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フミーチカさんの「伊藤潤二漫画ランキング」

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更新日: 2020/03/29

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ランキング結果

1富江(漫画)

富江(漫画)

引用元: Amazon

作者伊藤潤二
ジャンル青年漫画
出版社朝日新聞出版
連載月刊ハロウィン1987年2月号ほか
巻数全1巻(伊藤潤二傑作集1上巻収録)

誰よりも美しい少女・富江の魔力

伊藤潤二作品と言えば「富江」と答える人は多いのではないでしょうか。それだけの魅力が、この作品には詰まっています。
伊藤潤二先生のデビュー作でもある富江は、その後断続的に描かれ続け、それに伴い絵柄が変化しています。しかし、どこを切り取っても、富江は美しい。
特に中期~後期に描かれた「富江・画家」や「富江・暗殺」あたりの絵柄は脂が乗り気っていて、美しさも突出しています。作中のヒロインたち同様、女性である私すら、富江の魅力からは逃れられません。

2潰談(漫画)

潰談(漫画)

引用元: Amazon

作者伊藤潤二
ジャンル青年漫画
出版社朝日新聞出版
連載-

繊細な伏線と大胆なスプラッター描写

「潰談」は「伊藤潤二傑作集11」の表題作でもあります。
伊藤潤二作品の中には突拍子もない設定の作品も多く、それが恐怖の源であり、面白さのひとつでもあるのですが、この「潰談」は伏線とその回収、そしてそこに至るまでのストーリーが繊細に描かれていることが特徴的です。そして、そのストーリーに対して、恐怖演出のなんと大胆なこと。恐ろしいのに、ついつい何度も読み返してしまいます。

3うずまき(漫画)

うずまき(漫画)

引用元: Amazon

作者伊藤潤二
ジャンル青年漫画
出版社小学館
連載ビッグコミックスピリッツ(1998年7号~1999年39号)
巻数全3巻

伊藤潤二作品随一の傑作大長編

伊藤潤二作品には短編のものが多いので、「うずまき」の分厚さを見て驚いた人もいるのではないでしょうか。
タイトル通り、「うずまき」をテーマにしたこの作品。最初は一家庭を襲った小規模な(とはいえ十分に衝撃的な事件ですが)できごとが、次第に規模を拡大させていき、最後には…。そのスケールの広がり具合と、主人公・ヒロイン共に美貌の持ち主という点も魅力的な作品です。

4阿彌殻断層の怪(漫画)

阿彌殻断層の怪(漫画)

引用元: Amazon

作者伊藤潤二
ジャンル青年漫画
出版社小学館
連載-

謎のリアリティにゾクゾク

「阿彌殻断層の怪」は、「ギョ」2巻の最後に収録された短編作品です。
この作品には異形の生き物も、心霊現象も登場しません。現れるのは、人の形をした穴ぼこばかり。阿彌殻断層を訪れた人々は、その中に「自分の穴」があるような、妙な気持ちを抱いています。
この話には何ともいえないリアリティがあり、幼い頃に読んでいたらまず間違いなく閉所恐怖症になっていただろうと思います。大人になってから読んでよかった、と心底感じるホラー作品です。

5死びとの恋わずらい(漫画)

死びとの恋わずらい(漫画)

引用元: Amazon

作者伊藤潤二
ジャンル青年漫画
出版社朝日ソノラマ
連載ネムキ(1996年5月号~1996年11月号)
巻数全1巻

なんともいえない読後感が魅力

伊藤潤二傑作集4の表題作でもある作品です。
ホラー漫画には後味の悪さがつきものですが、この作品には「後味が悪い」とは言い切れない、なんともいえない後味があります。優しいような、切ないような、なんだか泣きたくなるような…。伊藤潤二作品の中でも異彩を放つこの作品が、私は大好きです。

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