日本において、クリは縄文時代初期から食用に利用されていた。長野県上松町のお宮の裏森遺跡の竪穴式住居跡からは1万2900年前~1万2700年前のクリが出土し、乾燥用の可能性がある穴が開けられた実もあった。縄文時代のクリは静岡県沼津市の遺跡でも見つかっているほか、青森県の三内丸山遺跡から出土したクリの実のDNA分析により、縄文時代には既にクリが栽培されていたことがわかっている。生食も可能であるが、現代においては、ほんのりとした甘さを生かして石焼きにした甘栗、栗飯(栗ご飯)の具、菓子類(栗きんとんなど)の材料に広く使われている。
ほっぺたが落ちる秋の味覚
ケーキ屋さんはもちろん、どこの飲食店に行っても、期間限定!という形でモンブランや栗が使われているパフェなどを目にする機会が多い。これらの商品をみると、秋だなと感じるし、思わず注文したくなる。
神社などに栗が落ちているのも、秋らしい風物詩だ。