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フミーチカさんの「サスペンス・ミステリー小説ランキング」

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更新日: 2020/03/29

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ランキング結果

夢と現実を行き来するファンタジックなミステリー

夢で起こった殺人事件が、現実世界とリンクする。そんなストーリーとタイトルを見て、これは本当にミステリー小説なのか?と思われるかもしれません。しかし、蓋を開けてみれば、ち密な伏線が散りばめられた本格的なミステリー小説なのです。
このファンタジックな世界観で、ミステリー作品を作り上げる方が、現実世界を舞台にしたミステリー作品を作るよりよほど難しいかもしれない、なんて感じてしまうほどでした。

2孤島の鬼

孤島の鬼

引用元: Amazon

『孤島の鬼』(ことうのおに)は、江戸川乱歩の著した長編探偵小説。

ミステリー小説であり、ホラー小説であり、恋愛小説でもある

この作品ほど、様々なジャンルを内包した作品は他に知りません。主人公が婚約者の死の謎を追う「ミステリー小説」としての側面、主人公と探偵役が恐ろしい真相を知り、生死の境をさまよう「怪奇ホラー小説」としての側面、そして探偵役の決して叶わない恋を描いた「恋愛小説」としての側面……。
どのジャンルもこの作品にとって非常に大きく、だからこそ、こんなにも複雑で魅力的な作品になっているのだと思います。

面白半分に行われる「殺人ゲーム」の謎を解け

この作品に登場するのは、ネットを介して定期的に集う5人の風変りな人々。彼らは変装したりウェブカメラに細工をしたりして、決して自分の素顔をさらさないようにしています。そんな集まりで行われるのは「殺人ゲーム」。出題者が実際に殺人を犯し、それを題材に問題を出して、残り4人に解かせるという「遊び」です。
不謹慎ですが、この題材は非常に面白く、余韻が残るようなラストも忘れられません。

4殺戮にいたる病

殺戮にいたる病

引用元: Amazon

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。

見事な叙述トリックが圧巻

この作品は「犯人」「息子を犯人ではないかと疑う主婦」「定年退職後した元・警察官」の3つの視点を行きかいながらストーリーが進んでいきます。
そして注意深く読んでいても、最後にはあっと驚かされました。
グロテスクな描写があるので、そういった描写に免疫がある人にはぜひおすすめしたいミステリー小説です。

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