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木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのかに関するランキングと感想・レビュー

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

引用元: Amazon

最高評価

66.5

(7人の評価)

ノンフィクション本ランキング」で最も高い評価を得ています。

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのかの詳細情報

著者増田俊也
ジャンルノンフィクション
出版社新潮社
発売日2011年9月30日
メディアミックス-
公式サイト-
参考価格2,288円(税込)

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(きむらまさひこはなぜりきどうざんをころさなかったのか)は、増田俊也による長編ノンフィクション。 『ゴング格闘技』誌上で2008年1月号から2011年7月号にかけて連載、2011年9月30日に新潮社から単行本として発売され、発売半年で18刷のベストセラーとなった[1]。第43回大宅壮一ノンフィクション賞、第11回新潮ドキュメント賞受賞作。 (引用元: Wikipedia)

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのかがランクインしているランキング

感想・レビュー

全 2 件を表示

とてつもない情熱で綴られた伝説の柔道家の生涯

「木村の前に木村なく、木村のあとに木村なし」。15年不敗や13年連続日本一などの記録を打ち立てて、最強とうたわれた伝説の柔道王・木村正彦。柔道からプロ柔道、そしてプロレスへと身を転じた木村正彦の国民的な名声は、ある一戦をきっかけに地に落ち、その後彼は表舞台から消えていきました。木村の運命を変えたのは、1954年に行われた力道山とのプロレス選手権試合。以来木村正彦は、「力道山に負けた男」として生き続けたのです。

著者は戦後スポーツ史最大の謎とされるこの試合に着目し、真剣勝負であれば木村正彦は力道山に勝っていたと証明すべく、18年もの歳月をかけて資料収集と取材に取り組みます。木村正彦の強さを信じ、その再評価を進めようとする著者のとてつもない情熱と、木村の生涯を通じて浮かび上がる昭和史、そして柔道とプロレスをめぐる歴史はただただ圧巻の一言です。

最終的に著者の前提は覆され、彼は柔道側に立つ者として、力道山との試合で「木村正彦はあの日負けたのだ」と結論づけます。綺麗事を書いて木村正彦の名誉を回復するのではなく、苦しみながらも不本意な事実を正直に書き記す筆者の真摯さが、より一層本書のドラマティックさを際立たせます。格闘技が全くわからない私も、あまりに面白さに一気に読んでしまいました。格闘技ファン以外の方にもぜひ手に取ってほしいノンフィクション本です。

嵯峨 景子

ライター・書評家

嵯峨 景子さん (女性・40代)

2位(85点)の評価

長編ノンフィクションであるが、全く飽きが来ず、終わってくれるなと言いたくなる秀作

格闘技史に燦然と輝く柔道王木村政彦の生い立ちから学生時代やブラジリアン柔術との関わり、プロ柔道を経てプロレスのリングに上がる過程を様々なエピソードを踏まえ解説しながら、リング上であっさりと力道山に叩きのめされた理由にも言及している。力道山は木村のライバルであったのは事実であるが、力道山との因縁絡みを抜きにしても充分楽しめる書です。

禿オヤジ

禿オヤジさん(男性・60代以上)

1位(100点)の評価

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