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敦賀吉継さんの「B'z の曲ランキング」

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更新日: 2023/03/16

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ランキング結果

1RUN / B'z

RUN / B'z

引用元: Amazon

J-POP史における屈指の名曲

「荒野」を "人生" に例えて、どんな困難なときも一人ではなく、心開けるパートナー(友人 / 恋人)と共に進もう、と励ましてくれる前向きな歌詞。
そんな世界観を全盛期の稲葉浩志が艶のある声で歌い上げ、楽曲自体はPOPながらも、TAKのひずんだギターが入ることで、硬派なロック然としつつも、実に聴きやすく、乾いた空気をまとったサザンロックテイストに仕上がっている。
正にJ-POP史に燦然と輝く屈指の名曲。

1YOU&I / B'z

YOU&I / B'z

引用元: Amazon

奇跡の2nd beat

TAKの重厚なギターサウンドと、シンセ音が絡み合い、初期の打ち込みとは異なるデジタルテイストをほのかにまとったポップ・ロック。
力強いバスドラのアタック音と随所に取り入れたストリングスが、ダンス・ミュージックのような心地よいビートを刻み、病みつきにさせる。
また、大サビでの
「きっと良かったんだろう 僕たちはめぐり会えて・・・」
という直接的な表現ではないのに、「別れ」を示唆する歌詞には、何度聴いてもハッとさせられる。

当時大ヒットしたシングル「ねがい(A面)」に全く引けを取らない奇跡の2nd beat。

サビが秀逸

規則的な16分を刻むギター&ベースに、跳ねるような変則的リズムを奏でるシンセが乗っかった上に、
「止れないこの世界で 胸を張って生きるしかない」
という歌詞&メロディーが合わさることで、疾走感がありつつも、『思い描いていた人生を歩んでいない焦燥感や、地に足がついていない不安定な心情』を見事に体現しており、サビが来る度に切なさを感じさせ、リピートせずにはいられない程の中毒性がある。

数パターンある同名曲だが、デジタルテイストが色濃く残る当曲こそ「人生の悲哀」を最も忠実に表現していると思わせてくれる名曲。

2恋心 / B'z

恋心 / B'z

引用元: Amazon

"人生" における極上の応援ソング

バックコーラスや歌詞には遊び心満載、サビで反復されるキーボードのファンキー且つコミカルなフレーズなど、一聴するとタイトルが示す通りキュートなポップナンバーだが、ここまで振り切っても、一切チープさを感じさせない。

それどころか、ラストに向かって『片想い→友情』にシフトチェンジする歌詞を、当時のハスキーな声で歌いあげる稲葉浩志と、
Aメロでのカッティングや、大サビ直前のピックスクラッチなどのTAKによる確かなギターテクニックがしっかりとロックテイストを残しており、ポップとロックの絶妙なバランスが心地よい。

ラストの
「汗かき 息はずませ走る 日々はまだ 今も 続く」
の歌詞が物語っているように、
『懐かしむ必要なんてない。"青春" は今も続いているのだから。』
と背中を押している気持ちにさせてくれる正に極上の "現在進行形" 応援ソング。

"異色の素材" を見事に昇華した至高のダンスナンバー

原住民の唸り声・雄叫びのような稲葉浩志含むバックコーラスのボイス・パフォーマンスに、民族楽器のような音色等、アフリカンダンス(民族舞踊)を彷彿させるが、
これだけ "アクの強い素材" を取り入れても取っ付きにくさを微塵も感じさせない。

J-POPの更なる可能性を掲示した点において、非常に意義のある楽曲と言える。

しかも楽曲的価値のみに留まらず、ノリが良くオーディエンスが踊れるダンサブルな楽曲に仕上げたアレンジ力に脱帽させられる。

また、『民族グルーヴ= 裸 = ありのままの姿』と連想させるが、
『ありのままの自分をさらけ出そう』という歌詞のテーマと、編曲(アレンジ)が見事にリンクされている点も見逃せない。

"異色の素材" に食われることなく、B'z色はしっかりと残した正に至高のダンスナンバー。

3ギリギリchop / B'z

ギリギリchop / B'z

公式動画: Youtube

アーティストB'z
作詞・作曲稲葉浩志 / 松本孝弘
リリース1999年6月9日『ギリギリchop』
収録アルバム『Brotherhood』ほか
タイアップ読売テレビ・日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』オープニングテーマ
ユービーアイソフト『Rocksmith2014』CMソング

洋楽ファンにこそ聴いてほしい良質なHR

4人のバンド編成でいわゆる「生音」であり、これ以前にもシングルにおいて同テーマで「FIREBALL」をリリースしているが、それよりも疾走感と破壊力が増したHRナンバー。

