った人と過去14日間で接触した場合に通知を行い、接触者の医療機関の早期受診を促すことで、感染者の拡大を防ぐことが期待されています。
今回みんなのランキングでは、「新型コロナウイルス接触確認アプリ」に関するアンケート調査を実施。アプリの認知度やインストール率をリサーチしました。
記事の後半では、アプリの認知度&インストール率の「都道府県別ランキング」も掲載。それぞれトップ5とワースト5を明らかにしています。
自分の住んでいる地域や故郷が何位なのか、ぜひチェックしてみてください!
目次
まずは男女2000人(男性1000人・女性1000人)に対し、「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)を知っていますか?」という質問をしました。
「知っている」と答えた人は63.15%。「知らない」と答えた人は36.85%という結果に。
オックスフォード大学の研究によると、人口の約60%がアプリを使用することでウイルスの局地的な流行を抑えられるとされており、単純に知名度だけを見ればその値に到達している状況ではあります。
肝心のインストール率の調査結果を見ていきましょう。
「インストールした」と回答した人は全体のわずか9.25%。今回の調査では、約9割の人が「インストールしていない」ことがわかりました。
国民普及率6割を目指すとされるこのアプリ、完全に機能するにはほど遠い状況のようです。
なお、「インストールしたけどアンインストールした」という人も2.4%いました。
接触確認アプリをインストールしない理由として最も多かったのは「感染拡大防止に効果がなさそう」で24.56%。次いで、「周りの人がインストールしていないから」(23.98%)、「インストールが面倒臭い」(21.75%)と続きます。
「その他」のなかには、「不備が多そうなので」(東京都/男性/32歳)、「インストールしようと思ったら、不具合があると報道されていたから」(長野県/男性/48歳)など、様子見をするような意見が散見されました。
ほかに印象的な回答としては、「田舎に住んでいるから必要性を感じない」(愛媛県/女性/26歳)、「接触したと知ったら不安すぎるので」(兵庫県/男性/39歳)、「政府の作ったアプリなどインストールしたくないから」(東京都/男性/44歳)などがありました。
インストールした理由を聞いたアンケート調査で最も多かった意見は、およそ6割の人が答えた「感染拡大防止の効果がありそう」。
以下、「周りの人がインストールしている」と「ネットで話題になっている」が24.89%で並びました。
「インストールしたけどアンインストールした」という人の回答理由には、「アプリがうまく起動しなかった」(愛知県/男性/44歳)、「使い方がわからない」(千葉県/男性/26歳)、「使っている人が少ない」(岡山県/男性/27歳)などがありました。
Q2で「インストールした」と「インストールしたけどアンインストールした」を選んだ233名に、ユーザーインターフェースや登録のしやすさなどを含めた接触確認アプリの使い勝手を聞いてみました。
結果は、「どちらでもない」が4割と多くを占めたものの、それ以下は「使いやすい」(25.75%)、「やや使いやすい」(22.32%)の順に。
アプリの使い勝手に関しては、好意的な意見が多いことがわかりました。
「使いやすい」と答えた人の意見としては、「構成がシンプル」「簡単でわかりやすい」というものが多かったです。
また、「使いにくい」を選んだ人からは、「文字が多いので、もう少し絵や図をつかったほうがよい」(北海道/女性/26歳)、「ちょくちょくアプリが落ちる」(埼玉県/男性/48歳)などの意見が挙がっています。
ここからは、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の認知度とインストール率を、47都道府県のエリア別で調査した結果をお伝えします。
新型コロナウイルスの感染者が多い地域もあれば少ない地域もあり、そういった状況が結果にどう影響するのか……トップ5とワースト5を明らかにしました!
