今をときめく人気作家でテレビやラジオなど多数のメディアに出演している西加奈子。今回みんなの投票では「西加奈子の人気書籍ランキング」を決定!直木賞を受賞した『サラバ!』を始めとして、デビュー作の『あおい』や発売前から話題を呼んだ名作『i(アイ)』、映像化された『円卓』、全8作を収録した短編集『おまじない』などの名作がランクイン?あなたがおすすめしたい西加奈子の作品も教えてください。
最終更新日: 2020/11/01
このお題は投票により総合ランキングが決定
1977年生まれ、大阪府出身の作家「西加奈子」。デビュー作は2004年に発表された『あおい』です。そして翌年の2005年に発表した作品『さくら』が20万部を超えるヒットを記録します。家族を描いたこの作品は今をときめく若手俳優達が主演を務め、映画化されました。続く2006年には夫婦の愛を題材にした『きいろいゾウ』を発表。この作品も宮崎あおいと向井理の二人が演じ、映画化されました。2015年、直木賞を受賞した人気作『サラバ!』を発表。さらに翌年に発表された『i(アイ)』は発売前から話題になるほど、注目された作品です。他にも、8作が収録された短編集『おまじない』や映画化もされた『円卓』など、これまでに多くの人気作品を世に送り出しました。
元々小説を書くことが好きだった西加奈子。基本は自分で自分の作品を読み返すだけでしたが、ある時他の人に読んでもらったところ「感情がない。感情を溜めないとだめ」とダメ出しされます。そこから半年ほど筆を置き感情を溜め続け、偶然降りてきたイメージを元に書き上げた作品がデビュー作の『あおい』でした。
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西加奈子の作品を5作品以上読んだことがある。
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1位サラバ!
2位きいろいゾウ
3位漁港の肉子ちゃん
4位さくら(小説)
5位円卓
1位サラバ!
2位きいろいゾウ
3位漁港の肉子ちゃん
4位さくら(小説)
5位円卓
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ゆっくりとした時間が流れる物語
ムコさんとツマ、2人の夫婦の話がゆっくり進んでいき、それぞれの中で膨れ上がる想い。それぞれの視点があって、読んでいて面白かったです。側から見れば幸せそうに暮らす2人でも、お互い抱えているものがあって、こういう夫婦って多いんだろうなと思いました。大人になればなるほど言えなくなる気持ちもあるよなって共感した部分もありました。
優しい世界観が大好き
初めて読んだ西加奈子さんの作品です。最初に映画の存在を知っていて、表紙のかわいさについつい手を出してしまいましたが、実際は読んでよかった。不思議な世界観で、優しくて素朴な感じが素敵だなぁと感じました。こんなふたりみたいな時間を過ごしたいと憧れを持ちました。
優しい嘘もあるんだ
映画から観たのですが、断然本の方がおススメです。
嘘って言うと嫌なイメージしかありませんが、この作品に出てくる嘘は優しい、相手を想う嘘。
だから、最初は嫌な気持ちにならないのですが、だんだんと効いてくる痛さ、切なさみたいなのがあります。
夫婦って面白いなと思える作品です。
素直な自分でいいと思えた本
自由で素直に自分の感情をさらけ出して生きているツマの姿に憧れを感じました。
ツマが癇癪をおこしても、あたたかく見守ってくれるムコさんがいて、自分にもそうやって受け止めてくれる人がきっといる、素直な自分でいいと思わせてくれる本でした。
夫婦のあり方がとてもよかった
独特の夫婦での物語で読みだすと止まらなかったです。すこし子供っぽく、オリジナルの世界観を持つ「ツマ」とそれを見守る「ムコ」の組み合わせが最高で、こういう夫婦のかたちもあるのだと感心しました。いろんな夫婦の形があるなと思いました。
ちょっとほっこりする
西加奈子さんの小説で初めて読んだものが『きいろいゾウ』です。
不思議な世界が見えてしまうツマさんの、不思議な世界を描いた小説です。
こういう人と一緒にいるのは大変そうだけれど、ツマを支えるムコさんは優しいです。ほっこりします。
映画も良いが小説も素敵
最初に映画を見てから、原作本が気になって小説を読みましたが、小説で読んだ方がすごく面白いと感じました。
映像よりも実際に想像をしながらストーリーを追っていくことで、ドキドキとした感情を感じながら読み進めることが出来ました。