『ポップ&キャッチー = B'z』という従来のイメージを払拭して新たなステージに上がったと、印象付けられた楽曲であり、当時混乱した記憶が懐かしい(笑)
あれから20年余り経ち、その間洋楽のHR/HMを聴いてきたが、改めて聴くと、とにかく稲葉浩志による日本語の乗せ方の巧みさに驚かされる。また、HRの括りで見れば十分キャッチーで取っ付きやすいことに気づかされる。

『生温い環境ばかりだと堕落していくから、時には自分を追い込み、気を引き締めよう。』という歌詞のテーマに、ラストサビ直前の稲葉浩志による早口フレーズや、高速ビートを刻みつつ縦横無尽に唸るベースに、TAKの超絶ギターが絡み合う展開は正にスリリング。

洋楽ファンでも十分に堪能できるHRサウンドに仕上がっているので、聴かず嫌いな方は是非ご一聴あれ。

3ねがい / B'z

ねがい / B'z

引用元: Amazon

ジャジーでブルージーでアメリカン

イントロのジャズピアノから始まり、サビはブラスセクションが鳴り響く痛快なアメリカンロックテイストに、TAKのギターソロはブルージー、そして全編にわたるヘヴィーなグルーヴ感。

更に稲葉浩志による大サビの高音ボイスが、
『神頼みで、のうのうと過ごすのではなく、目標を持ち、いつか達成するように生きていこう。』という熱い想いがダイレクトに伝わり、聴く者の心を鷲掴みにする。

当時大ヒットしたのもうなずける正に至極のメロディアスロック。

4OH!GIRL / B'z

OH!GIRL / B'z

引用元: Amazon

『定番曲 = 名曲』を見事に体現

80'sのニューウェイヴなテイストをほのかに感じさせる軽快なシンセと、適度にディストーションが効いたTAKによるギターとのコントラストが心地よいポップロックナンバー。

初々しくもエネルギッシュな稲葉浩志のハスキーボイスと、時代を感じさせるアレンジに「青さ」が残るものの、ド直球過ぎる情熱的な歌詞が相まって、ラストまで "若さ故の激しい衝動" がほとばしり、聴く者を虜にさせる。

熱烈なファンには最早説明など不要だが、
正に『定番曲 = 名曲』を地で行く爽快且つキャッチーな初期の代表曲。

初期における珠玉の名曲

打ち込みだが、決して機械的で無機質ではなく、TAKのギターによりルーズさを出すことで、小気味よいリズム且つヘヴィーなグルーヴをまとう、当時の彼らが「踊れるハードロック」をテーマにしたダンス・ロックナンバー。

『ありきたりな日常からの "逃亡" 』をテーマにした内容だが、「愛を殴ってみよう 義理を蹴飛ばしてみよう」の歌詞が物語っているように、『他人や世間に流されずに生き抜く』という強い意志表現が最早 "ロック" であり、この危うさを秘めた世界観がシンセフレーズとマッチして、非常にスリリングで聴き応えがある。

正に「OH! GIRL」と対をなす初期における珠玉の名曲。

5いつかのメリークリスマス / B'z

いつかのメリークリスマス / B'z

引用元: Amazon

アーティストB'z
作詞・作曲稲葉浩志 / 松本孝弘
リリース1992年12月9日
収録アルバム『FRIENDS』
『B'z TV STYLE II Songless Version』
『B'z The Best "Treasure"』
『The Ballads 〜Love & B'z〜』
『B'z The Best "Pleasure II"』
『House Of Strings』
『B'z The Best "ULTRA Pleasure"』
タイアップペプシコーラ『ペプシネックス』Xmas Lover篇 CMソング
タイアップTBS系『恋するハニカミ!』テーマソング
フジテレビ系『すぽると!』オープニングテーマ
タイアップ東宝系映画『恋は舞い降りた。』挿入歌

J-POP史における不朽の名曲

8分で奏でるシンセ、ハミングを幾重にも重ねた美しいバックコーラス、TAKによる切なさ溢れるアコギフレーズなどのオーソドックスながらも、オルゴールを効果的に使うことで、ノスタルジックで温もりあるアレンジが秀逸な「冬」のミディアムバラード。

『恋ではなく愛することを知り、大切で尊い存在になった相手と離れる悲哀』な歌詞に胸を打たれるが、ラストにおける「立ち止まってる僕のそばを 誰かが足早に 通り過ぎる」の歌詞から "悲しい過去から前に進めていない" 心情が伝わり、琴線に触れる絶品なメロディーと相まって、聴くたびに切なさを覚える。

