1分でわかる「スタンド」
精神が具現化する超能力・スタンドとは?
荒木飛呂彦による人気バトル漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。第3部「スターダストクルセイダース」からは「スタンド」とよばれるキャラクター固有の能力が登場するようになりました。スタンドとは、精神エネルギーが視覚的に具現化したものです。作者・荒木飛呂彦が、超能力による心理戦を表現するために生み出しました。スタンドが受けたダメージは本体(使用者)にも伝わる一心同体の存在で、「スタンドはスタンドでしか倒せない」「一般人には見えない」という基本ルールがあります。「破壊力」や「スピード」などの精密なパラメータが設定されており、このルールと能力の組み合わせが、予測不能な頭脳バトルを生み出しています。
千差万別のスタンド能力

ザ・ワールド(世界)
(引用元: Amazon)
スタンド能力は「戦闘」に留まらず、その種類は千差万別です。時間を数秒間止めるDIOの「ザ・ワールド」や、驚異的なパワーと精密動作性を誇る空条承太郎の「スタープラチナ」はあまりにも有名。さらに、生命を創造し、あらゆる攻撃を「ゼロ」に戻すジョルノ・ジョバァーナの「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」のような規格外の能力も登場します。シリーズ最新作に至るまで、空間操作や情報操作など斬新な能力が次々と現れ、読者を驚かせ続けています。
洋楽とタロットが由来?スタンド名の秘密

クレイジー・ダイヤモンド
(引用元: Amazon)
個性的なスタンドの名前の多くは、洋楽アーティストや楽曲、そしてタロットカードが元ネタです。空条承太郎の「スタープラチナ」はタロットカードが由来ですが、第4部主人公・東方仗助の「クレイジー・ダイヤモンド」はピンク・フロイドの楽曲から名付けられました。また、「スタンド」という名称自体の由来も作中で語られており、「傍に立つ(Stand by me)」守護霊のような存在、あるいは困難に「立ち向かう(stand up to)」精神力の象徴として、物語に深みを与えています。