夫婦という関係の不思議さと愛しさを感じる
ムコさんとツマは仲のよい夫婦だけど、夫婦でも言えない悩みや葛藤があり、その暗さが丁寧に描かれているところが面白い。
夫婦って他人だけどそれでも支え合って生きていく。夫婦の関係って不思議だなと考えさせられました。
ほっこり
すごーくほっこりする夫婦の物語。きいろいゾウってなんだろう?と気になって読んでみると、夫婦のほっこりとした生活を近くに感じられてとても癒される感覚になりました。
夫婦がムコさん、ツマと呼び合うあたりも好き。
夫婦愛
映画化され、当時向井理が好きだからこの作品を知りました。
ほんわかした雰囲気の奥さんだけど、実は芯の強いところ、動物と話す事ができる不思議な感じ、喧嘩しても何だかんだ夫婦仲良しなところが現実的で好きです。
語り口も愛しく愛しすぎて涙
とにかく西加奈子さんの描く主人公は、愛しい。どんなに不遇な人生だろうと悩みに悩んでいようと、全てが愛しい。
その中でも愛しい主人公が肉子ちゃん。語り口や会話も全てが愛しく、この世界に入って自分もこの愛しい登場人物たちと並んで表現してもらいたいくらい。ボロボロの感情も全て表現してくれる肉子ちゃんが大好きになる作品です。
つらつら流れて、最後に大泣きできる作品
最初はつらつらと日常の風景が流れていくような、そんな感覚で読み始めました。インパクト強めで、でもかわいらしい肉子ちゃんにちょっとクスリとしてしまい、気が付いたら心つかまれていました。そして最後にまさかの大どんでん返しというか、まさか大泣きさせられるとは…。いい意味で裏切られた。最高のお話です。
お魚の町で熱い焼き肉を
漁業で栄える港町の片隅で営業を続ける1軒の焼き肉屋を舞台に、たくましく生き抜く親子の姿を描いています。異性との関係にだらしのない母親の菊子に振り回されながらも、大人への階段を登っていく娘・喜久子が可愛らしいかったです。
心温まる作品
漁港の肉子ちゃんでは、母と娘、出会う人との人間模様が上手く描写されています。誰しもが経験したことがあると思います。読んでいるうちに涙がでてしまう...そんな作品です。悲しい涙ではなく、心温まる嬉しい涙です。
笑って泣いてまた笑える傑作
太っててほっぺの赤い肉子ちゃん。
美人な娘の菊ちゃん。
明るくてめげない肉子ちゃんにクスッとさせられ、
売るっとさせられ、そして元気をもらえます。
これは本当にみんなにおすすめしたい作品です!!
悲しくも温かい物語
家族の中で起こるさまざまな出来事。楽しい思い出ももあれば、もちろんそうではない辛い思い出もあって、本を読み進めれば進めるほど家族の尊さを感じる作品でした。特に兄が亡くなってしまうところは読んでいて辛かったです。弱さというのは強さと紙一重なんだと教えてくれた作品です。
家族の愛を知る
家族って微妙な絆でつながっているものなのかもしれません。ちょっとしたことで絆が簡単に崩れてしまいます。
この小説では壊れてしまった家族が登場しますが、壊れてしまったと思っていても実は愛があります。
自分の周りの愛に気がつかせてくれました。
西加奈子さん世界観に引き込まれる!
独特で優しい世界観に序盤から引き込まれ、ラストに近づくに連れて重たいパワーを感じます。疲れているときには読めないような作品です。
楽しさや人間臭さ、切なさや悲しさ。苦しいけど最後に「希望」を見せてくれる。
感情が揺さぶられっぱなしでした。
家族のつながりについてかんがえさせられた
理想的な家族だったのだが、長男の事故・自殺により家族がバラバラに。犬のさくらがまた家族のつながりをもどしてくれる感動の物語で、家族の絆について深く考えさせられました。西さんの文章が心に響き余韻が残る小説でした。
温かい気持ち
ストーリーも濃くてとても重い話しですが、読み終わると温かく優しい気持ちにさせてくれますし、家族の強さを改めて知る事が出来る作品で、凄く共感ももてました。再生していく家族の姿には感動もしましたし、泣けます。
もう一度、何度も読み返したくなる本
こっこの気持ちや考え方が少しずつ変化していくところが魅力的だった。自分自身が子供だったころを思いはせてみたりもしました。出てくる登場人物の個性が強いことも特徴的で、メッセージ性を度外視して笑ってしまうシーンもありそんなところが好きでした。
小学生が主人公のほのぼの小説
芦田愛菜さん主演で実写化もされたこの小説の主人公は小学生の女の子琴子。琴子の周りには個性的な友達や、優しい家族がたくさんいて話は平和に進んでいきますが、物語の後半琴子にピンチが訪れます。小学生の女の子がおりなす成長ストーリーです。
