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2位やっぱり猫が好き
延々と続く無駄話のもつ幸福感
小林聡美、室井滋、もたいまさこの恩田三姉妹が家でずっと無駄話をしている姿を延々と撮っているシチュエーションコメディです。ただ3人が喋ってるだけで面白いのかと思うかもしれませんが、これが異常に面白い。
1988年にフジテレビの深夜枠でスタートした作品ですが、バブルで景気がよかった頃にしかない独自の幸福感も隠れた魅力です。
三谷幸喜の出世作としても知られており、いくつも傑作エピソードを書いてます。
一番のオススメは怪獣映画のパロディとなっている59話「ブジラVS恩田三姉妹」。会話とテレビの実況だけで怪獣映画をやっているすごい話で、この回だけでも見て欲しいです。
リアルすぎてちょっと怖い。でも、なんだか笑える。
お笑い芸人のバカリズムがOLになりきって掲載していたBLOGを、バカリズム本人が脚本家したドラマで、本人もOL役で出演しています。
銀行で働く女性の日常を淡々を描いたリアルな作品なのですが、芝居がリアルで演出がおしゃれでクール。『住住』でバカリズムと組んだ住田崇の演出との相性がバッチリです。
バカリズムがOL役をやっていて、そのことに対して何の説明もないこと以外はOLあるあるを淡々と展開する作品で、リアルすぎて笑いと怖さが同時にある不思議な世界観。まさにバカリズムワールドといった感じですね。
笑って泣けるクラシック
テレビドラマのクラシックと言える、笑って泣けるホームドラマです。
久世光彦の演出は、日本のコメディドラマの元祖と言えるもの。コントバラエティとドラマの中間にあるような表現となっていて、今見ても驚くことが多いです。
発表は『時間ですよ』の方が先ですが、向田邦子の作家性はこちらの方が強く出ていると思うので、こちらを選びました。向田の脚本を久世がバラエティ的な演出を施すことで生まれる化学変化は見モノです。
キャスティングも面白くて、主演の小林亜星は本作が俳優デビューで、頑固オヤジを演じるために丸坊主にしたとか。演技がぎこちないのですが、それが役に合ってます。