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壮大なスケール!SF漫画の金字塔
その圧倒的画力とスケールの大きさで、一気に日本の漫画の水準を押し上げたSF大作。自分はアニメ映画のほうを先に見ました。漫画版はアニメでは描かれなかった部分もちゃんと描写されていて読み応え十分。金田が最後まで普通の人間っていう設定がいいですね。つなぎやバイクもカッコよかった。特筆すべきは3巻のラスト。「アキラ」によって、ネオ東京が崩壊するシーン。筆致がリアルなだけに怖くなるほどの迫力です。…そういえばこの作品、コロナウイルスを予言していたのでは…と最近話題になりましたね。予言の書とか言われてしまって…それだけで注目されるのはちょっと心外。…何はともあれ名作であることに変わりはありません。完成度から「童夢」のほうを一位にしましたが、同じくらいに大好きな作品。
続編も期待!社会風刺的な要素満載
矢作俊彦が原作のためか、わりと時事的な内容。当時の世相がわからない自分は、若いころこれを読んで「?」な気分になったのを憶えています。けれども大人になってくると、この作品の良さが徐々にわかってきて、いまではけっこうお気に入りの一冊。去年アクションに掲載された「続編」を読みたさについ買ってしまったほど。第6話「Take 6 Train」のラストなんか映画みたいで好き。あとはハチマキの日本刀もかっこよかった。ちゃんとした続編希望!
等身大なにっぽん人!劣等感と誇り
第2傑作集。表題作の「さよならにっぽん」はニューヨークの片隅で空手&柔道を教えることでなんとか生計を立てようとする日本人のお話で、外国で暮らす東洋人の劣等感と、かすかな誇りがうまく描かれていて良作。あとジャズに対する愛情が感じられる「聖者が街にやってくる」もなかなかいい話なので好きです。
じつは多彩!少女漫画も描いてます
いろんな作風が楽しめる短編集。少女漫画タッチな「危ない!生徒会長」は貴重です。あと昭和レトロな「上を向いて歩こう」もとぼけた雰囲気でいいですね。特にラストのコマなんかしょうもなくて爆笑してしまいました。じつはギャグが得意なのかも。
二次元とは思えない!漫画の限界を超えた傑作
大友克洋がもっとも脂がのっていたと思われる時期の作品。「AKIRA」でビックヒットを飛ばす直前です。とにかく描線が緻密でキレイ。ストーリーの舞台はマンモス団地。最初はホラーサスペンス風でゆったりと進みますが、「エッちゃん」が引っ越してきた後は徐々にスピードが上がり、やがて激しい超能力バトルに突入します。特に上下左右がわからなくなるような、団地内を浮遊しながらのアクションシーンは圧巻。3DCGがない時代にこんな描写をしていた人がいたとは…驚愕です。ラストもスゴイ!「AKIRA」好きなら間違いなく楽しめる作品。漫画史に残る傑作だと思います。