最初に知った作品
知名度などもある程度把握はしているが、本当に主観のランキングだとこれが1位になる。
映画化されたタイミングで小説の方を読んだが、いい意味で小説っぽくない読みやすさや臨場感があり、頭の中で映画が流れているようだった。
切ないけど温かい
西さんの作品でも共感できる部分がたくさんあり、入り込みやすかった作品。
円卓って、ときどき食べに行く中華料理屋さんにあって、家に欲しいなと思っていたので憧れです。
なんでうちはこうなんだろう、なんで私だけこうなんだろうという主人公の気持ちが痛いほど分かる。
現実味がある作品
i(アイ)は、震災・世界で起きるテロと、自分の暮らす裕福な環境とのギャップに苦しむ心理を表現している作品です。そんな中でも、自分の出来ることは何かを模索していきます。とても考えさせられるシーンが多かったです。たくさんの人に読んでもらいたい作品です。
愛について考えるきっかけになる本
自分自身の存在意義に悩む主人公。アイが葛藤し悩み抜く過程が良かったです。愛について深く考えさせられる作品だと思います。私自身もこの本を読んで、考える部分があったし、この日常にもっと感謝して愛を持って生きていこうと感じました。
アイの強さに注目
主人公のアイと自分の性格を重ねすぎてしまい、物語には納得できない箇所もありましたが、自分の感情に囚われ傷ついて苦しんでいるアイの姿から最後まで目を話すことができませんでした。
アイの生き様をガツンとぶつけられたような強さを感じることができました。
現実とイメージの差を上手く描いている作品
きりこについては、現実社会に出た時のギャップに苦しむ女性心理を上手く描写している作品です。男女問わず、同じような経験をした人は多いと思います。若い人に読んでもらいたい作品の一つです。また、猫が語り手なので設定が面白いです。
女性として強く生きていこうと思えた本
女性として生きていく中で、「女性とは〇〇でなければならい」「〇〇な女性がいい」などと言う、呪いのような言葉をたくさん浴びてきました。
でも、この本と出会えたおかげで呪いから解放されて、強く自分らしく生きていこうと思えました。
作者らしさが出ていた
この著者の作品をたくさん読んだ後に、この本を読みましたが、西加奈子らしさが出ている作品であると感じ、楽しめました。
女性は見た目が大切であるといった、価値観を持っている多くの人には一度は読んでほしい作品だと感じます。
人のダメなところも愛しく感じる
主人公の自意識過剰さが、笑えて泣ける名作です。西加奈子さんの作品を読んでいると、人のダメな部分も弱い部分も愛しく感じてしまうのですが、特にこの作品は、窮地に陥れば陥るほどダメダメな部分が見えてくるのですが、その中に愛しさを感じ、最後は泣き笑いしてしまいます。自分に自信をなくしたときなど読みたくなる作品です。
主人公の気持ちが何となくわかる
『舞台』に登場する主人公は周りの目を気にして、やりたいことができずにいます。
私も周りの目を気にしてしまいます。気にしすぎると本当の自分ではなくなってしまうし、疲れてきてしまうので、この主人公に共感できる部分がありました。
孤独なふたりをシンボルタワーが繋ぐ
大阪・ミナミの工場で働く中年男性と、失恋の痛手を忘れられない若い女性を主人公にした第24回織田作之助賞受賞作です。人生のどん底を這いずり回っていたふたりが目撃する、通天閣での小さな奇跡には心温まります。
肩の力を抜いてくれるから
大阪のミナミに暮らす主人公はさえない生活で暗い性格なのに、小説は暗くないのが不思議でした。人生での勝ち組と呼ばれる人にはなれなず、葛藤している人に響く物語だと思います。誰もが正しい、憧れる生活だけがいいものではないと思いました。
わからない!読み返したくなる本
読み終わってすぐに、はて?と考えてしまうような本です。いつも読ませてもらっていた本たちとは、若干雰囲気が違うように感じましたが、いろんな視点からのお話を知ることで、秘密がわかってくる。ふわっとしたお話ではなく、ドキドキするお話でした。再読したい。
後を引くヌメッと感
同じ時間の流れの中で登場人物それぞれの視点で物語を分けて書かれていて、それぞれがまた関わりあっているという構成の仕方が面白いと感じました。
ちょっと不気味で不思議な空気感が物語の中にずっと流れていて、それが読み終わった後も後を引く感じがあってなんとも言えない気持ちになります。
大人になってから読み返すと面白い
