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1位痴人の愛(ライトノベル)
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『痴人の愛』(ちじんのあい)は、谷崎潤一郎の長編小説。カフェーの女給から見出した15歳のナオミを育て、いずれは自分の妻にしようと思った真面目な男が、次第に少女にとりつかれ破滅するまでを描く物語。小悪魔的な女の奔放な行動を描いた代表作で、「ナオミズム」という言葉を生み出した。
2位蓼喰ふ虫
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『蓼喰ふ虫』(たでくうむし)は、谷崎潤一郎の長編小説。全14章から成る。谷崎の中期・成熟期を代表する作品で、愛情の冷めた夫婦を軸に理想の女性美の追求を描いている。日本の伝統美に目覚めた谷崎の転回点となった重要な作品である。
性的に不一致な主人公夫婦を軸に理想の性愛を描く
毎夜妻がさめざめと嗚咽を漏らしながら泣いている、というシチュエーションがとても印象的な作品でした。性的に不一致な夫婦が主人公で、二人の心のすれ違いや温度差などを静かに淡々と美しく描かれていきます。男女の関係って努力だけではどうしようもないことがあるのだと静かに分からせてくれる今作が大好きです。
3位卍[まんじ](小説)
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『卍』(まんじ)は、谷崎潤一郎の長編小説。両性愛の女性と関係を結ぶ男女の愛欲の物語。2組の男女の関係が交錯する「卍」模様の倒錯的な愛が大阪弁によって描かれている。
不倫の同性愛というスキャンダラスな設定だけではない深い物語
夫のある身でありながら、美術教室で知り合った年下の女性と同性愛の関係に陥ってしまう既婚女性が主人公。主人公は同性愛の相手の女性に一体何を求めていて、何を与えられ奪われたのだろうと考えるととても深く心に迫るストーリーです。
4位少将滋幹の母
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『少将滋幹の母』(しょうしょう しげもとの はは)は、谷崎潤一郎の長編小説。王朝物の時代小説である。美しい若妻・北の方を藤原時平に強奪された老齢の藤原国経の妄執の念と、その遺児・藤原滋幹が恋い慕う母の面影の物語。戦後の谷崎文学の傑作の一つとして多くの作家や文芸評論家から賞讃された作品で、高齢の谷崎自身の幼い頃の母の記憶、永遠の女性像を仮託している作品でもある。
平安時代を舞台に描かれる愛憎劇
美女と名高かった実在の人物を軸に、彼女の周りに群がる男たちのそれぞれの恋愛模様や愛憎劇を美しく描いている作品です。谷崎潤一郎の作品は、ヒロインとなる女性の魅力や色香などと共に、関係を持つ男性の滑稽さや虚しさ、愚かさが描かれていて美しさと残酷さの両方が味わえます。この作品はその代表的な存在だと思います。
5位鍵(谷崎潤一郎)
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『鍵』(かぎ)は、谷崎潤一郎の長編小説。読まれることを前提にして書かれた日記をお互い盗み読みする夫婦の愛欲の物語。この日記形式の物語世界を読む者もまた窃視の主体となるという仕掛けの構図を持つ作品である。谷崎の代表作の一つで、翻訳も世界各国で行われている。たびたび映像化されている作品でもある。
見られることを想定して書く日記というまるで現代を予言しているかのような内容
長い倦怠期を改善できないでいる性的に不一致な夫婦が主人公。互いに対する欲望や願望を、見られることを意識して日記にしたためるという、まるで現代のブログを予言したかのような設定には目を見張るばかり。夫婦だからこそのエロティシズムってあるのかと考えさせられる1作でもあります。
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フェチズム、マゾヒズム、など谷崎潤一郎作品の根底に流れるものが全てここに
自分の理想そのものの少女を手元に引き取り育て上げ、将来は妻にするという多くの男性が描いているであろう願望を美しくもエロティックで、そして残酷に描いたのがこの作品です。西洋人女性へのあこがれ、女性の足への偏愛、愛する女性に振り回されたいというマゾヒズム、など谷崎潤一郎の作品で良く見られるエッセンスが全てと言っていいほどふんだんに散りばめられています。