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light2さんの「桐野夏生おすすめ作品」

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更新日: 2020/06/29

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ランキング結果

1グロテスク(小説)

グロテスク(小説)

引用元: Amazon

『OUT』 『柔らかな頬』など、単なるミステリーにとどまらない作品を生み出してきた桐野夏生が、現実に起きた事件をモチーフに新たな犯罪小説を書き上げた。自身をして「その2作を超えて、別のステージに行ったかな」と言わしめた作品だ。

この作品で広く名が知れ渡りました

東電OL殺人事件という実際の事件を題材に取材した作品でどこまでが本当でどこからが作者の想像か、全部本当なのかと思わせる物語です。主人公が裕福ではないのに超有名高校に入学し、そこで感じた劣等感がリアルです。エリートとして有名企業に入社したにも関わらず感じる空虚感を、身体を重ねることで埋めていく彼女の壊れていく様に、ページをめくる手を止められないです。

2OUT(小説)

OUT(小説)

引用元: Amazon

『OUT』(アウト)は、桐野夏生の小説。1998年に日本推理作家協会賞を受賞した。テレビドラマ化、映画化、舞台化もされた。深夜の弁当工場で働くパートの主婦・弥生が、夫によるDVに耐えかねて殺害したことをきっかけに、平凡な主婦たち4人が自由を求めて日常を離脱・脱社会化し、「OUT(アウト)」してゆく物語である。

映像化され話題になった作品

内容は非常にグロテスクで殺人して遺体をバラバラにするというハードな内容ですがそこまで追い詰められた過程とそれに協力する女の友情,助け合いが自然に描かれています。夫を殺さずにいられないほど追い詰められる妻の立場が哀れでしかし現実的でした。

3顔に降りかかる雨

顔に降りかかる雨

引用元: Amazon

親友のノンフィクションライター宇佐川耀子が、1億円を持って消えた。大金を預けた成瀬時男は、暴力団上層部につながる暗い過去を持っている。あらぬ疑いを受けた私(村野ミロ)は、成瀬と協力して解明に乗り出す。二転三転する事件の真相は?女流ハードボイルド作家誕生の’93年度江戸川乱歩賞受賞作!

江戸川乱歩賞を取った作品

村野ミロというしかたなしに探偵事務所をしている主人公が、内藤という訳ありな男と関わったせいでなぜかヤバイ人たちに追われるという入りで、やがて2人が謎を明らかにして行きそして引かれ合う。
なんと言ってもミロのキャラクターが素敵です。ちょっといい加減で男に惚れやすく、隙だらけなのに何故か憎めない。

4東京島(小説)

東京島(小説)

引用元: Amazon

1945年から1950年にかけて、マリアナ諸島のアナタハン島で起きたアナタハン島事件をモチーフに創作された作品。『新潮』(新潮社)にて、2004年1月号から2007年11月号まで断続的に計15回連載され、2008年に刊行された。第44回谷崎潤一郎賞受賞作。

映画化された作品

孤島に取り残された沢山の男たちと1人の女。この女性が弱い立場ではなく、男たちを手玉に取り孤島で生き残っていく。もちろん“女”を武器にして。ショッキングなストーリーだが、生き残るためにここまで強くなれるのは女だからと納得してしまう。

5柔らかな頬

柔らかな頬

引用元: Amazon

私は子供を捨ててもいいと思ったことがある。5歳の娘が失踪した。夫も愛人も私を救えない。絶望すら求める地獄をどう生き抜くか。「現代の神隠し」と言われた謎の別荘地幼児失踪事件。姦通。誰にも言えない罪が初めにあった。娘の失踪は母親への罰なのか。4年後、ガン宣告を受けた元刑事が再捜査を申し出る。34歳、余命半年。死ぬまでに、男の想像力は真実に到達できるか。

子供が行方不明になるというショッキングな入り

最愛の子供が行方不明になってしまう。しかもそのとき母である自分は夫ではない人と会っていた。どうしようもないほどの状況だが、これは誰かにハメられたのかも?
罪の意識と子供への愛情の狭間で苦しむ主人公、その結末には身震いさせられる。

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