子供は未知で無垢。そんな子供たちにとって大人はお手本になるべく存在。
だけど大人だって日々成長の過程にあり続けているんだなと考えさせられました。
子供から大人へ成長すること、変化することを受容し、子供の延長線上にあることを忘れてはいけない。そんな気がしました。
ありえないのだけどどこかリアル
冴えない女性2人が、最近この辺りに出没する「足が燃えている男」を探す短いお話です。彼女たちは自分の惨めとも言える人生を変えたいという思いで、毎晩その「炎上している人」がいないかと探します。そして、迎えたラストは読者の予想を裏切るとんでもない展開でした。
編集者と連載作家のバトル
熱すぎるプロレスラー兼作家の守口廃尊の担当を任された、喜怒哀楽のない編集者・鳴木戸定の苦難の日々をテーマにした異色作です。連載原稿という名のリングの上でぶつかり合っていたふたりの間に、不思議な共闘関係が芽生えていく瞬間が圧巻でした。
すっと読める、すっと好きになれる
テーマがいのち、と帯に全面的に書いてあった。躊躇というか抵抗もなく、すっと読める西さんらしい文章がすきです。
嫌われたくないという今どきの若い女性のお話だったので、なんとなく自分の気持ちとも重なるところが多く読みやすかったです。
特異なのに誰にでもある人生
サラバ!は長編ですが、この人生の先行きが気になって止まらなくなる珠玉の名作です。主人公の生い立ちは、決してどこにでもあるものではないし、共感する部分も少ない(特に私は女性なので共感というものは少し遠い)のですが、西さんはご自分と同じ年齢設定にしていたりと重ね合わせる部分があるという通り、どこか遠くない人の人生のように感じます。
西加奈子の自伝的小説
家族の海外出張に伴い幼少期を海外で過ごし、小学生のときに日本は帰ってきてから大人になるまでの男のストーリーです。作者の西加奈子さんも幼い頃はテヘランで過ごしていたそうなので、性別こそ違うもののそんな自分と主人公を掛け合わせたのだと思います。「家族」をテーマにした明日への希望が持てる作品です。
怒涛の幼少期
私も幼少期に親の仕事の都合で大阪をはじめとした関西に住んでいたことや、旅行が好きでエジプトが出てきたことで、頭の中にその景色が浮かんできて読みやすかった。
ただの自伝のようにも感じるが、その中で描かれる日本社会の問題もあって私の生まれる前の怒涛の日本がわかって面白い。
直木賞受賞作品
さすがの直木賞受賞作品という感じで、流れ的には一般受けするのかなという印象。共感はあまりできないし、個人的に宗教が出てくる作品が苦手です。
だけど、全編通して、作品自体は面白いし、登場人物も面白い。なさそうな家族だけど、きっと言えない部分を持っている家族が多いので、意外と身近にいるのかなと思ってしまう作品でした。
何者でもない自分に向けた一冊
主人公の歩と正反対の姉の両者の生き方の違いが、兄弟ってこういうところあるよなと納得してしまい面白かった。
何者でもない自分を信じ、そんな自分を探していく姿に後半は感情移入させられました。
長い物語ですが、独特の展開や登場人物の設定の巧みさでどんどん引き込まれ飽きずに読むことができました。
程よく器用に生きてきた30歳を控えた青年の半生が描かれます。
どこからがフィクションで、どこまでが実体験なのか、という疑問は、作者について知れば知る程気になります。西加奈子さんも、主人公の歩と同じく、幼少期をイランで過ごしているとのことなので。程よく器用に生きてきたつもりの歩が、家族や周りの人を通じて、自己の捉え方が変わってゆきます。
淡々としているが引き込まれる
文庫本を手にして読みましたが、読み応え十分な上中下三冊となっており、読むのに時間が掛かりそうだと感じていましたが、どんどんと読めました。
30代男性である自分としては、主人公の最終的な姿には感情移入することができました。
自分の選択を信じていく決断力
人物の設定がとても絶妙で、直ぐに理解できない設定であっても、不思議と頭に入ってきた。
真剣に向き合っていくことで必ず皮膚を強くしてく、そんな物語。
彼の精神が芯を手にいれたことですこしずつ崩れていくところの見物だった。
自分の芯を作ることを教わった本!
主人公の姉が主人公に対して、自分の芯を持って生きることの大切さを説くシーンがありました。
その言葉が自分にも刺さり、生きていく上での一つの指針になっています。
ぶれずにいこう!!!
軸を作って生きていけば、なにかあったときに、
ぶれずにいけるのだと実感できる作品です。
前を向くしかない!!!
自分自身を作るのは自分自身の心の持ち方。