どくだみの花咲くころに関するランキングと感想・評価

いつまでも眺めていたい「優等生」と「問題児」の友情未満物語

まず男子小学生の解像度が高い。自分の小学生時代や、家族・親戚など身近な子供を思い出してしまうこと請け合い。それでいて、そうした「あるある」から外れるところに、各登場人物の「変わっている」ところが浮き彫りになる。
そして、あくまでもかぎかっこ付きの「優等生」と「問題児」の交流。繊細で難しいテーマも内包しつつ、決して安易な社会派には走らない。担任の先生をはじめ、大人の内面描写も細密で、すごく良い意味で「安心して読める」物語です。おすすめ！