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usaさんの「太宰治の書籍ランキング」

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更新日: 2019/10/29

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まえがき

太宰治がとても好きだった時期がありました。彼の精神状態があらわれるお話が多く、明るい気持ちで読めるものは少ないのですが、それが太宰治らしさでありのめりこみました。読んだ本の中から、考えに考え抜いて選びました。

ランキング結果

1彼は昔の彼ならず

彼は昔の彼ならず

引用元: Amazon

「無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治の短編小説。初出は「世紀」[1934(昭和9)年]。青扇という無職で一向に家賃を入れない男について、家を貸している「僕」が語る作品。「僕」は家賃の催促に訪れては煙に巻かれてしまうが、その都度豹変を見せる青扇に戸惑いつつも強く惹きつけられる。読者に話しかける語り方や、カメラ・アイ的な視点など、表現面での先駆性が高い作品。

青扇と僕のやり取りに夢中になりました。

自我があるようでないような登場人物たちに、どこか魅かれる自分がいました。私も、僕の家のものほし場から見渡したいと思いました。

2人間失格(小説)

人間失格(小説)

引用元: Amazon

『人間失格』(にんげんしっかく)は、小説家・太宰治による中編小説。『ヴィヨンの妻』『走れメロス』『斜陽』に並ぶ太宰の代表作の1つである。 他人の前では面白おかしくおどけてみせるばかりで、本当の自分を誰にもさらけ出すことのできない男の人生(幼少期から青年期まで)をその男の視点で描く。この主人公の名前は、太宰の初期の小説『道化の華』に一度だけ登場している。

自分も失格なのではないかとおびえた本です。

読んだ後、暗い気持ちになった本です。それは、主人公に共感する部分が多かったから。私にとっては、自分で言葉にできない感情を、彼が言葉にしてくれていた本でした。

3富嶽百景

富嶽百景

引用元: Amazon

『富嶽百景』(ふがくひゃっけい)は、太宰治の短編小説・随筆。

富士山が好きになりました。

富士山に色々と文句をつけているけれど、結局のところ富士山が好きでたまらないのではないかと思うと、太宰治の可愛らしさを感じずにはいられません。

4悶悶日記

悶悶日記

引用元: Amazon

「無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治による日記形式の作品。初出は「文藝」[1936(昭和11)年]。「 月 日」と、具体的な日付が無い日記形式の文章で、時期としては最初の創作集である「晩年」の準備をしている頃である。笑いの中に鋭い感受性の塊が剥き出しになった姿を描き、新しい私小説の形を試みている。

日常が感じられる本です。

太宰治の過ごす毎日をのぞき見している気分になる本でした。「郵便受箱に蛇」、「日に二十度、郵便受箱を覗き込む」など楽しめました。被害妄想のような部分もありながらも、最期は前向きな気持ちでいてくれたのがホッとしました。

5斜陽

斜陽

引用元: Amazon

『斜陽』(しゃよう)は、太宰治の中編小説。 没落していく人々を描いた太宰治の代表作で、没落していく上流階級の人々を指す「斜陽族」という意味の言葉を生みだした。斜陽という言葉にも、国語辞典に「没落」という意味が加えられるほどの影響力があった。太宰治の生家である記念館は、本書の名をとって「斜陽館」と名付けられた。

生きること、死ぬことについて考えました。

太宰治の作品には、死という言葉がよく出てきます。この作品においては、不倫や自殺、シングルマザーなどが書かれており、女性としての生と死を考えながら読みました。

あとがき

太宰治の本は、自分が落ち込んでいる時にはあまり読みたくない本ですが、そうでない時には、存分に彼の世界に浸っています。被害妄想や精神疾患、暗いというだけでなく、実は誰しもが心の中に抱えている問題をあからさまに書いてくれている気がしてなりません。

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