ランキングの前に…1分でわかる「桐野夏生」
人間の心の闇を巧みに描く「桐野夏生」
1951年、石川県出身の「桐野夏生」。フリーライターを経て、1984年に『愛のゆくえ』で作家デビューを果たします。1993年、ミステリー小説第一作として発表した『顔に降りかかる雨』で第39回江戸川乱歩賞を受賞し、女流ハードボイルド作家として注目を集めました。また、1997年に発刊した『OUT(アウト)』では第51回日本推理作家協会賞を受賞し、直木賞にノミネートされるなど、高い評価を獲得し、本格的にブレイクを果たすきっかけとなりました。その後は、『グロテスク』(2003年)や『ハピネス』(2013年)、『ロンリネス』(2018年)など、人間の悪意や弱者の嫉妬、奥底に潜む狂気など、人間の心の闇を巧みに描いた数々の作品は高い人気を誇っています。
本ランキングにおける「桐谷夏生の書籍」の投票範囲
本ランキングにおける桐野夏生の書籍の投票範囲は、彼女が手がける作品です。エッセイやアンソロジーの作品にも投票が可能です。ただし、コミックの原作や海外の作品を翻訳した文学作品はランキング対象外となります。
スリルと生々しさ
平凡な主婦のが家庭内暴力に悩み夫を殺害してしまい、その死体をバラバラに切断し…という、実際にありえなくもない設定にまず引き込まれます。
殺人の事実を隠しながら仕事に行き、切断した死体を処理し、警察の目を恐れる…ドラマや映画にもなりましたが、これらの生々しい描写は活字で読むからこその面白さだと思います。
レモンさん
1位(100点)の評価
衝撃的な内容ながらも自分の回りにももしかしたらあるかも知れない内容。
衝撃的な内容ながらも自分の回りにももしかしたらあるかも知れない内容。アウトという題名だけで内容を全く知らず本を読んだ私は、あまりのショッキングな内容にほぼ一気読み。
覚めきった夫婦中、会話のない親子人生に半分疲れたような主人公と介護と貧乏で先の見えないよしえ、はで好きで借金まみれの邦子、旦那の浮気に悩む若い弥生。深夜の工場の職場で働くパート仲間がたまたま死体バラバラ作業に手を染めてしまう。邦子のミスで事件に巻き込まれてしまうが、主人公はその中で1人出口を見いだそうとする。わたしの職場はホテル勤務で回りにも訳ありのパート仲間が多いので、一時期誰がよしえの役で
誰が邦子とか役を決めて楽しんでました。田中美沙子さん主役のドラマも楽しみで観てました。
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あっこちゃんさん
1位(100点)の評価
冷静にバラバラに。
映画化もされた、桐野夏生の代表作と言えるのでは。
一見普通な人々が普通でないことをする。または普通でないことが起きる。
でも彼女らの姿を見ながらよくよく考えたら、やっぱり普通の人たちなのかもしれない。
自分と彼女らを分けるのは何なのか。ということを考えさせられる桐野夏生の作品。
はいとーんさん
3位(75点)の評価