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etchan68さんの「佐藤愛子の書籍ランキング」

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更新日: 2020/06/30

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ランキング結果

1血脈

血脈

引用元: Amazon

それは、妻子ある佐藤紅緑が、新進女優を狂おしく愛したことに始まった。 大正から昭和へ、因縁の炎が佐藤家を焼き尽くしていく。 圧倒的迫力と感動の大河長篇。

サトウハチロー、佐藤愛子を生んだ破天荒ファミリーヒストリー

唯我独尊の小説家と美人女優の間に生まれた、個性的な兄達、特に自由を追求する詩人サトウハチローを中心に、一家に脈々と流れる破天荒で波乱万丈な血とそれぞれの生き方、お互いの葛藤を描いている。社会から外れた生き方をする一家をつぶさに観察して育った妹としての、佐藤愛子の洞察力と熱のこもった筆力は圧巻。

自らにも流れる破天荒な血との葛藤

自由で波乱万丈な血が父親や兄達だけでなく、自らにもしっかりと受け継がれている現実を、全身で噛み締めながらも描いてゆく。離婚、再婚、夫のギャンブル、再離婚、次々と押し寄せてくる荒波に揉まれ、浮き沈みの激しい半生なのだが、むしろそれを冷静に見つめ、時に笑い飛ばして前に進み、小説やエッセイに昇華させてゆく愛子さんの強さが光る。

元夫に対する複雑な気持ちを漸く解き放った区切り的な作品

元夫の訃報をきっかけに、再婚相手で同志の小説家の筈だった元夫との生活、離婚、そしてやむなく背負ってしまった多額の借金を抱えての生活を改めて振り返る。元夫や自らが過ごした戦前から前後に至るまでの時代を背景に、元夫がどういう人であったのか、いかにしてそのような人になったのかを考察しつつ、自らの意義や半生、生きる意味を問うてゆく作品。

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