ファンの垣根を越えて一般層にも浸透した正にJ-POP史における不朽の名曲。

アコギが映える良質な2nd beat

Aメロも然ることながら、アウトロにおけるボディを叩くスラム奏法など、TAKによるアコギを効果的に取り入れたメロディアス・ロック。

跳ねるような独特のリズムが特徴的であり、サビではシンセブラスを取り入れて高揚感をより掻き立たせてくれる。

また、『男女のすれ違い』をテーマにしており、"分かり合おうとしたものの、決して交わり合うことの出来ない" 悲痛な心の叫びをラストの大サビで爆発させるのだが、その直後唐突に奏でるTAKによるアコギフレーズが、まるで "2人の関係を嘲笑う" かの如く、何ともシニカルで虚しさを助長させ、思わず息を呑んでしまう。

当時のシングル「MOTEL(A面)」に勝るとも劣らない、アコギが映える良質な2nd beat。

ポップとロックのバランスが絶妙

一発録音というバックの演奏と、当時本調子ではない状態でレコーディングに臨んだ稲葉浩志のややしゃがれた声により、臨場感と緊張感にみなぎるポップロック。

キャッチーなメロディーや、Bメロでの左右にパンニングするキラキラしたシンセなどポップな要素が満載だが、ダイナミックなバックコーラスや、TAKのギターワークなどは "80'sのHRテイスト" に溢れており、終始POPとROCKがせめぎ合っていて、とにかく濃密。

更に『一度きりの人生、弱気な自分をやめて自信を持って恋をしよう』という熱いエールが、高揚感を高める点も見逃せない。

ポップとロックの絶妙なバランスが心地良い、正に前期の楽曲において「これぞB'z!」と思わせてくれる王道なナンバー。

色あせない "痛快" エールソング

ブラスセクションやサックスソロが印象的な、ゴージャス感溢れるポップナンバー。ミディアムテンポに、跳ねるビート且つどこか能天気な雰囲気のあるメロディーを乗せており、打ち込みを多用しているものの、無機質さはなく、むしろ生音に近い耳触りで心地良い。

また、A・Bメロでは "弱気" を表現するためにしっとりと、片や "励ます" サビではブラスワークで盛り上げたりと、緩急をつけたアレンジがとにかく秀逸。

当時としては真新しく感じた "韻を踏む" サビの一語一語が、ダイレクトに心に響き、30年以上経っても尚色あせることのない上質な "痛快" エールソング。

6LOVE PHANTOM / B'z

LOVE PHANTOM / B'z

公式動画: Youtube

屈指の完成度を誇る傑作

ラップ・打ち込み等の当時流行ったダンス・ミュージックテイストに加えて、Bメロを省いた覚えやすい曲構成、耳に残るインパクトのあるサビなど、当時のヒット要素がふんだんに盛り込まれた名曲。

『恋人に理想を求め過ぎた男の顛末』がテーマであり、アップテンポで駆け抜ける曲中において、随所で魅せるTAKのオブリガートが疾走感に拍車を掛けているが、まるで『男による愛の暴走』を表現しているようで、非常にスリリング。加えて、後半でのストリングスと絡み合うギターソロは正に悶絶モノ。

そんなロックテイストすらも壮大で崇高なストリングスで内包することにより、全編にわたり情緒的で幻想的な世界観を生み出している。

芸術性も感じられ、最早「J-POP」という枠に収めることすらも恐れ多いと思わせてくれる、屈指の完成度を誇る傑作。

超強力な "後押し" ナンバー

90'sのハードコアを彷彿させる疾走感に、異なる3つの曲を合わせてプログレ然としたヘヴィーなR&Rナンバー。

曲展開において、駆け抜けるAメロの先に突如として現れるノスタルジーでダウンテンポなBメロが、サビを引き立たせており、追いかけるバックコーラスも相まって否応なしに高揚させる。

また、単に激しい曲という訳ではなく、『精一杯努力したその先に "生きていく目標や意義" を初めて見出せる』というメッセージ性を含んだ歌詞が更に奮い立たせてくれる。

前期の「ポップ&キャッチー」からはおよそ遠い位置に属するものの、弱気になり怯みそうになった時にこそ聴きたい、と思わせてくれる超強力な "後押し" ナンバー。

歌詞のセンスが光るヘヴィーなHR

70'sのHRテイストを昇華させてメタル色を強く打ち出したヘヴィーなナンバー。

『漠然とした "恐怖や不安に駆られる" 原因を認識する為に、敢えて受け入れよう』という内容であり、ミュートを効かせたTAKの重たいリフが『忍び寄る恐怖』を連想させるAメロに対して、その "恐怖" をかき消すかのようなサビにおける稲葉浩志の激しい咆哮が聴く者を痺れさせる。

