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怪人より人間が正しいわけではない。
人間と人間の進化系であるオルフェノクとの対立。しかし、本作では人間を「絶対的な正義」とは描いてません。むしろ人間の悪意から非業の死をとげ、そのあとオルフェノクとして蘇るというのがメインキャラでした。
さらに登場人物がそれぞれ事情を抱えていて、それが立つ位置や考え方に影響している、というのがしっかりと伝わって来ました。
そして2号ライダーの仮面ライダーカイザは仮面ライダー王蛇と並ぶインパクトでした。なんといっても偽善者ライダー。「俺のこと好きにならない奴は邪魔なんだよ」なんて良くもまあ言わせたものだと思います。
主人公の仮面ライダー555・乾巧は、口下手でぶっきらぼうで、一見嫌な奴です。しかし、徐々に相手を傷つけることを一番恐れている、という思いが分かってきて、愛おしくなりました。
明るく楽しいワクワク感。
「明るいライダー」の代名詞のように言われています。批判されることも多いです。しかし、私はめっちゃ楽しくて好きです。仮面ライダー部に入りたいです。そして、宇宙モチーフなのに、学園の中だけで事件が起こる(ちゃんと理由あります)というのも面白いです。
主人公の仮面ライダーフォーゼ・如月弦太朗は青春熱血友情馬鹿です。しかし、ある意味平成ライダーの主人公の中では一番普通です。そして信頼出来ます。
さらに、福士蒼汰、吉沢亮、横浜流星(ライダーじゃないですけど)のイケメンぶりは、男の私から見てもぽっーとします。
映画限定で残念でしたけれども、史上初の現役JKライダー・仮面ライダーなでしこの登場もエキサイティングでした。
深い絆で結ばれた3人。
何といっても仮面ライダーオーズ・火野映司とアンクと比奈ちゃんとの関係でしょう。アンクがずっとツンツンツンツンツンツンしてて、中々デレない。人類の味方ではなく、利害関係で映司と協力している。だからこそ、最終回で自分の身を犠牲にしたのが引き立つのです。
比奈ちゃんの映司君への思いも素敵でした。決して恋愛感情では無いのがポイントです。
最終回。アンクのコアメダルが二つに割れて、片方を映司が掴み、もう片方は比奈の側に落ちる。平成ライダー屈指の名場面です。
再び「正義」を肯定した作品。
「さあ、お前の罪を数えろ」ライダーの決め台詞の中でも、一番言いたいです。
実は劇場版が公開されたとき、自分はそれまでの人生で一番闇に包まれていました。正直苦しさのあまり最悪の選択も考えたほどです。しかし、Wの映画を観たことで救われました。皆の希望を背負って戦う仮面ライダーの姿に涙が溢れました。
平成1期で仮面ライダーの「絶対的正義」を否定し、平成2期の始まりであるこの仮面ライダーWで改めて仮面ライダーには「それでも守るべき正義はある」というのを描いたと思います。
ヒーローの正義を覆す、その衝撃の世界観。
まず設定が衝撃すぎました。仮面ライダーが13人出てきて、自分の信じる正義のために戦いあう。たった一人生き残ったライダーは何でも願いが叶う。つまり、ライダー同士が殺し合いをするのです。主人公の龍騎は「そんな戦い間違ってる」と最初は止めようとします。しかし、他のライダーたちは、愛するものを救うためとか色んな事情で苦しみながら戦ってる。「戦いを止めるのと続けるの、どっちが正義なのか?」と悩む龍騎。常にヒーローは絶対的正義の元で戦う、とういうこれまでの概念を覆しました。
さらに、13人のライダー全てが魅力的でした。中でも通り魔殺人者の仮面ライダー王蛇。現実に存在したら、最高に恐ろしいのに、なんでこんなに素敵なんだろうと凄く謎です。