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2位ちゅらさん

引用元: Amazon
放送年 | 2001年 |
---|---|
放送局 | NHK |
脚本 | 岡田惠和 |
メインキャスト | 国仲涼子(上村恵里)、堺正章(古波蔵恵文)、田中好子(古波蔵勝子)、ゴリ(古波蔵恵尚)、山田孝之(古波蔵恵達)、菅野美穂(城ノ内真理亜)、余貴美子(柴田容子)、平良とみ(古波蔵ハナ)ほか |
主題歌・挿入歌 | Best Friend / Kiroro |
公式サイト | https://www6.nhk.or.jp/drama/pastprog/detail.html?i=asadora64 |
爽やかで心洗われたらそれでいいノカ― ^^)
第1話はただのヒロインの家族紹介みたいだったですが、第2話、民宿をやっているヒロインの家に来た、親子連れ。一見何の変哲もない母と子供でしたが、実は長男が余命いくばくもない不治の病、といきなり緊張が走り、同時にヒロインの家族や沖縄のふんわり優しいムードも引き立ちましたね。
うまい!
続編がいくつも作られた人気作なのも納得です。
堺正章のお父さん、田中裕子のお母さんという、ほんわか、のんびりした家庭、童顔で好感の持てるヒロイン。これだけでなごめるいいムードなのですが、それだけでは例えば、子猫がコロリン、と転ぶ面白動画や熱帯魚が泳いでるだけの環境ビデオみたいで、ちょっとは面白くてもじきにすぐ飽きますが、前述の不治の病の子供を抱えた家族、みたいにいいタイミング、バランスで、事件や少し問題のありそうなキャラクターが登場し、刺激を与えドラマ世界全体をピリリと引き締めます。
この甘辛加減が絶妙です。
意地悪くツッコミどころを探せばいくらでも上げられますが、とにかく朝さわやかなドラマを見て、いい気分で一日を迎えたい、という「朝ドラ」本来のコンセプトとしては最高に近い完成度ではないでしょうか。
2位純と愛(ドラマ)

引用元: Amazon
放送年 | 2012年 |
---|---|
放送局 | NHK |
脚本 | 遊川和彦 |
メインキャスト | 夏菜(狩野純→待田純)、風間俊介(待田愛)、森下愛子(狩野晴海)、速水もこみち(狩野正)、城田優(水野安和)ほか |
主題歌・挿入歌 | いちばん近くに / HY |
公式サイト | https://www6.nhk.or.jp/drama/pastprog/detail.html?i=asadora87 |
今一歩!…の超意欲作
悪食派で、余りにも評判が悪いんで、例えば「スチュワーデス物語」を笑う為に見る、みたいにどんなにひどいのかを楽しみに見ましたw。
…流石「家政婦のミタ」「女王の教室」の脚本家遊川和彦さんで、朝ドラらしからぬエキセントリックな展開満載です。コンセプトも「朝ドラ破壊」だそうです。いいのか、湯川さんは本当にやるぞw。
ヒロインの夢は「来た人みんなを笑顔にする魔法の様なホテル」を作る事で、これは「朝ドラ」チックなテーマですが、その後が…。
まず、ヒロインがちょっとした事ですぐ上司にかみついたり、内心のナレーションとか、けたたましくうるさいですね。
彼氏の「愛(いとし)」君は人の心が読める超能力者…おいおいw。ほかの登場人物もエキセントリックな人ばかりです。
その辺目をつぶっても、ヒロイン、奮闘して、サクセスストーリードラマにありがちな、敵対する人の協力もあって、実家のホテル奪回とか地域の旅館再生とか、成功しそうになるのですが…。
あと一歩、という所で、無残にその願いは叩き壊されます。
当然ヒロインはどん底まで落ち込みますが、「何となく」立ち直ります。
ここが素晴らしいと思いました。我々の夢や願いはそんなに簡単に達成できるものでしょうか。そんなにドラマチックに立ち直れるものでしょうか。
それでも人は夢を追わずにはいられません。このドラマは、ドラマの中で成功したからと言って、何もせずに何かを達成したつもりにさせる物ではなく、本当に戦う人にエールを送っているのです。
鬱展開もありますが、民放的な過激でにぎやかな展開で楽しめます。ストレートな「感動」としては、結婚を反対されお金のないろう夫婦のスタートを祝福したいと、1円もお金をかけずにヒロインの勤めている一流ホテルで結婚式を上げさせたエピソードなど泣けます。
…大傑作の予感すらしましたが、終盤流石の不評が応えたのか、ただ重く暗く、最終回もすっきりしないのが残念でした。
役者さんたちはみんな熱演で良かったです。
