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2位痴人の愛(ライトノベル)
引用元: Amazon
『痴人の愛』(ちじんのあい)は、谷崎潤一郎の長編小説。カフェーの女給から見出した15歳のナオミを育て、いずれは自分の妻にしようと思った真面目な男が、次第に少女にとりつかれ破滅するまでを描く物語。小悪魔的な女の奔放な行動を描いた代表作で、「ナオミズム」という言葉を生み出した。
男は結局美しい女に振り回されたいのだろうと思わせられる
真面目で平凡な男が一人の美しい少女との出会いによって破滅していく様は、愚かでありながらどこか幸福にも思える。
大切なのは外見でなく内面とよく言うが、美しい容姿と肉体に抗うことはできず、ただ平伏すのみなのだと思わされる。
3位刺青
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『刺青』(しせい)は、谷崎潤一郎の短編小説。谷崎本人が処女作だとしている短編で、皮膚や足に対するフェティシズムと、それに溺れる男の性的倒錯など、その後の谷崎作品に共通するモチーフが見られる初期の作品である。1910年(明治43年)11月、同人誌の第二次『新思潮』第3号に掲載された。単行本は、翌1911年(明治44年)12月に籾山書店より刊行された。
谷崎文学の原点であり、彼の作品のキーワードが詰まっている
女性の肌や足に対する谷崎の異常なフェティシズムは、初期の作品である刺青にもふんだんに盛り込まれている。
そしてある瞬間から男女の上下関係があっさりと入れ替わってしまうという展開も同様。
若き谷崎がすでに確固たる世界観を確立していたことが伺える。
4位卍[まんじ](小説)
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『卍』(まんじ)は、谷崎潤一郎の長編小説。両性愛の女性と関係を結ぶ男女の愛欲の物語。2組の男女の関係が交錯する「卍」模様の倒錯的な愛が大阪弁によって描かれている。
何度読んでも真意がわからない、複雑すぎる男女関係に頭を抱える
正直何度読んでも登場人物の真意や内面がわからない。
それはそのまま主人公の気持ちでもあると感じる。
とにかくややこしい関係や出来事の連続なので読む方もなかなか大変なのだけれど、いろいろと考えずにはいられない名作であり問題作。
少年達の間で繰り広げられる性的倒錯シーンに大人でも戸惑う
江戸川乱歩が書いたのかな?と思うくらいダークな作品。
幼い少年少女が主人公というのもまたこの作品のヤバさを引き立てている。
細雪のイメージが強い人とかはかなり裏切られるであろう、谷崎の違う一面が味わえる短編作品。
2人の間にある愛を超越した繋がりに震える
他人には絶対に理解不能な、愛と呼んで良いかすらわからない強烈な感情を抱く2人の関係性が激しくも美しく綴られている。
何度も映像化されていることもあり、読む者が情景を想像せずにはいられない谷崎の代表作のひとつ。