1分でわかる「渡辺淳一の人気書籍」
医師でありながら作家としても活躍する、渡辺淳一
渡辺淳一は、1933年10月24日生まれ、北海道出身の作家。医科大学助手、医学部講師と並行して執筆活動をしていた彼。1969年に、在籍していた医科大で行われた手術に疑義を抱いたことで退職し、作家活動一本で生きていくことにしました。翌年には『光と影』で直木賞を受賞し、本格的に小説家デビュー。医療を舞台とした社会派の作品から、男女の濃密な恋愛を描いた作品や、偉人をモデルとした伝記まで、幅広いジャンルの作品を発表しては、数々の大ヒットを収めています。
渡辺淳一の代表的な作品
渡辺淳一の作品は、同じ手術を受けるはずだった2人の軍人が、小さな偶然によって違う人生を歩むことになる『光と影』(1970年)、不倫をテーマに描き人間とは何かを問う『失楽園』(1997年)や、求め合う男女の性愛を大胆に描いた『愛の流刑地』(2006年)など、一斉を風靡した作品ばかりです。
「渡辺淳一文学賞」
デビューしてから40年以上のあいだ、第一線で筆を執り続けた、渡辺淳一。その功績をたたえて、2015年に集英社より「渡辺淳一文学賞」が創設されました。純文学・大衆文学問わず、人間心理に深く迫った物語性のある小説作品に授与されます。