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高橋 真生さんの「1歳児向け絵本ランキング」

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更新日: 2020/10/02
高橋 真生

学びと読書のアドバイザー、絵本専門士

高橋 真生

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まえがき

赤ちゃん絵本には、ロングセラーから知育に適したものなどさまざまなものがありますが、今回は、「親子で楽しめる絵本」「読みやすい絵本」を選びました。
たとえ赤ちゃんが好きな絵本でも、自分が「よくわからないな」と思いながら読むのはつらいですし、赤ちゃんにもそれが伝わってしまいます。
赤ちゃんが好きなのは、絵本を読んでくれる人とのあたたかな時間。かわいい盛りとは言え、目が離せなくて疲れがたまってしまうこともある頃ですから、絵本を読んで、幸せなひと時を過ごしていただけたらと思います。

ランキング結果

赤ちゃん絵本の新定番!

赤ちゃんは、「食べもの」「心地よい音」「こちらを向いている顔」「くり返し」が大好き。この絵本には、それらが全て入っています。

食パンの写真にあわせて「ぱんぱん しょくぱん ぽんちんぱん」と読み、ページをめくると「ちぎちぎ ぱっぱ」と作った笑顔の食パンが現れるという構成で、その後ロールパン、ドーナツと続きます。

赤ちゃんは、パンに手を伸ばしたり、声をあげたり手をたたいたり、さまざまな反応を見せてくれます。普通に読むだけで自然とリズムが生まれますが、慣れてきたら、アクセントやテンポを変えても盛り上がりますよ。

スッキリとしたデザインで、柔らかい雰囲気の絵本が苦手な人にも人気の絵本です。

おひざでぎゅっ! スキンシップを楽しんで

赤ちゃんをおひざにだっこして、ぎゅっぎゅっとおにぎりを作ります。お塩をつけて、梅干入れて…… と、くすぐったりさわったり、全身でふれあう幸せを味わえる絵本です。

実は、おにぎりになりたがるのは、赤ちゃんだけではありません。幼児、小学生でもだっこが大好きです。スキンシップは、それだけ安心と温かな気持ちにしてくれるのですね。
ユーモアのある絵を楽しんだり、自分がおにぎりを作りたがったり、年齢によっていろいろな楽しみ方ができますから、思い出に残る1冊になるかもしれません。

やさしくふんわりとした色遣いも、女の子とお母さんの表情も、幸せいっぱい。出産のお祝いにもおすすめです。

ママたちにも愛される、かわいくてたくましい赤ちゃん

行動範囲が広がる1歳から2歳なら、どんどこ走る「ももんちゃん」もおすすめです。大きなまあるい頭におむつ一丁のかわいらしいももんちゃんが一途に前に進む姿は、本当にかわいい!

子どもたちは、ももんちゃんと一緒にピンチを乗り切って、ラストにたっぷりと幸せを味わうことができますし、お母さんたちは、少し疲れを感じたときにも、赤ちゃんの愛おしさや生命力を思い出すことができます。

こちらは「ももんちゃんあそぼう」というシリーズで、赤ちゃんの暮らしに合ったお話がたくさんあります。どの絵本も、文章のリズムとテンポがいいため、読んでいて楽しくなります。お気に入りを見つけてくださいね。

あとがき

「赤ちゃんが自分の好きなところしか見ない」「読んであげようとしても絵本をとられてしまう」など悩んでしまいがちな時期ですが、それは問題ありません。
赤ちゃんの開いたページを読んだり、書かれているものについて話しかけてみたりするだけで、赤ちゃんは喜んでくれますよ。身近な人の優しい声が、赤ちゃんの心の栄養になっていきます。

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