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2位娼年(小説)
引用元: Amazon
『娼年』(しょうねん、call boy)は、石田衣良による日本の恋愛小説。著者初の恋愛小説であり長編作品である。第126回直木賞候補作。 続編に『逝年』があり、両作とも幸田育子作画で漫画化され『オフィスユー』(集英社)で連載されていた。
人の欲望が可愛らしいと思える作品
何の特徴もない普通の大学生が娼夫として働き、体を売りながらも出会った女性たちの多様な魅力を受け入れていくことで人として成長を見せていく物語です。
主人公は、最初女性に対して寛容ではありませんでした。しかし、客の女性たちが望むプレイを一緒にしていくことで、以前なら拒絶していた恥ずかしい部分をも可愛いと感じるまでに変化していきます。2人きりの世界だから見せられる様々な形をした欲望を見て、驚きだけでなく感動するはずです。
格差社会の問題をSFとして見事に描いた作品
1つのタワーに住む上流階級と下層住民の対立や地底に住む部族など、限られたところにしか人が住めなくなった世界で行われる醜い争いを解決しようと奔走する男の物語です。当時の韓国で起きていた超格差社会の実態を見た作者が、物語として残したいと思ったそうです。人としては大した差はないのに、交流がないだけで互いをここまで憎んでしまうという人の怖さを感じた作品です。