1分でわかる「イーサン・ホーク」
ダンディで多才な才能を発揮する俳優イーサン・ホーク
イーサン・ホークは1970年11月6日生まれのアメリカ人俳優。中学時代に演劇を始め、大学にある劇団で演技のレッスンを受けたことから俳優の道に進みました。1985年公開の映画『エクスプローラーズ』でデビューを果たしましたが、学業に専念するために一時休業しました。その4年後、ハリウッドを代表する俳優ロビン・ウィリアムズが主演をつとめ、アカデミー賞脚本賞を受賞した『いまを生きる』(1989年)で復活。2014年に公開され、主人公の父親を演じた『6才のボクが、大人になるまで。』は主人公の6歳から18歳までのリアルな成長過程を描くため、12年間にわたって撮影を行いました。そして2度目のアカデミー賞助演男優賞とゴールデングローブ賞映画部門の助演男優賞にノミネートされました。また、実話に基づいて描かれた少女暴行事件をベースに作られた作品で、エマ・ワトソンとともに主演をつとめたサイコスリラー映画『リグレッション』(2015年)は二人の出演に話題を呼びました。
作家としても活躍するイーサン・ホーク
名俳優としての印象が強いイーサン・ホークですが、その表現力を活かして作家としても活動をしています。1996年に書き下ろした自伝的小説『痛いほどきみが好きなのに』は自身で脚本・監督をつとめ映画化もされています。小説以外にも、『ビフォア・サンセット』(2004年)やその続編である『ビフォア・ミッドナイト』(2013年)で脚本を書いたりもしています。
人生を思わず振り返りたくなる
リチャード・リンクレイター監督作の中でもダントツに好きな一作。主役の面々がそのまま成長していくリアルな姿を撮るために、2002年の夏から2013年の10月まで12年間を通して断続的に撮影するという唯一無二の大胆さで生まれた傑作。そこでのイーサン・ホークの年老い方が実に良い。年を重ねるたびに魅力が増していくのはズルいと思う。人生を思わず振り返りたくなる映画です。
映画ブログ『シネマンドレイク』管理人
シネマンドレイクさん
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