1分でわかる「米澤穂信」
史上初の快挙を成し遂げた「米澤穂信」
1978年生まれ、岐阜県出身の「米澤穂信」。2001年、アニメ化及びドラマ化されたデビュー作『氷菓』を発表し、角川学園小説大賞奨励賞を授賞します。ちなみにこの作品はのちに続く「古典部シリーズ」の1作目でした。さらに、2002年『愚者のエンドロール』を発表すると、続いて2004年に発表された『さよなら妖精』が高く評価されます。また、2007年に発表された作品『インシテミル』は映画化されるほどの人気作品に。そして2015年に発表した短編集『満願』が3つのミステリーランキングで国内1位に選ばれ、三冠を達成。これは史上初の快挙でした。続いて2015年に長編『王とサーカス』でも2年連続の三冠を達成します。その他にもパラレルワールドを舞台にした『ボトルネック』やファンタジーとミステリーの組み合わせが話題を呼んだ『折れた竜骨』などの作品を次々と発表。現在は、新作の執筆を期待される人気作家の1人です。
デビューまで
米澤穂信は大学時代に読んだ『空飛ぶ馬』、『六の宮の姫君』をきっかけにミステリーの執筆を思い立ちます。そして大学卒業後、「2年間だけ小説の夢にチャレンジしたい」と両親を説得。岐阜で書店員として働きながらも執筆を続けた結果、2001年に『氷菓』でデビューしました。
米澤穂信の原点にして人気シリーズの第一作
本作は米澤穂信のデビュー作であり、『古典部シリーズの』第一作です。活き活きとしたキャラクター達と日常の謎を掛け合わせた作品で、初めて米澤穂信作品を読もうと思っている人におすすめの作品です。私が米澤穂信作品にはまったきっかけの作品で、思い入れも強いため3位に選ばせていただきました。
koshikiさん
3位(70点)の評価
代表作
古典部シリーズの最初の氷菓はデビュー作兼代表作なだけあってとても練られているなと感じました。それはトリックにも出ているし、それに加えて各キャラクターも個性が出ていて1つの物語としてもよく考えられています。ですので推理小説としても一つの物語としても面白いです。
ナハマジャさん
2位(85点)の評価
偉大なスタート
章が複数あって、各章で小さくてほんわかする謎を解決しつつも、表題にある「氷菓」の謎という大きなゴールに向かっていく素晴らしい構成。短編の連なりで大きな1つの作品となっているという意味では短編的な側面もあり、非常に読みやすい作品です。ノンストレスで読めるのは素晴らしい。
ムロヒムさん
1位(100点)の評価