1分でわかる「西加奈子」
多くの作品が映画化された「西加奈子」
1977年生まれ、大阪府出身の作家「西加奈子」。デビュー作は2004年に発表された『あおい』です。そして翌年の2005年に発表した作品『さくら』が20万部を超えるヒットを記録します。家族を描いたこの作品は今をときめく若手俳優達が主演を務め、映画化されました。続く2006年には夫婦の愛を題材にした『きいろいゾウ』を発表。この作品も宮崎あおいと向井理の二人が演じ、映画化されました。2015年、直木賞を受賞した人気作『サラバ!』を発表。さらに翌年に発表された『i(アイ)』は発売前から話題になるほど、注目された作品です。他にも、8作が収録された短編集『おまじない』や映画化もされた『円卓』など、これまでに多くの人気作品を世に送り出しました。
デビュー作まで
元々小説を書くことが好きだった西加奈子。基本は自分で自分の作品を読み返すだけでしたが、ある時他の人に読んでもらったところ「感情がない。感情を溜めないとだめ」とダメ出しされます。そこから半年ほど筆を置き感情を溜め続け、偶然降りてきたイメージを元に書き上げた作品がデビュー作の『あおい』でした。
優しい嘘もあるんだ
映画から観たのですが、断然本の方がおススメです。
嘘って言うと嫌なイメージしかありませんが、この作品に出てくる嘘は優しい、相手を想う嘘。
だから、最初は嫌な気持ちにならないのですが、だんだんと効いてくる痛さ、切なさみたいなのがあります。
夫婦って面白いなと思える作品です。
makikoさん
2位(85点)の評価
ゆっくりとした時間が流れる物語
ムコさんとツマ、2人の夫婦の話がゆっくり進んでいき、それぞれの中で膨れ上がる想い。それぞれの視点があって、読んでいて面白かったです。側から見れば幸せそうに暮らす2人でも、お互い抱えているものがあって、こういう夫婦って多いんだろうなと思いました。大人になればなるほど言えなくなる気持ちもあるよなって共感した部分もありました。
きよみさん
2位(85点)の評価
優しい世界観が大好き
初めて読んだ西加奈子さんの作品です。最初に映画の存在を知っていて、表紙のかわいさについつい手を出してしまいましたが、実際は読んでよかった。不思議な世界観で、優しくて素朴な感じが素敵だなぁと感じました。こんなふたりみたいな時間を過ごしたいと憧れを持ちました。
きいちゃんさん
2位(95点)の評価