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ミヤザキタケルさんの「おすすめの鬱映画ランキング」

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更新日: 2020/05/21
ミヤザキタケル

映画アドバイザー

ミヤザキタケル

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まえがき

内容が重たい映画との出会いは心へ受ける打撃も大きいけれど、映画の振り幅の広さを感じる新たな発見もあるはず。

「見るとトラウマになるような映画もあるのか……!」という衝撃的な作品との出会いも、ひとつの“映画体験”ではないでしょうか。

ランキング結果

1ソドムの市(1975年)

ソドムの市(1975年)

引用元: Amazon

制作年1975年
上映時間117分
監督ピエル・パオロ・パゾリーニ
メインキャストパオロ・ボナチェッリ(公爵)、ジョルジョ・カタルディ(司教)、ウベルト・パオロ・クィンタヴァレ(最高判事)、アルド・ヴァレッティ(大統領)、カテリーナ・ボラット(カステッリ夫人)、エルサ・デ・ジョルジ(マッジ夫人)、エレーヌ・シュルジェール(ヴァッカーリ夫人)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-

“サドの塊”のようなエグい作品

権力者たちが若い美男美女を拉致して、自分たちの快楽のためにありったけの変態行為を強要して苦しむ姿を見て楽しむ……目を覆いたくなるような苦しいシーンの連続です。

監督のピエル・パオロ・パゾリーニは、この作品の撮影後に謎の死を遂げているんです。

発見されたとき全身ボコボコに殴られた状態で車にひかれていて……一部の撮影データが消失していたなんて噂もあります。

いまだに未解決事件のままの“いわくつき”の作品。

ちなみに『ソドムの市』の原作者マルキ・ド・サドは、“サディズム“の語源になった人でもあります。本当に“サドの塊”のような、エグい作品です。

2ファニーゲーム

ファニーゲーム

引用元: Amazon

制作年1997年
上映時間103分
監督ミヒャエル・ハネケ
メインキャストスザンヌ・ロタール(アンナ)、ウルリッヒ・ミューエ(ゲオルク)、アルノ・フリッシュ(パウル)、フランク・ギーリング(ペーター)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-

エンドロールの文字が赤いだけでも恐怖を感じる

休暇で別荘に遊びに来ていた家族が、突然現れた若い青年2人に理由なく監禁されて少しずつ痛めつけられる……理不尽で救いのない映画です。

この作品は、暴力シーンを敢えて映さないんですよ。暴行を受けたときの悲鳴や音がリアルな分“えぐ味”が増しています。

オープニングとエンディングで流れる激しい音楽と、エンドロールの赤い文字で、さらに恐怖心をあおります。

3それでもボクはやってない

それでもボクはやってない

引用元: Amazon

制作年2007年
上映時間143分
監督周防正行
メインキャスト加瀬亮(金子徹平)、役所広司(荒川正義)、瀬戸朝香(須藤莉子)、もたいまさこ(金子豊子)、山本耕史(佐藤達雄)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-

他人事ではいられない現実の恐怖

電車で起きた痴漢冤罪を描いた作品です。この作品を見た男性は、みんな次の日から電車に乗るのが怖くなるのではないでしょうか。

制作にあたって周防正行監督は、痴漢冤罪の事件について徹底的に調べたそうです。

仮に冤罪であったとしても、一度疑われてしまったが最後、中々信じてもらえないという現実や、周囲の視線、法のあり方の理不尽さなどが忠実に描かれています。

痴漢とは無縁と思っている男性が大多数だと思いますが、時に自分事になり得る危険性があることを強く自覚させてくれる映画です。

あとがき

今回おすすめした鬱映画を見たあとは、クスっと笑えるコメディ映画やスカッと爽快な気持ちになるアクション映画を見て、心の傷を癒すのがおすすめ。

「こんな映画があったんだよ!」と友達に話すことで、映画を介して会話の輪が広がって盛り上がることもあるかもしれない。

この3本は極端にヘビーな作品揃いなので、一般的な映画とは鑑賞後のインパクトが段違い。

鑑賞後の自分に残るずっしりと重たい気持ちと向きあうことも含めて、“映画体験”を存分に味わってみませんか。

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