五十からでも遅くないがランクインしているランキング
感想・レビュー
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瀬戸内寂聴の本ランキングでの感想・レビュー
瀬戸内寂聴の本ランキングでの感想・レビュー
老いを恐れないために
この本は、いろいろな雑誌に寄稿したエッセイを再編集したものです。「五十からでも遅くない」というタイトルのように、50歳からの人生をどう生きるか悩む中年女性に向けて描かれています。特に多くの50代の女性が悩むであろう、孤独、愛、健康、慈愛にフォーカスして、仏教の視点から優しく説いています。50代の女性はもちろんですが、年齢を重ねても美しくありたいと感じている女性にもぴったりです。寂聴さんならではの鋭い視点や優しい言葉に励まされ、年を取ったときの心の持ちようや気の張り方を学ぶことができます。私もまだ50代まで遠いとはいえ、いずれやってくる老いや孤独に不安を抱く一人でした。しかし、この本を出版したは92歳で、人生の大先輩の寂聴さんからのアドバイスを聞くいて安心感を得られました。お坊さんなのに説教臭くなくて、読む側に寄り添うような優しい文体で書かれていたのも大きかったと思います。いくつか刺さったフレーズはありますが、書籍の紹介ページにもある「自分の健康と精神の若さと、可能性に、自ら見切りをつけた時から老いは始まるのです。」はとくに心に残りました。年齢を言い訳にして何かをすることを辞めてしまうと、精神が成熟しないまま年を取ることになりそうなので、胸に刻んで生きようと思いました。それから「自由と寂しさを選ぶか安定とごまかしを選ぶか」という言葉も孤独感を飼いならすうえで大切にしたいと思いました。このほかにも良い言葉がたくさん載ってるので、ぜひ読んでみてください。50代の女性でなくてもハッとさせられるワードがきっと見つかるはずです。
人生はこれから!
まだ30代の私ですが自分よりも若い子たちを見ていると、わたしなんて・・・と思ってしまうことが多々ありました。この本を読んで、30代でそんなことを思っていた自分が恥ずかしくなりました!「自分の健康と精神の若さと、可能性に、自ら見切りをつけた時から老いは始まるのです。」この言葉を心に刻んでいます!!!!
にゃんこクラブさん(女性・30代)
2位(90点)の評価