なお、調査対象としたのは、各都道府県それぞれ約50名。回答者の性別(20~90歳)や年代は極力均等になるようにしています。
都道府県別で行った、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の認知度調査で、「知っている」と答えた割合が最も多かったのは、東北地方の「秋田県」。
2位は同率で「三重県」と「鹿児島県」が入り、感染者数が少ない地域がトップ3に入りました。
接触確認アプリの認知度が最も低かったのはわずかの差で「福岡県」。その次に低いのが「石川県」「富山県」で、北陸勢がともに45位となりました。
「接触確認アプリのインストール率ランキング」で1位になったのは「岩手県」。岩手県といえば、47都道府県で唯一コロナウイルスの感染者が確認されていないことで知られています。
この結果には、引き続き"感染者ゼロ"を目指す県民一人一人の意識の高さが表れているといえそうです。
2位「大阪府」、3位「埼玉県」と、累計の感染者数が比較的多いエリアが上位に入り、日に日に増える感染者数に注目が集まっている「東京都」は、長崎県・徳島県・三重県と同率で5位にランクインしました。
なお、前述した「接触確認アプリの認知度ランキングトップ5」と、この「インストール率ランキングトップ5」の両方にランクインしたのは「東京都」だけでした。
アプリのインストール率が低かった都道府県に注目したランキング。最も低い数値だった「奈良県」をはじめ、45位の「香川県」と「岡山県」、44位「和歌山県」と、これまでの感染者数が全国的に見て少ない地域が並んでいます。
一方で、「福岡県」と「神奈川県」は比較的感染者が多いものの、インストール率はわずか6%にとどまりました。
ちなみに40位の「福岡県」は認知度ランキングでも最低の47位で、47都道府県のなかでは最も接触確認アプリへの関心が低い地域といえそうです。
順位 | 都道府県名 | 認知度 |
---|---|---|
1位 | 秋田県 | 88.0% |
2位 | 三重県、鹿児島県 | 82.0% |
4位 | 茨城県、群馬県、東京都、静岡県、岡山県 | 80.0% |
9位 | 宮城県、栃木県、高知県、徳島県 | 78.0% |
13位 | 沖縄県 | 77.6% |
14位 | 岩手県 | 76.6% |
15位 | 長野県、愛知県 | 76.0% |
17位 | 福井県、佐賀県 | 75.5% |
19位 | 奈良県、大分県 | 75.0% |
21位 | 岐阜県、神奈川県、京都府、山口県、香川県 | 74.0% |
26位 | 山形県 | 72.3% |
27位 | 新潟県、埼玉県、広島県 | 72.0% |
30位 | 北海道、福島県、大阪府 | 70.0% |
33位 | 和歌山県 | 69.6% |
34位 | 鳥取県 | 68.9% |
35位 | 滋賀県、愛媛県、長崎県 | 68.0% |
38位 | 山梨県、宮崎県 | 67.4% |
40位 | 青森県、熊本県 | 66.0% |
42位 | 島根県 | 64.0% |
43位 | 千葉県、兵庫県 | 62.0% |
45位 | 石川県、富山県 | 60.0% |
47位 | 福岡県 | 58.0% |
順位 | 都道府県名 | インストール率 |
---|---|---|
1位 | 岩手県 | 19.2% |
2位 | 大阪府 | 18.0% |
3位 | 埼玉県 | 16.0% |
4位 | 山梨県 | 14.3% |
5位 | 東京都、三重県、徳島県、長崎県 | 14.0% |
9位 | 宮城県、岐阜県、島根県、熊本県 | 12.0% |
13位 | 大分県 | 10.4% |
14位 | 北海道、青森県、秋田県、石川県、千葉県、茨城県、群馬県、愛知県、京都府、兵庫県、高知県、鹿児島県 | 10.0% |
26位 | 宮崎県 | 9.3% |
27位 | 鳥取県 | 8.9% |
28位 | 沖縄県 | 8.2% |
29位 | 福島県、長野県、新潟県、富山県、栃木県、静岡県、山口県、広島県 | 8.0% |
37位 | 山形県 | 6.4% |
38位 | 福井県、佐賀県 | 6.1% |
40位 | 神奈川県、滋賀県、愛媛県、福岡県 | 6.0% |
44位 | 和歌山県 | 4.4% |
45位 | 岡山県、香川県 | 4.0% |
47位 | 奈良県 | 3.6% |
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