みんなのランキング

ゆうさんの「歴史・時代小説ランキング」

1 0
更新日: 2020/12/31

ランキング結果をSNSでシェアしよう

Twitterでシェア

ランキング結果

圧倒的な筆による描写力

「火定」は奈良時代の疫病に苦しむ民衆の描写が凄まじく、劇的に描かれる物語です。目の前に惨状が展開するような、恐るべき表現方法で、読む者を苦界に引き込みます。
病苦にあえぎ苦しむ人間をここまで的確に、文章で描いた作家を他に知りません。物語世界の空気、色、人の悲しみがはっきりと伝わり、読後は1本の映画を見終えた気持ちになります。
人は苦しむ、人は醜い、世界は地獄です。火に身を投じるほどの犠牲を払うことで、いつか光が見えてくるのだと教えてくれました。

誰も書かなかった日本の大敗

百済の王子、余豊璋の目から白村江の戦を見る、という新鮮さがありました。驚きのラストにも脱帽ものです。

生きる力をありがとう

主人公、烈は一言で表現すれば不屈の人です。決して諦めない、幸せになる戦いから逃げないその姿勢は、読む人に生きる力をくれました。

このランキングに共感できましたか?

総合ランキングをみる