【人気投票 1~22位】桐野夏生の書籍ランキング!みんながおすすめする作品は?
このお題は投票により総合ランキングが決定
ハードボイルドを得意とし、人間の心理をリアルに描いた作品で人気を博す「桐野夏生」。直木賞をはじめさまざまな賞を多数獲得する彼女の作品にスポットをあて、今回はみんなの投票で「桐野夏生人気書籍ランキング」を決定します。真っ当ではない主婦たちの絶望ドラマを描き、日本のみならず海外でも人気を誇る作品『OUT(アウト)』をはじめ、1997年に実際に起こった事件を題材に書いた小説『グロテスク』(2003年)や、人間関係に悩む妻の不倫を描いた『ロンリネス』(2018年)など、多数出版されている作品から投票できます。あなたのおすすめも教えてください!
最終更新日: 2024/11/05
ランキングの前に
ランキングの前に…1分でわかる「桐野夏生」
人間の心の闇を巧みに描く「桐野夏生」
1951年、石川県出身の「桐野夏生」。フリーライターを経て、1984年に『愛のゆくえ』で作家デビューを果たします。1993年、ミステリー小説第一作として発表した『顔に降りかかる雨』で第39回江戸川乱歩賞を受賞し、女流ハードボイルド作家として注目を集めました。また、1997年に発刊した『OUT(アウト)』では第51回日本推理作家協会賞を受賞し、直木賞にノミネートされるなど、高い評価を獲得し、本格的にブレイクを果たすきっかけとなりました。その後は、『グロテスク』(2003年)や『ハピネス』(2013年)、『ロンリネス』(2018年)など、人間の悪意や弱者の嫉妬、奥底に潜む狂気など、人間の心の闇を巧みに描いた数々の作品は高い人気を誇っています。
本ランキングにおける「桐谷夏生の書籍」の投票範囲
本ランキングにおける桐野夏生の書籍の投票範囲は、彼女が手がける作品です。エッセイやアンソロジーの作品にも投票が可能です。ただし、コミックの原作や海外の作品を翻訳した文学作品はランキング対象外となります。
ユーザーのバッジについて
桐野夏生の作品を全作品読んだことがある。
桐野夏生の作品を15作品以上読んだことがある。
桐野夏生の作品を5作品以上読んだことがある。
ランキングの順位について
ランキングの順位は、ユーザーの投票によって決まります。「4つのボタン」または「ランキングを作成・編集する」から、投票対象のアイテムに1〜100の点数をつけることで、ランキング結果に影響を与える投票を行うことができます。
ランキング結果
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実話を元に出来た小説
当時エリート女性が夜の女になってどうして殺されたか、大変興味が持ってこれもほぼ一気読みしました。女の持っている暗い汚い面が桐野さん独特の冷静なピッチで描かれていて、精神的にきつい時もありましたが、読後感はさっぱりします。女として生きる意味をかんがえさせられる小説でした。
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女の奪い合い。
現実にあった事件をモチーフとした物語。
無人島サバイバル的な要素と、バトルロワイヤル的な要素と、ハーレム的な要素と、どれもエンターテインメントとして魅力的な題材ですが、桐野夏生が興味を持つのはもちろんそういうところではなく。
主人公は島で唯一の40代の女性。
逞しい。
本能とは何か
無人島に31人の男、女はたった一人の自分。
一瞬聞こえは良いが、その男たちも俳優の様なイケメンでも何でもなく、自分の夫と見知らぬ日本人・中国人男性。
無人島で女が1人ということは、男たちの欲が溜まってきたらどういうことになるのか。
また、無人島で女が1人という価値の高さに気付いてしまったら女はどう豹変するのか。
日常生活から切り離された時の、人間の本能を見せつけられました。
神話の世界がまだ現実に残っている
当時映画化されてて興味を持って読みました。もともと古事記や日本書記の話に興味がありましたが神話の話が日本にもあるのだと意外に思ったのと、おおらかで野性的な男女の営みや感情が明るく書かれていて、桐野さんの小説の中では一番明るい内容だったと思います。
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ミステリーではなく。
重く、特に救いはない話。
しかしそれこそが桐野夏生であるとも言えます。
一応ミステリー的な体裁は持っていますが、そこに描かれるのはただその事件後の人々。
解決?しようとはしますが、解決されるでもなく。
結果としてはただその現象を受けた人々のことが重苦しく描かれ、のしかかってきます。
謎が謎を呼ぶ
ある片田舎で起きた事件をきっかけに、様々な歪んだ人間模様が次々と明らかになるストーリーです。謎が謎を呼び、事件の真犯人は一体だれなのか、人間不信になりそうです。息つく間もないほど一気に読ませる、桐野夏生の代表作です。
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名前は聞いたことがあるけどよく知らないという人も、読んだ後は「細雪」が読みたくなる小説。
