1分でわかる「大友克洋」
圧倒的な画力が魅力の漫画家・大友克洋
大友克洋は、1954年生まれ、宮城県出身の漫画家。フランス人作家による小説を原作とした『銃声』で、1973年にデビュー。写真と見紛う圧倒的な画力と、唯一無二の世界観を構築した漫画を描き出し、多くのクリエーターに影響を与えています。バイクやロボットなどの機械類や、マンションやビルなどの建物を描く際には、まず対象の工法や内部構造を理解することから始めるとのこと。複雑なビジュアルかつリアル感のある描写は、そういったこだわりから生まれているのです。
二次元とは思えない!漫画の限界を超えた傑作
大友克洋がもっとも脂がのっていたと思われる時期の作品。「AKIRA」でビックヒットを飛ばす直前です。とにかく描線が緻密でキレイ。ストーリーの舞台はマンモス団地。最初はホラーサスペンス風でゆったりと進みますが、「エッちゃん」が引っ越してきた後は徐々にスピードが上がり、やがて激しい超能力バトルに突入します。特に上下左右がわからなくなるような、団地内を浮遊しながらのアクションシーンは圧巻。3DCGがない時代にこんな描写をしていた人がいたとは…驚愕です。ラストもスゴイ!「AKIRA」好きなら間違いなく楽しめる作品。漫画史に残る傑作だと思います。
こべいぬさん
1位(100点)の評価