春琴抄の詳細情報
参考価格 | 407円(税込) |
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『春琴抄』(しゅんきんしょう)は、谷崎潤一郎による中編小説。盲目の三味線奏者・春琴に丁稚の佐助が献身的に仕えていく物語の中で、マゾヒズムを超越した本質的な耽美主義を描く。句読点や改行を大胆に省略した独自の文体が特徴。谷崎の代表作の一つで、映像化が多くなされている作品でもある。 (引用元: Wikipedia)
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感想・レビュー
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谷崎潤一郎の書籍ランキングでの感想・レビュー
谷崎潤一郎の書籍ランキングでの感想・レビュー
谷崎潤一郎の書籍ランキングでの感想・レビュー
自己犠牲の伴う最上の愛の形について考えさせられる作品です
才能と美貌を持つ盲目の美少女、春琴と春琴に仕える少年、佐助の物語。類い稀なる才能と美貌を持ってしまったが故に周囲に高慢な態度を取り続ける春琴だが、ある日何者かに熱湯を浴びせられ美しい顔を火傷で失ってしまうという大事件が起こってしまう。
そんな顔を佐吉にみられたくないという春琴の思いを汲んで佐吉は両面を針で突き刺し自らも盲目になり、一生を春琴に捧げるのだが、与えるのみで求めない、自己犠牲のみの愛の形が切なく苦しい程に心情に訴えるのだが、美しい恋愛小説として最上の作品だと思った。
にゃおねこさん(女性・30代)
3位(70点)の評価