ランキング結果をSNSでシェアしよう
Twitterでシェアランキング結果
共感できるセリフの数々
十二支をモチーフにした不思議な設定に対して、コメディとシリアスのバランスよく配分しており、一般的なシリアスなジャンルよりも雰囲気の緩急の付け方が上手い作品です。特にシリアス時の切々と訥々と心に訴えかけてくるセリフ回しが好きです。登場人物たちが抱える傷を、聖女のようなヒロインが癒していくストーリーはよく見かけますが、本作は終盤でヒロインが人間らしい内面を見せ、己のコンプレックスを乗り越えます。そのような紆余曲折を経て、キャラクター達はお互いの成長に役立っていたことを自覚する、涙なしでは読めない名作少女漫画に仕上がっています。
テンポ
ドタバタ学園モノの少女漫画、重たい内容を明るいキャラクターでカバーしています。なおギャグパートのテンポの良さは異常。余談ながら、私はこの漫画でボケとツッコミを学びました。可愛らしい絵柄、個性あるキャラクター達、周りに助けられながら成長していくヒロインの姿が好きです。最後の最後に恋愛要素を入れた点でも、ベタベタの恋愛作品にハードルを感じる私には好感を持てました。全7巻と短めのお話なのでスキマ時間にさらさら読め、現代人にも馴染む少女漫画です。
先の読めない展開
従来の型にははまらないヒロイン、幼馴染みの天才ミュージシャン、天才俳優を主軸に、キャラクターの個性が際立っています。ストーリーも「幼馴染みに復讐するため芸能界へ飛び込む」というあらすじだけでも惹かれる人は惹かれるはずです。ストーリー自体はテンポよくパワフル、前述の目的に恋愛が付随していく形になるので、恋愛一辺倒が苦手な私でも読みやすい構成です。個人的には作者のギャグセンスと予測できないストーリー展開が好きで好きでたまりませんが、独特の絵柄で好みが分かれると思いますので、「漫画は面白ければ読む」タイプにはおすすめしたい作品です。