加えてサビの「Dance with The Fear = 恐怖と踊れ = 恐怖を受け入れろ」という歌詞から、『打ち勝て』などの精神論ではなく、『受け入れて初めて不安要素を取り除ける』という建設的なメッセージが読み取れ、哲学的センスも感じさせる。

ロックに傾倒していく中期において、正に稲葉浩志による歌詞のワードセンスが光るヘヴィーなHR。

マニアックながらも上質な2nd beat

乾いたアコギとひずんだエレキのコントラストが心地良い、ブルージー且つヘヴィーなロックナンバー。

『世間一般の常識・価値観にとらわれずに自由に生きてみたい願望』がテーマであるが、ラストの「本当にできるなら?」の歌詞から、一方で『仮に実現しても本当に面倒な日々から開放されるのかな?』という "非現実的で叶わない夢" であることを悟っているようにも受け止められ、タイトルに沿った悲哀を感じさせられる。

また、曲構成においても、変拍子(5拍子)を多用してサビでは普遍的な4拍子に戻る点から、まるで『願望 (5拍子)』と『理性 (4拍子)』が葛藤している様を表現しているようで、実に興味深く、ハマると何度もリピートしてしまう。

アウトロでのブツ切りといい、実験的な楽曲であるものの、洋楽ファンの心を鷲掴みにするマニアックながらも上質な2nd beat。

和と洋のバランスが絶妙な名曲

ブラス・ストリングス・打ち込みを取り入れてダンサブルでありながら、TAKのギターが程良いロックテイストを生む、ダイナミックでゴージャスなポップロック。

『幸せになる為に、まずは自分から行動を起こして、他人や取り巻く環境を好きになろう』という生きていく上での "心の在り方" が的を得ており、聴くたびに心に響く。

また、稲葉浩志による "話し口調" の歌詞と軽快なシャッフルビートにより、古き良き「音頭」のような "和" テイストを感じさせ、非常に親しみやすい点も見逃せない。

和と洋が絶妙にミックスされて、当時大ヒットしたのも最早必然と思わせてくれる、ポップ&キャッチーな名曲。

前期のB'zを象徴する良曲

冒頭におけるTAK愛車のスピン音、サビメロをなぞった跳ねるブラスシンセ、エッジの効いたギターリフやハウス的な打ち込みにより、疾走感に溢れるポップナンバー。

車内の空気感や、情景が移り変わる様子を鮮明にイメージ出来る歌詞により、ドライブ感をより掻き立てるのは勿論だが、「抑えきれない恋愛感情」を "車の暴走" になぞって表現されている点も興味深い。

また、ラジカルな歌詞でありつつも、中音域且つフラットなテンションで歌い上げているので、聴き疲れもなく何度もリピート出来る点も好印象。

親しみやすいメロディーと程良くヘヴィーなグルーヴが癖になる、正に前期のB'zを象徴する良曲。

スケールが大きい隠れた名曲

7分半を超える曲時間が示す通り、オリエンタルな空気を纏い、"大河" を彷彿させるドラマチックなメタルバラード。

ピアノとアコギで「静」を表現するA・Bメロに対して、硬質且つアグレッシブなTAKのギターで「動」を表現するサビやGソロ等、緩急を効かせた巧みな展開が、大河を "生き物の如く" 躍動させているようで終始聞き惚れてしまう。更にストリングスと壮大なコーラスが加わることにより、"雄大且つ峻烈さ" を助長させている点も見逃せない。

タイトルの『荒れ狂う川』を『人生における困難』に例えて、『失うものがあっても、目の前の困難に立ち向かえ』と鼓舞してくれる魅力的な歌詞と、"勇壮な大河" を見事に体現したアレンジが秀逸な、非常にスケールの大きい隠れた名曲。

「B'z的ディスコ」な2nd beat

街の雑踏のSEから始まる70'sのディスコテイストを前面に押し出したポップナンバー。

ダンス・ミュージック然としているが、バスドラの強力なアタックにより、ほのかにロックテイストを感じさせ、且つサビでは彼らが90年代に多用したホーンセクションを取り入れるなど、普遍的ではなくしっかりと「B'z」というアイデンティティーを持っているのが、好印象。

『貴方の中で唯一無二(MVP)の存在になりたい』というひたむきな歌詞と、ファンなら踊れる人も多い、聴く者に元気を与えてくれる正に「B'z的ディスコ」な2nd beat。

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