ランキング結果
1位ヨルシカ

引用元: タレントデータバンク
プロフィール | コンポーザーの”n-buna”がボーカル”suis”を迎えて結成したバンド。2017年4月『ヨルシカ』の活動を開始。主な代表作は、音楽配信『老人と海』『月に吠える』、CDアルバム『創作』など他多数。 |
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代表作品 | 音楽配信『老人と海』(2021)
音楽配信『月に吠える』(2021) CDアルバム『創作』(2021) |
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引用元: タレントデータバンク
プロフィール | コンポーザーの”n-buna”がボーカル”suis”を迎えて結成したバンド。2017年4月『ヨルシカ』の活動を開始。主な代表作は、音楽配信『老人と海』『月に吠える』、CDアルバム『創作』など他多数。 |
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代表作品 | 音楽配信『老人と海』(2021)
音楽配信『月に吠える』(2021) CDアルバム『創作』(2021) |
ヨルシカにしか創れない
作詞・作曲を担当するn-bunaさんが生み出す作品は一つ一つが素晴らしい。学生の頃から古典文学に親しんでいてオマージュ作品もいくつか出ている。曲だけを聞いても素敵な作品だが、原作を読むと「この歌詞にはあの時の主人公気持ちが表れていたんだ。あの音はn-bunaさんの中の結末を表しているのか。」と世界が広がる。何より、音楽から文学に世界が広がり、繋がるところにヨルシカらしさを感じる。有名な曲の中にも哲学的な歌詞がありいつもいつも驚かせられる。分かりやすく詰まっているのは「ヒッチコック」Aメロの歌詞が個人的にはn-bunaワールド全開で、人気が高い。そして楽曲のストーリーとして有名なのは花緑青という毒を飲んで飛び込み自殺をしたエイミーと、エイミーという人間を模倣することでしか自分の生き方を決められないエルマの物語。「だから僕は音楽を辞めた」はエイミーからエルマに向けて歌われた曲で、エイミーから受け取った音楽に影響を受けたエルマが、彼の感情を追いかけながら歌い上げていくのがアンサーアルバムの「エルマ」。アルバムで一つのメッセージとして聞くこともできるし、「八月、某、月明かり」と「夕凪、某、花惑い」、「六月は花緑青の窓辺から」と「五月は雨上がりの街を描く」のように対になっている曲同士で聞く楽しみ方もできる。「エルマ」の初回限定盤ではエルマが書いた日記とエイミーを追いかけて旅をしたスウェーデンの街並みの写真が入っていて、より物語を楽しむことができる。ここまでだとn-bunaさんの芸術が凄すぎて圧倒されてしまうが、ボーカルのsuisさんも負けていない。彼女はもともと彼のファンで、家事をしながら歌ったりするものの誰かに聞かせたり歌を専門的にやったりすることもなかったそう。未経験なのに歌わせてみたらあれほど上手い。n-bunaさんが求めていたようなロックもバラードも歌い上げる感情の乗った人間性に富んだ声を持っている。n-bunaさん自身もsuisさんに会わなかったらずっとボーカルを探していてまだ世の中に音楽を出せていなかったと話していた。suisさんの特徴は分かりやすく言えば、いろんな声が出せる。凄いのはその声を曲の主人公によって演じ分けているというところ。会員限定のラジオでも明かされているが、suisさんはレコーディングの時、自分が思う主人公像に合わせて服装も変えている。そして他の夜行性との決定的な違いはバンドサウンドを中心にしていること。これによって洗練された印象を受ける。ヨルシカにとって音楽はどこまでも芸術作品で、n-bunaさんは曲を作り、suisさんは演じ、その一つ一つの軌跡がヨルシカという世界を創っているのだと思う。「ヨルシカ」はn-bunaさんsuisさんの総称ではなく、二人が創りあげてきた世界そのもの。その唯一無二さに個体は魅せられる。