プロジェクト東京ドールズに関するランキングと評価・レビュー

全年齢の限界、あるいは全年齢だったからこその魅せ方

鬱ゲー、グロゲーの歴史に名前を残してもいいくらいだった怪作。サービス終了したのが本当に惜しまれる。開発運営がニーアと同じスクエニだったと言えば、どれほどの作品だったかがわかると思う。
デッドエンドで始まり、バッドエンドに終わる。終わりなき絶望的な戦いの真実を、誰にも知られることはない。それでも戦い続けなければならない。日常の裏側に存在する絶望というのが、独特なストーリーで描かれていた。重く、辛いはずなのに、どこか魅入られる内容だった。
これが成年向け年齢制限ありで作られていたら、間違いなく上位に食い込む鬱グロ作品になっていたと思う。そこは全年齢展開ゆえの限界だとは思うし、全年齢でできる範囲のギリギリだったと思う。一方で、これをきっかけに、より重たい内容に興味を持つ人も少なくなかったと思うので、門戸の広い鬱ゲーという意味では十分アリだったとも思う。
もうこれを超える鬱ゲーは、全年齢では二度と現れないだろうとも思っていたが、海外からさらにすごいのが入ってきて、正直驚いている。鬱ゲーやグロゲーに触れた初めての作品という個人的思い出補正も込めて、より多くの人に知ってほしかった。

雪ノ下大地さん

2位(75点)の評価

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