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たねさんの「西加奈子の書籍ランキング」

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更新日: 2020/04/05

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ランキング結果

人のダメなところも愛しく感じる

主人公の自意識過剰さが、笑えて泣ける名作です。西加奈子さんの作品を読んでいると、人のダメな部分も弱い部分も愛しく感じてしまうのですが、特にこの作品は、窮地に陥れば陥るほどダメダメな部分が見えてくるのですが、その中に愛しさを感じ、最後は泣き笑いしてしまいます。自分に自信をなくしたときなど読みたくなる作品です。

2サラバ!

サラバ!

引用元: Amazon

1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに―。

特異なのに誰にでもある人生

サラバ!は長編ですが、この人生の先行きが気になって止まらなくなる珠玉の名作です。主人公の生い立ちは、決してどこにでもあるものではないし、共感する部分も少ない(特に私は女性なので共感というものは少し遠い)のですが、西さんはご自分と同じ年齢設定にしていたりと重ね合わせる部分があるという通り、どこか遠くない人の人生のように感じます。

語り口も愛しく愛しすぎて涙

とにかく西加奈子さんの描く主人公は、愛しい。どんなに不遇な人生だろうと悩みに悩んでいようと、全てが愛しい。
その中でも愛しい主人公が肉子ちゃん。語り口や会話も全てが愛しく、この世界に入って自分もこの愛しい登場人物たちと並んで表現してもらいたいくらい。ボロボロの感情も全て表現してくれる肉子ちゃんが大好きになる作品です。

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