谷崎潤一郎とか興味ない、という人にほど勧めたい「デンジャラス」。
谷崎潤一郎の著作、「細雪」は、彼の奥さんとその姉妹たちと暮らすという若干ハーレム味のある生活が元になっています。
そんな「細雪」の登場人物のモデルの1人、重子の目から通した谷崎と自分を含めた女たちの生活を描いています。
しかしうつろいやすい谷崎の感情に振り回される重子と姉妹たち。
姉妹も重子も谷崎の気を引きたくてたまらず、寵愛を奪い合います。
一見すると権力者の愛の奪い合い構造のようでもありますが、単純に女としてではなく人間として気を引きたい感情が垣間見得ます。
女たち[続きを読む]
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タワマン主婦たちを露悪的に書きすぎではと心配になる一冊。
タワマンのママ友たちが不倫やらお受験やらで気を揉んだりすれ違ったりする物語です。
あらすじだけだと陳腐でよくある系なのでは、と思いますがさすがの桐野夏生。
設定はあるあるでも一人ひとりがあるあるだけど困ったタイプの人が集まったタワマンです。
全員普通と言えなくもないのに、全然共感できない身勝手さばかり。
しかし人間としてみると一般的な普通の範疇にも収まるところが、キャラ設定の秀逸さです。
全員いそう、でもこんな人たちが一挙に集まったらそりゃ揉めるでしょうね、としか思えません。
ちょっとした対応のミス、じぶんの間違いから少しずつ苦しんで[続きを読む]
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主人公が全く共感できない最悪おじさんの結末が気になってしまう秀逸小説。
あんまり人間性の良くないおじさん主人公薄井。
社会性はなんとか保っているとはいえ全く好ましく思えない薄井に、はやくみっともない自業自得な結末を迎えてほしいと思ってしまいます。
そんな薄井の踏んだり蹴ったりな転落人生記かなと思いきや、突如現れる謎のおばさんの存在。
顧みてこなかった家庭に帰ると、妻がいろんな不満を溜めて相談に乗ってくれる謎のおばさんを家に入れています。
相談に乗ってくれるおばさんは、家に泊めて一緒に生活することで問題を解決してくれるというのです。
急に怖い話が登場して、一体どうなるのかという気持ちに読み手を引きずります。[続きを読む]
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コミュニティー滅亡の物語。閉鎖的な世界のきつさがリアル。
思想ある村のサラブレット青年を軸に、村へやってくる人々たちによって変わっていく村と青年の物語です。
古参村人たちの雰囲気の閉塞感、すでに人が少なくて滅びそうな村に一癖も二癖もあるもある人しか入村しないという展開が怖いです。
全編に流れる弱いと足元を見られる感、生きるって大変ですよね。
外をほとんど知らず村で生きる青年がだんだん変わっていく姿が悪い方向でハラハラします。
善良とはいえなくもないけど悪いやつでもなかった、愚直なタイプな主人公。
童話だったらハッピーエンドなのに、全くハッピーエンドな選択肢を選べないのか読んでいて胸が苦しくな[続きを読む]
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スリルと生々しさ
平凡な主婦のが家庭内暴力に悩み夫を殺害してしまい、その死体をバラバラに切断し…という、実際にありえなくもない設定にまず引き込まれます。
殺人の事実を隠しながら仕事に行き、切断した死体を処理し、警察の目を恐れる…ドラマや映画にもなりましたが、これらの生々しい描写は活字で読むからこその面白さだと思います。
レモンさん
1位(100点)の評価
衝撃的な内容ながらも自分の回りにももしかしたらあるかも知れない内容。
衝撃的な内容ながらも自分の回りにももしかしたらあるかも知れない内容。アウトという題名だけで内容を全く知らず本を読んだ私は、あまりのショッキングな内容にほぼ一気読み。
覚めきった夫婦中、会話のない親子人生に半分疲れたような主人公と介護と貧乏で先の見えないよしえ、はで好きで借金まみれの邦子、旦那の浮気に悩む若い弥生。深夜の工場の職場で働くパート仲間がたまたま死体バラバラ作業に手を染めてしまう。邦子のミスで事件に巻き込まれてしまうが、主人公はその中で1人出口を見いだそうとする。わたしの職場はホテル勤務で回りにも訳ありのパート仲間が多いので、一時期誰がよしえの役で
誰が邦子とか役を決めて楽しんでました。田中美沙子さん主役のドラマも楽しみで観てました。
もう一度読んでみたい小説のトップです。[続きを読む]
あっこちゃんさん
1位(100点)の評価
冷静にバラバラに。
映画化もされた、桐野夏生の代表作と言えるのでは。
一見普通な人々が普通でないことをする。または普通でないことが起きる。
でも彼女らの姿を見ながらよくよく考えたら、やっぱり普通の人たちなのかもしれない。
自分と彼女らを分けるのは何なのか。ということを考えさせられる桐野夏生の作品。
はいとーんさん
3位(75点)の評価