2位あすか(ドラマ)
はんなりムードのくせ者
ヒロインの子供時代が少し長すぎたかなあ、と。子供はかわいいでちょ、みたいな展開が延々続き、気の短い人はここで離脱するでしょう。案外伏線になっているのですが。
ヒロインが成長して奈良に帰ってからも、実家の和菓子屋はコメディータッチでのんびりしていて、継続して見ている人も微温ムードになれたでしょう。
しかし、この後父との和菓子三本勝負や、店が傾いたり、子供時代からいとこで幼なじみの舞と因縁があったり、白熱していきます。
感心したのは「朝ドラ」恒例?のバカ長男役の梅沢富美男のキャラ。「ちむどんどん」や「ちゅらさん」の家に迷惑をかける長男は、バカなだけで心はピュアですが、梅沢さんは歳もいってて腹黒く、最後までイラつかせてくれますw。
主演の竹内結子さん! 実はよく知らなかったですが、素晴らしい美しさ! 職人になる為にショートになった初々しさ、一時菓子と縁を切り生活に疲れた一時の母になった中年主婦、菓子職人に復帰し家の為に奮闘するとみるみる精悍にキレイになっていくのは魔術的でした。
何本か「朝ドラ」を見て大体最初の5話くらいが勝負で、ここで良作か否か決まると思いましたが、本作は尻上がりに盛り上がりました。
3位ファイト
本仮屋ユイカがかわいければそれでいいノカー
ズバリ言えば、「つまらなかった」。すいません。悪評高い「ちむどんどん」との対比を言えば、あちらは色々余計な事をしてくれて「悪い」という感じ。こちらは、余り叩く人はいなさそうだが、特に何もなかったかなあと。
何もなくもなく、要は家の事や学校の友人関係で悩んだヒロインが、旅館でのアルバイトや愛馬みたいな競走馬と触れ合って、自分の生き方をつかむ話だけど…。
イジメとかシビアな問題を扱う「中学生日記」、あれを半年かけてダラダラやった感じと言えばわかるだろうか。
シビアなヒロインの家庭の毒消しか、もう一つの舞台と言える母の友人の実家の旅館。こちらはやたら歌いたがる由紀さおりのオカミ以下、完全なコメディータッチ。こちらも色々な人間ドラマがあるのだが、ほとんどヒロインの問題と関係ないやんけー、と思たw。
まあこの頃の本仮屋ユイカさんだけは、芸能人臭くなく、すっきり綺麗でかわいいです。その本仮屋さんがしみじみ自分探しをします。誰も叩けません。そういうものです。
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リアルな庶民の近代史
素晴らしい作品だと思います。
ただ、手放しで頑張り屋のおしんは素晴らしい、というだけではなく、読書で言う「行間を読む」、あるいは「主人公補正」という言葉がありますが「朝ドラ補正」というか、「朝ドラ」という世界のヒロインだから、こう描いたのであって、その裏も読む必要も感じます。
具体的には、苦難の反省を乗り越えておしんは戦後、中年期からも精力的に働き、一介の魚屋だったのに、新興のスーパーチェーン店にまで発展させます。それは、次男の仁(ひとし)が安売りで近所の店を踏み潰しても構わない、という攻撃的経営戦略の為です。
おしんは、余りのやり方に眉をひそめますが、創業者のおしんが強固に反対すれば、止められたはず。
おしんも、品数を増やし安売りを始めた頃、近所の店からクレームが来ましたが、それが商売という物じゃないですか、とはねのけた事があります。
「仁」はおしんの影、もう一人のおしんなのです。もっと言えば、「朝ドラ」のヒロインだから、そんなひどい事はさせられない、悪い事は「仁」にやってもらおうという事です。
なぜそんな事をしたかと言えば、このドラマは単に明治~昭和の一人のヒロインを描きたかったからではなく、この時代の「日本の庶民」を描きたかったからです。
「おしん」ほどドラマチックな生涯を生き、成功した人はいないでしょうが、多くの日本人は貧しさから逃れる為に懸命に働き、時に人を傷つけ、何かを失ってきた、その現実を描きたかったからです。
…1年に渡る長いドラマなので、まだまだ見どころは山ほどあります。おしんの家の養女に聞いた話だけで恋をして、結婚を申し込む男もいます。一見変な話ですが、これなど、ステージやTVで見ただけで実際の恋愛みたいに熱中する後のアイドルファンに近いです。
まだ「朝ドラ」初心者ですが、「朝ドラ」最大のヒットとなった「おしん」。貧しさを正面からとらえたストーリー等、「朝ドラ」としては異例の作品みたいですね。
しかし、世界60か国で放送された本作は、風土や生活習慣は違っても、世界中の人をとらえ、共感させる人間世界の何かがあるのでしょう。